大日本印刷とJR東日本クロスステーション、ショールーミング店舗「&found」を上野駅にオープン

大日本印刷は7月15日、JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーと協業し、JR上野駅構内の「エキュート上野」にショールーミング店舗「&found(アンドファウンド)」をオープンする。”日常のスキマ時間で「半歩先の日常」を体験できる、持ち帰る”をコンセプトに、両社グループそれぞれの強みをかけ合わせ、事業化を視野に入れた実証実験店舗として運用する。

大日本印刷は、新しい買い物のスタイルや商品を体験する場を提供し、生活者の体験価値(CX:Customer Experience)や満足度を高める”次世代店舗”の構築・運営を支援するサービスを提供。リアルとバーチャル双方で生活者と企業のコミュニケーションをシームレスにつなぎ、商品・サービスの価値を高め、新しい買い物のスタイルや体験を生活者に提供していく「ストアDX(デジタルトランスフォーメーション)」を推進している。

一方、JR東日本グループは、駅を「交通の拠点」としてだけでなく、ヒト・モノ・コトがつながる「暮らしのプラットフォーム」に転換していく「Beyond Stations構想」を推進。多くのパートナーと共創しながら、リアルな場としての強みを活かし、駅を「新たなビジネスを創発する拠点」に変革する取り組みを進めている。

両社は協業し、事業化を視野に入れた実証実験店舗「&found(アンドファウンド)」を企画・運用しており、7月15日~8月14日の期間、JR上野駅構内の「エキュート上野」に「&found」をオープンする。

「&found」は、”日常のスキマ時間で「半歩先の日常」を体験できる、持ち帰る”をコンセプトにしており、生活者が駅でのスキマ時間に立ち寄って、食・雑貨・家電等を組み合わせた”半歩先の日常”に触れたり、レンタルして持ち帰ったりできる店舗。

最大の特長は、店舗での体験を通じて利用したくなった家電等をその場でレンタルできる点。店内に展示する約50点の家電・AV機器・レジャー用品等の一部は、ピーステックラボが運営するモノの貸し借りアプリ「Alice.Style(アリススタイル)」の新サービス、定額制モノのシェアリングサービス「Alice.style PRIME(アリスプライム)」を通じて、その場で会員登録の上、当日持ち帰ることができる。

さらに「丁寧な朝活」「自分と向き合う時間」など、店舗内に設置した6つのテーマごとに、食品・雑貨・最新家電等を組み合わせた「半歩先の日常をかなえる体験」を提案。例えば、最新のコーヒーメーカーと一緒に楽しめるようバリスタが厳選した豆のセット、朝から気分を上げるレトロデザインのトースターで香りを楽しむデニッシュパンのセットなど、商品単体ではなく、複数商品の価値を組み合わせた”半歩先の日常”を提供する。

接客やセンシング機器を通じて、生活者の反応を出展企業へフィードバックするという特徴も備える。商品・サービスに関して、熟練の専門スタッフが説明を行い、来店客が気軽に触れることで、興味の喚起や理解を促進。店内に音声マイクやカメラ、ビーコン等のセンシング機器を設置して、商品・サービスに対する来店客の反応などを音声データ(テキスト化)と位置情報等で取得する。接客時の会話と来店客の行動のデータから生活者の潜在的な購買欲求(インサイト)を解析・可視化して、マーケティングデータとして出展企業にフィードバックし、商品・サービスの改善やセールストークの高度化などに活用する。

本実証実験において、大日本印刷は、来店客の音声や行動等のデータ収集・分析、店舗の空間設計、専用スタッフの教育・派遣を担う。一方、JR東日本クロスステーションは、店舗の運営、店舗内の出展テナントの誘致、マーチャンダイジングを担当する。

コロナ禍をきっかけの1つとして、ECサイトでの買い物がさらに増加し、モノやサービスなどを多くの人と共有したり、貸し借りしたりする”シェアリングエコノミー”が広がるなかで、生活者がリアルな店舗に求める役割も変化している。それに伴い、流通・小売業や製造業では、商品販売主体の従来型店舗から、顧客に体験価値(CX)を提供する次世代型店舗に変革していく取り組みが拡大。リアル店舗だからこそ可能となる買い物や企業ブランドの体験などに特化した店舗の拡大も見込まれている。

こうした状況に対し、JR東日本グループは、パートナーと共創しながら駅を「新たなビジネスを創発する拠点」に変革する取り組みを進めており、「ストアDX」を推進する大日本印刷との「&found」を企画・運用に至ったとしている。

両社は、JR上野駅の「&found」の期間限定の実証実験の成果などを活かし、今後の事業化に取り組んでいく考えを示した。