三井不動産、EC物流倉庫を公開 最新システム導入、最大8万SKUに対応

三井不動産は6月5日、物流業界の2024年問題を見据えた取り組みとして、物流DXやEC向けの新物流センターについて発表した。

 

公開したEC自動物流センターは、施設面積が約6000平方メートルで、3次元ピッキングシステムや自動製函機、寸法測定システムなどの設備を備えた。

 

▲IHI物流産業システムの3次元ピッキングシステム「Skypod」を導入

導入したピッキングシステムは、IHI物流産業システムの「Skypod(スカイポッド)」。倉庫内で、最大で8万SKUに対応できる。

▲Skypodロボットがピッキングステーションまで専用バスケットを自動搬送

共同配送を促進して積載率の向上などにも寄与していく。

 

同社が運営する三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall(アンドモール)」の倉庫としても稼働する。従来の倉庫と比較すると、最大出荷能力が1日当たりで2倍以上になる。倉庫内作業の人件費は約2割削減できるという。アンドモールは、約420ショップが出店し、数十万アイテムを取り扱っている。

 

▲ピッキングステーション

また、他の荷主にも倉庫をシェアリングすることに関しては「アンドモールなど、当社と近しい荷主に対して広げていく予定」(三井不動産)と言う。

 

同日の発表会では、総合ディベロッパーとしての強みを生かし、「物流変革プラットフォーマー」として、2024年問題の解決に取り組んでいくとした。