【AIを駆使したコンサル】高山博和・セカンドサイトアナリティカ社長 「データ分析で顧客の課題解決、そして価値創造を!」

潜在力を掘り起こす! 「データ分析で顧客の課題解決を図ることがわたしたちの使命」と力強く語る。

 社名の『セカンドサイトアナリティカ』は、〝千里眼〟や〝先見の明〟を意味するsecond sightと〝分析〟の〝analytica〟を合わせたもの。

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 社会のこれからの方向性や将来あるべき姿を見通しながら、データ分析で顧客(企業)の課題解決を図っていこうとするのが同社の使命である。

「『データから、新たな価値を。』がわたしたちの経営理念です」

 DX(デジタルトランスフォ―メーション)が進むが、大企業、中堅・中小にかかわらず、経営上の重要資源であるデータを持っているものの、駆使している所はまだまだ少ないのが現実。

 AI(人工知能)を活用してのコンサルティングが同社の強み。「この時代の転換期にあって、クライアントの経営トップは、何かやらねばという問題意識を持っておられます、そこで、課題を具体的にデータ分析で掘り起こす。そして会社全体で課題を共有するように持っていく」

 機械学習や深層学習(ディープラーニング)などの手法を駆使して、「顧客のニーズに応えた解決策を提供していきたい」と語る。社員数は約40人と小所帯だが課題解決型の企業の登場ということで社会の期待は高い。

 今年4月4日、ベンチャー企業を迎える東証グロース市場に第1号として株式を上場。公開価格は1390円だったが、初日は買い気配のまま取引が成立せずじまい。

 気配値は3200円で、公開価格の2・3倍。それだけ投資家の人気を集めたということ。ちなみに、上場から半年経った10月28日(金)の終値は1554円。

 これからの成長を考えて、優秀なデータサイエンティストの採用に注力。「当社は、画像・映像や音声の解析、それにテーブルデータ解析の技術を持っていますし、クライアントの対象も広げていきたい」と新規顧客の開拓にも意欲的。

 金融領域のコンサルティングを行っていた経営陣と新生銀行グループで設立した経緯もあり、金融領域でのクライアントが多かったが、最近は非金融分野の開拓にも力を入れる。

 コンサルティング分野では、大手シンクタンクや総合系のコンサルティング会社が競争相手。そうしたシンクタンクなどは画像・音声などの認識技術や解析を得意とするAIベンチャーと組んで競争に臨むことになる。

 その点、同社はコンサルティング業務から画像・音声技術、機械学習・ディープラーニング技術まで一気通貫でこなせるのが強み。

 起業の原点は、もともとアナリティクスコンサルティング。クライアントが抱えるデータをいかに活用し、その企業が本来持つ潜在力をいかに掘り起こしていくかが大切だ。

 2022年3月期の業績は、売上高7億3806万円(前々期は4億9513万円)、営業利益1億5443万円(同4702万円)と大幅な増収増益。今期(2023年3月期)は売上高10億4700万円、営業利益2億5100万円を見込む。高成長を目指しての投資も続く。

 コロナ禍が3年近く続き、ウクライナ危機が起きて8カ月余。世界経済も混沌とする中で、日本は企業の生産性をいかに上げていくかという命題を抱える。「日本の生産性向上に少しでも貢献したい」と志は高い。