ヤフー、10月に「PayPayモール」を新生「Yahoo!ショッピング」に統合 一本化に店舗の反応は?

ヤフーは7月6日、運営する「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」両ECモールを10月に統合すると発表した。両モールを統合した新生「Yahoo!ショッピング」にECモールを一本化し、競争力の向上を図っていく。

10月に、両モールを統合・リニューアルした新生「Yahoo!ショッピング」の提供を開始する。「Yahoo!ショッピング」の商品数、「PayPayモール」の機能性といった既存2モールの強みを掛け合わせ、「シンプルで探しやすく、安全・安心で便利なお買い物体験」を提供するショッピングモールへと変革を進めていく。

両モールを統合するにあたり、より消費者への認知度が高い「ヤフー」の屋号を統合後のECモールの名称として採用した。

ECモールの統合について、ヤフーの畑中基執行役員・コマースグループショッピング統括本部長は、「新生『Yahoo!ショッピング』では、よりシンプルに、より分かりやすく、すべてのお客さまに『!』なお買い物体験を提供していく。また、配送やストア評価、お客さまからの問い合わせ対応が優れ、お客様から支持されている優秀なストアがよりユーザーの目に触れ、より良い購買体験が実現できるように努めていく」とコメントした。

刷新後のモールでは既存の「Yahoo!ショッピング」同様、初期費用・月額固定費、売り上げロイヤルティーを無料でサービスを出店者に提供していくとしている。

「PayPayモール」は2019年10月、独自の出店基準を満たした「Yahoo!ショッピング」の上位ECモールとしてサービスを開始。優良店舗が集まるプレミアムモールとして成果を得た一方、機能やキャンペーンの差異によるユーザーの分散といった課題も生じていた。

新生「Yahoo!ショッピング」では、一定基準を満たした、「優良ストア」や「優良配送」店舗に対する検索結果表示や販促企画実施時の優遇を進めていくことで、モールとしての質の底上げを図っていくものの考えられる。

<店舗や業界関係者の反応は?>

今回のモール統合に店舗からはさまざまな意見が出ている。

ある店舗は、「もともと『Yahoo!ショッピング』を無料化して、店舗を増やし、それで荒れた売り場を整理するために『PayPayモール』を作ったのに、今回の統合でまた店舗に負担がかかる。店舗は振り回されるばかり」と嘆く。

一方、別の店舗は、「至極、当然の流れかと思う。本当は『PayPay』を前面に打ち出し、どちらかと言えば『Yahoo!ショッピング』を無くしたかったと思う。しかし、『PayPayモール』のレギュレーションが厳しすぎる割に店舗サイドはメリットが少なかったので、『PayPayモール』から『Yahoo!ショッピング』に戻る店舗も多かった。今後は一本化してLINEとの連携を深める取り組みは期待が持てると思う」と語る。

あるコンサルタントも、「一本化の話は以前から聞いていたが、『PayPayモール』に一本化していくと思っていた。最近のキャンペーンも『PayPay』と絡めたものが中心となっていた。今回、『Yahoo!ショッピング』の名前が残ったが、実態は『PayPayモール』のように優良店を中心としたモールになっていくのではないか」と話す。