【専門家に聞く】アマゾンとアイスタイルの業務資本提携の狙いは?顧客満足度の向上を追求

アマゾンジャパンとアイスタイルは8月15日、米国アマゾンとアイスタイルが業務資本提携契約を締結したことを発表した。顧客の、コスメ・美容における買い物体験の向上に向けて協業していくという。米国アマゾンはアイスタイルの筆頭株主になる。今後は、Amazon.co.jp上に、アイスタイルの「@cosme(アットコスメ)」のオンラインストアを開設する予定だ。アイスタイルが持つ、コスメ・美容に特化した、口コミ・品ぞろえ・店舗づくりの知見を活用していくとしている。

 

アイスタイルは、ユーザーの口コミを中心としたコスメ・美容の総合サイト「@cosme」を運営している。同社は、ECサイト「@cosme SHOPPING(アットコスメショッピング)」や実店舗も展開している。

協業の一環として、アマゾン上に「@cosme SHOPPING(仮称)」のオンラインストアをオープンする予定だ。アマゾンアカウントを持つユーザーに、従来の「@cosme SHOPPING」の特性である、コスメ・美容に関する情報を提供しながら、幅広いブランドやカテゴリーの化粧品を販売していくという。

 

アマゾン出品者のコンサルティングを手掛けるアグザルファの比良益章社長は、今回の協業について、「協業の目的を一言で言えば、『顧客満足度のさらなる向上』だ」(同)と話す。

 

「アイスタイルとしては、アマゾンの強みである独自配送網と連携すれば、より早く商品を届けられるようになるなど顧客の利便性の向上も期待できる。アマゾンの海外配送スキームをうまく活用すれば、世界の消費者に日本のコスメを届けることも可能だ」とも言う。

 

「アットコスメの口コミの信頼性は高い。アットコスメの実店舗と連携することで、アマゾンは、『リアルとネットの融合』の取り組みをより進めやすくもなる。アットコスメが抱える女性ユーザー層の獲得も狙える。コスメ分野だけでなく、ファッションなどの販売強化にもつながる可能性がある」としている。

比良社長は、「米国アマゾンが、日本企業に直接投資を行うのは今回が初。今後、競合に投資して事業拡大を図るケースが増加する可能性もある」(同)とも指摘した。