【中小向け顧客分析ツールの魅力とは?】フィルター 阿部佳成氏「専門知識ゼロでRFM分析を実現」

フィルターが提供している売り上げや顧客分析、ランディングページ(LP)作成を手軽に実現できるツール「e‐first step(イーファーストステップ)」は昨秋から本格提供を開始し、中小企業向けに導入が進んでいる。中小企業が最初に導入するのに最適な売り上げ分析ツールの魅力について、事業責任者の阿部佳成氏に聞いた。

――「e‐first step」の特徴は?

 

顧客分析の基本といわれている「RFM分析(最終購入日、購入頻度、購入金額をもとに顧客を分類する分析手法)」を手軽に実現できる分析ツールだ。カートシステムなどから抽出した顧客データを読み込むことで、専門知識がなくても顧客の状況を把握できる。

 

ショップの取り扱い商材や販売状況などに応じて「売上額」「直近の購入日」「購入回数」などの境界値を設定し、5ランクのセグメントに顧客を分類する。セグメントに応じて、メールやDMなどで最適な販促を実施することで、売り上げ拡大につなげることが可能だ。

 

「売れ筋商品分析」機能では、どのような商品が誰に売れているのかをグラフで見ることができる。対象の商品が、「いくら売れているか」「何回購入されているか」「誰に売れているか」を一目で把握できる。売れていない商品は、取り扱いをやめる選択もあれば、もっと露出を高めて売るための選択を取ることもできる。売れている商品は「誰に売れているか」を把握することで、より売れるようにするための策を練ることができる。

 

――LP作成機能もあるようだ。

 

顧客分析したセグメントをもとに、販促はメールやDMで実施できるが、LPがないと効果を発揮しにくいと考えた。LP作成機能では、パソコン操作だけでLPを作成できる。特に健康食品や化粧品、サプリメント販売のテンプレートをそろえている。他の商品ジャンルでも応用できる。参考コピー集も提供しており、ノウハウがなくてもLPを作成できる。

 

――このツールを活用してどのような販促を実施すればいいのか。

 

中小企業の販促というと、全ての顧客へ一斉にメールやDMを送っているケースが多い。そのやり方だと効果的なレスポンスを得ることができない。

 

例えば直近2週間に購入した顧客だけにメールやDMを送ったり、1回しか購入していない顧客に「未購入商品」を提案してみたりするだけで、レスポンスが変わる。購入金額が10万円以上のロイヤルカスタマーを特別なイベントに招待したり、単品購入でとどまっている顧客に定期購入を案内したりするのも効果的だ。

 

顧客分析から「40代が買っていて、30代が買っていない」「売れている地域と売れていない地域がある」といったことに気付くだけでも、その後の販促に役立つ。これらの分析や施策は、大手企業であれば当たり前のように取り組んでいることだ。中小企業でも手軽に分析できるようにすることで、顧客分析に基づいた販促を実現できる。

 

――ツール提供だけで具体的な販促支援までは提供していないのか?

 

売り上げ分析に応じたアドバイスもできる。当社の本業は、広告代理店だ。販促の知見がある。ツールを用いた簡易的なアドバイスだけでなく、広告やマーケティング戦略を本格的に支援することも可能だ。

 

当社には長年、広告代理業を経験しているメンバーがおり、10年以上お付き合いしているクライアントも多い。長年お付き合いできるのも、クライアントの状況に応じて成果を上げ続けることができているからだと思う。

 

――どんな企業に分析ツールを使ってもらいたいか?

 

2023年に「ECをやり直す」と考えている中小企業に活用してもらたい。私は中小企業診断士の資格もあり、多くの中小企業の相談に乗っているが、ECを始めても「売り上げが伸びない」という相談が多い。広告代理店として販促の支援は手掛けてきたが、「e‐first step」で顧客分析から支援できる体制になった。ITのリテラシーが高くない中小企業の経営者や担当者でも簡単に使うことができる。7日間の無料トライアルも設けている。ぜひ気軽に活用してもらいたい。