ティーライフ、卸売上が小売売上を逆転 3年後に売上150億円を目指す

健康茶や化粧品などの通販事業を展開するティーライフの2022年7月期の売上高は、前期比8.7%増の127億3700万円だった。テレビショッピングなど向けの卸売事業が急拡大し、通販主体の小売事業の売上高を上回った。小売事業は顧客獲得に苦戦し、減収になった。

卸売事業の売上高は、同38.4%増の66億4800万円だった。テレビショッピングにおけるサプリメントなどの放送回数が増加し、売り上げを伸ばした。店舗向けの卸販売もコロナ禍の影響はあるものの、回復基調で推移した。卸売事業のセグメント利益は同52.4%増の6億8600万円に。

小売事業の売上高は、同14.0%減の55億300万円だった。顧客開拓の効率悪化により顧客数が伸び悩んだ。海外販売では、中国・上海におけるロックダウンの影響により、厳しい業績になった。小売事業のセグメント損失は8500万円(前年同期は2億500万円の利益)だった。

プロパティ事業の売上高は同13.7%増の5億8500万円だった。静岡にある袋井センターや掛川センターにおける賃貸エリアの拡大や設備メンテナンスにより、賃貸稼働率が向上した。グループ企業の物流集約や他社出荷業務の受託量拡大に取り組み、売り上げが伸長している。今年5月には、愛知・名古屋市に名古屋センターを開設した。

プロパティ事業のセグメント利益は同14.8%減の1億9700万円になった。業務効率化のための物流機器を導入するなど設備投資によるコスト増が利益を圧迫した。

連結業績における営業利益は同10.3%減の8億800万円、経常利益は同13.4%減の8億円、当期純利益は同19.5%減の5億6600万円だった5億6600万円だった。

「利幅の少ない卸売事業が拡大し、小売事業を超える規模になったため、収益性が悪化した(西上節也社長)と説明している。

2023年7月期の連結業績における売上高は、同0.1%減の127億1800万円を計画している。営業利益は同5.8%増の8億5600万円、経常利益は同7.1%増の8億5700万円、当期純利益は同1.7%減の5億5700万円を見込む。

<中期経営計画を発表、独自商品の開発強化>

ティーライフは3カ年の中期経営計画も発表した。最終年度の2025年7月期に売上高151億1400万円、当期純利益10億100万円を目指す。独自商品の開発や販売チャネルの開拓を強化し、収益の拡大を図る。

小売事業では新ブランドを立ち上げ、新規顧客の獲得につなげる。タレントのRIKACOとの共同企画商品も準備している。

「顧客の若返りを図るために、RIKACOさんとの共同商品開発に取り組む。RIKACOさんはYouTubeなどネットでの情報発信にも積極的だ。当社もRIKACOさんとともに発信力を高めていきたい」(西上社長)と話す。

商品管理や広告効率の精度向上も図る。新たなECモールに出店するなど、販路の拡大も進める。

「ファンマーケティングによるロイヤルユーザーの獲得を推進する。通販は厳しい環境なので新規顧客の開拓をしっかりやりたい。課題である原価の高騰に対応するため、原価の上昇を抑えるノウハウを確立したい」(同)と話す。

卸売事業では、好調なテレビショッピング向けをさらに強化する。カテゴリー別の商品開発や、価格戦略による粗利の確保を進める。卸売り用の新商品開発にも注力する。

プロパティ事業では今年5月に開設した名古屋センターが満床になりつつある。新たな拠点の開設を進め、さらなる収益拡大を目指す。

目標達成に向けて、IT・デジタル戦略を強化するとともに、事業再編やM&Aにも積極的に取り組む姿勢だ。