明治屋、ECサイトでギフト向けセットの販売強化 コラムなどのコンテンツ拡充

明治18年に創業し、全国に36店の食料品販売店を展開する明治屋は2022年10月にECサイトを開設し、売り上げを伸ばしている。モール店などでは販売していない商品の取り扱いやセット販売に注力している。コラムなどのコンテンツも拡充させて、一つのコミュニティーとしてサービスを強化している。

「明治屋オンラインショップ」では、直輸入のウイスキーなどの酒類や、おつまみなどの食品を販売している。ユニークな酒類と食品を同時に販売している点を強みとしており、セット販売などでギフト需要に対応している。

「ウイスキーなどのボトルにはオプションで箱を付けることができる。自社開発した缶詰とのセットも用意している」(商品事業本部 企画部 西方由香氏)と話す。

▲ウイスキーと缶詰のセット商品

ウイスキーも缶詰も好きな商品を選んでセットとして購入することができる。それぞれを単品で購入するより、お得なセット価格を用意している。ギフトの相場が2000~1万円だと想定し、2098円(税込)からセット商品を用意している。

「会社での接待などの用途でも利用していただいている。缶詰は重いため、ECとの相性はいいと思う」(同)と言う。

同社は実店舗を中心に商品をそろえていたが、3月末からECサイトでイタリアから直輸入しているピスタチオクリームの取り扱いを開始した。

▲つぶつぶ感のあるスプレッドクリーム

「ピスタチオクリームはパンに塗って食べるだけでなく、ケーキやアイスなどにも合うためさまざまな提案ができる。法人での需要が多いため、業務用の12個セットも用意している」(輸入食品部 葉美佳氏)と言う。

サイト内には読み物として「スタッフのつぶやき」というページを用意している。日常の話題から商品に関係する話につなげている。読み物から商品ページに誘導するリンクを貼っている。

「みなさまのつぶやき」というコーナーもある。ECサイトとは関係のないユーザーの悩みなどを集めている。サイトの来訪者とコミュニケーションを取り、一つのコミュニティーとして楽しんでもらいたい考えだ。

今後は商品ラインアップを拡充し、同社でしか購入できないような品ぞろえに注力していくという。

「直輸入している商品などを充実させ、サイトをもっと強化していきたい」(西方氏)と語る。