ケーキのECモールを運営するCake.jpは5月31日、テストマーケティングの位置付けとして、シンガポールでの越境EC販売を開始した。日本品の輸出と海外マーケティング事業を手掛けるWeAgriを海外展開パートナーに迎え、日本スイーツの認知拡大を図る。
WeAgriが運営する越境ECサイト「Ginza Sweets」での販売を開始した。6月以降には、シンガポール現地での実店舗での販売も計画している。
初めての越境ECの販売地域として、シンガポールを選択した。同社の佐野敏雄常任顧問によると、シンガポールを選択したのは、複数の要因が関係していたという。
「シンガポールは日本文化を特に好んでいる。実際に日本で有名な洋菓子会社や食品メーカーなどもシンガポールに出店している。日本商品との相性が良いのだ。また、シンガポールは中間層と高所得者の所得が上がっており、これからの経済成長と消費に大きな期待が持てる」(佐野敏雄常任顧問)と説明する。
「Ginza Sweets」では、8種類のスイーツを販売する。「Cake.jp」で人気な缶に入ったケーキや、フルーツ大福、イチゴケーキなどを用意した。
▲Cake.jpで人気商品を販売
「その中でも缶に入ったケーキと、オレンジの中をくり抜いてオレンジジュレやチョコムースを詰め合わせたまるごとオレンジケーキが人気商品になると予想している」(同)と推察する。
▲オレンジの中をくり抜いてオレンジジュレやチョコムースを詰め合わせたまるごとオレンジケーキ
今回のシンガポールでの販売はテストマーケティングの位置付け。越境ECでシンガポールの住人のデータやトレンドなどを把握し、6月の実店舗展開に生かしていく。