【法律・弁護士業界とユーザーをマッチング】アシロ・中山博登社長の「弁護士ナビなどで関わる人 を深く幸せにしたい!」

なかやま・ひろと

1983年京都府生まれ。2006年日本大学法学部卒業後、転職支援のワークポート、「ベンチャー通信」などの自社メディアの企画・運営をする幕末(現イシン)を経て、09年にアシロ設立。21年7月に東証マザーズ(現グロース)上場。

「法律・弁護士業界は不景気に強い。トラブルが増えれば訴訟が増える。ユーザーは専門の弁護士にトラブル解決を依頼したいし、法律事務所は相談件数を増やしたい。当社は双方のニーズをマッチングさせる仲介役だ」

オリックス・宮内義彦氏の直言「企業の存在意義は社会に富をつくり出すこと。それをチェックするのがガバナンスの根本」

 法律・弁護士業界とユーザーをインターネットで結びつける「弁護士ナビ」などリーガルメディア事業を中心に展開。2020年には弁護士の転職を支援する「HR事業」も開始。21年7月には東証マザーズ(現グロース)に上場した。

 マッチングサービスは他にもあるが、「離婚」「交通事故」「相続」「債務整理」といった専門領域で探すサービスは少ない。広く弁護士を紹介するデパート型ではなく、専門領域に絞ったブティック型のサービスと言える。

 ネット上での広告や露出に知見のない法律事務所に代わってデザイン性を重視したメディアをつくり、ユーザーから選ばれるようにする。「弁護士は法律トラブルの解決に集中してもらい、集客面で当社が対応する」

 昨今増えているのがSNS上での誹謗中傷に絡む訴訟だ。1個人が法律トラブルに巻き込まれても弁護士にアクセスできる人は少ない。そこで「弁護士ナビ」を活用することで専門性の高い弁護士を探せる。また、今後増えるかもしれないのが「新型コロナに絡む後遺症などの訴訟」だ。

 法律・弁護士業界は成長市場だ。18年の弁護士報酬の市場規模は約8586億円。27年には9000億円を超えると同社は推計。弁護士の数も22年の4.4万人(予測)から4.8万人に増える。全国に約1.7万件の法律事務所のうち顧客数は700件弱と4%弱。「まだまだ伸びしろは大きい」と語る。

 起業の際、事業内容は決まっていなかったが、「相続に関するメディアの営業代行を通じてニーズの強さを感じた」。顧客の声に耳を傾けて事業を創造してきたことを今後の多角化に繋げる。

〝深海魚〟の社名の如く「人を誰よりも深く幸せにする」考え。

 激務の中、土・日に子育てに勤しむことが束の間の休息だ。