“ポスト永守”の混迷続く中、『日本電産』社長に小部博志氏が昇格

「外部の人間が内部の人間より優秀だというのは錯覚であり、外部から後継者を探し続けたのは重大なミスだった。今後、社外からトップを迎えることは考えていない」

 こう語るのは、日本電産会長の永守重信氏。

 日本電産は9月2日に社長の関潤氏が退任し、3日付で副会長の小部(こべ)博志氏が社長となる人事を発表。2020年に日産自動車のナンバー3から転身し、21年6月からCEO(最高経営責任者)に就いた関氏だったが、今年4月にCOO(最高執行責任者)へ降格していた。

 新たに社長となった小部氏は、永守氏と同じ職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)の出身で、1973年の同社創業メンバーの一人。まさに”番頭中の番頭”として永守氏を支え、永守氏も「絶対的信頼の置ける人物」と太鼓判を押す。

 ただ、今回の新体制はあくまで次の社長が決まるまでの暫定政権。永守氏は今後、後継候補となる副社長5人を選び、2024年4月までに後継社長を決める考えだ。

 現在、同社には5人の専務執行役員、11人の常務執行役員、14人の執行役員がおり、後継者はこの中から選ばれる公算が高い。同社の鉄則の掟『すぐやる、必ずやる、出来るまでやる』の永守イズムをいかに後継者に浸透させていくか。遠回りだったが、結局は自分で後継者を育てていくしかないということか。

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