viviONグループ、総売上が100億増の454億円に 電子コミック事業と海外事業が牽引

viviONは5月26日、自社を含むviviONグループ全体の2022年度の総売上高を公開した。グループ下のサービス、事業がそれぞれ好調に推移し、前年度実績から100億増の454億円となった。

viviON、エイシス、forcs、zowieQ、トライシスのviviONグループは、「ユーザーとクリエイターが楽しみながら、幸せに生きていける社会にする」をパーパスに掲げ、クリエイターの活躍機会創出に積極的に取り組み、創作活動に情熱を注ぐクリエイターと魅力的なコンテンツを求めるユーザーをつなぐ架け橋として、2次元コンテンツ業界の発展に寄与している。

グループの手がけるコンテンツ配信サービス群は、利用ユーザー数1000万人を超え、取り扱い作品数86万点、作品を預けるクリエイター・法人数6.6万と(2023年3月時点)と、多くの利用者を得ている。

グループ下のサービス、事業がそれぞれ好調に推移しており、2022年度の総売上高は前年度実績の354億円から100億増28%増加し、454億円に達した。

2022年度に売上・成長を牽引した事業には、電子コミック事業と海外事業を挙げた。大規模な取扱いラインナップ拡充を実施した電子コミック事業は、2021年度に引き続き好調に推移。viviONの手がける電子コミックサービス「DLsite comipo」では、新たな出版社との契約が進み、2022年度内に約19万冊の取り扱いを開始、44万冊を越える作品を配信するサービスへと成長を遂げた。

▲電子コミックサービス「DLsite comipo」

海外事業においては、エイシスの手がけるダウンロード販売サービス「DLsite」で、日本国内外に向けてマンガ、音声、ゲームなど多彩なコンテンツの配信を行っている。2021年11月にスタートしたユーザーによる翻訳サービス「みんなで翻訳」の導入に加え、2022年8月には音声作品の翻訳配信にも対応し、ラインナップを拡充をした。世界に向けてコンテンツを届けるための作品翻訳や宣伝の取り組み強化により、新規の海外ユーザーは65万人増加した。

▲ダウンロード販売サービス「DLsite」

2023年度は、「あおぎり高校」の移籍に伴い、4月より新たにVTuberプロダクション事業を開始。所属ライバーの持つ個性やviviONグループの持つ強みを組み合わせ、新たな事業領域で挑戦する。さらに電子コミックアプリ「comipo」では、2022年度に実施した「歌漫画大賞」に続く新機軸の漫画賞プロジェクトとして、「設定さん。~漫画の原案、芸人が考えておきます!~」を開催している。

viviONグループは、2次元コンテンツ業界の発展に寄与するため、今後もグループ一丸となって邁進する考えを示した。