トレジャーデータ、機械学習で施策自動化 「Treasure Data CDP」に新機能

トレジャーデータは5月24日、顧客データ活用サービスにおいて機械学習による自動化機能の提供を発表した。新機能では機械学習により、最適なマーケティング施策を決めることができるパーソナライズした顧客体験の提供を支援し、広告などの費用対効果の改善も実現する。

 

「Treasure Data CDP(トレジャーデータシーディーピー)」は企業のさまざまな部門、チャネル、システムに存在する顧客データを収集・統合し、顧客データを活用した意思決定を支援することで、顧客体験の向上を実現するサービスだ。具体的には「昨日購入した商品のクーポンがメールで届いた」などの一貫性のない顧客体験が発生しないように管理できる。

今回発表した機械学習の自動化を実現する機能「AutoML(オートエムエル)」は、業務プロセスを大幅に高速化できるという。探索的データ探索(機械学習の最初の段階でデータの特徴を把握する工程)や前処理、モデリング、検証・解析など、これまで専門知識が必要だった機械学習の工程を自動化する。

新機能を導入することにより、例えば次の最適なマーケティング施策を機械学習により決定するといった取り組みを効率化できる。

同社は2022年8月に新ビジョン「コネクテッドカスタマーエクスペリエンス(洗練された一貫性のある顧客体験)」を発表し、企業の顧客データ活用の支援を強化している。世界で450社を超えるエンタープライズ企業を支援している。国内ではメーカーや小売流通、メディアを中心に350社を超える導入実績を有する。