【「AI不正検知」連携のメリットは?】インターファクトリー × SBペイメントサービス「無料で不正利用被害の意識高めて」

インターファクトリーは5月31日、同社が提供するクラウドコマースプラットフォーム「ebisumart(エビスマート)」と、AIを活用した不正検知サービスとのシステム連携を開始した。「AI不正検知」は、決済代行のSBペイメントサービス(SBPS)が提供する不正利用検知サービス。SBPSが持つ膨大な決済データを使い、AIが機械学習で不正利用を検知する。連携により、「ebisumart」を利用していてSPBSのカード決済を導入した事業者は、「AI不正検知」を一部無料で導入できるようになったという。SBPS営業本部・営業1部2課の小竹一義氏は「まずは、無料でAI不正検知を導入してもらいたい。自社ECサイトがどれだけ不正利用被害のリスクにさらされているかを確認し、意識を高めてほしい」と話す。インターファクトリー 製品開発部 製品企画チームの鈴木奈菜マネージャーと、SBPSの小竹氏に、連携のメリットについて聞いた。

<二重チェックも可能>

――今回のシステム連携について、概要を教えてください。

鈴木:「ebisumart」で構築したECサイトで、SBPSのクレジット決済を導入している場合、ECサイトのHTMLに専用のJavaScriptタグを埋め込むだけで、「AI不正検知」のサービスを利用することができるようになりました。「ebisumart」で構築したECサイトではこれまで、外部サービスとの連携による不正注文検知オプションなどで対策していました。

今回の連携により、SBPSのクレジットカード決済サービスを導入済みのECサイトでは、二重の防壁で、不正利用の被害を防げるようになりました。

▲インターファクトリー 製品開発部 製品企画チーム マネージャー 鈴木奈菜氏

<過去の不正から学習>

――「AI不正検知」はどんな機能を持っているのですか?

小竹:「AI不正検知」は、AIが、SBPSの持つ年間数億件以上の決済データから、過去の不正パターンを機械学習します。そのため、ユーザーがカード決済を行うタイミングで、決済の不正利用被害のリスクをスコアとして算出することができます。決済の「日時」や「金額」、「カード番号の過去の動き」「どこの国で発行されたカードか」などといった情報を、不正利用かどうかの判断材料としています。例えば、海外で発行されたカードで短時間に数百個の決済があった場合など、過去の不正パターンと類似性が見られるような場合は、高リスクだと判断することがあります。

「ebisumart」の管理画面上では、「AI不正検知」が算出したスコアを確認できます。仮に、70~80点と高いスコアを示していた場合、SBPSの「AI不正検知」の管理画面で、ハイスコアとなった理由や、カードの属性など、より詳細な内容を確認できます。EC事業者は、不正利用被害のリスクが高いようならば、商品の発送を一旦停止して本人確認を行うなどの対策を講じることもできます。

<導入ハードルが低い>

――「AI不正検知」の導入のメリットは何ですか?

鈴木:まず、導入のハードルが低いことがメリットの一つです。対策を講じる必要性を痛感していても、予算が限られているというケースは少なくありません。「AI不正検知」のサービスのうち、スコアリングの機能だけであれば、無料で利用することが可能です。

まずは、最初のステップとして、「AI不正検知」のスコアリング機能で現状分析を行い、自社がどれくらい不正利用被害のリスクにさらされているかを確認し、次のステップにつなげていただくことも選択肢の一つです。

実際に被害にあってから対策を検討するというケースもあります。「AI不正検知」は、導入時のコストや時間が抑えられるため、必要性を感じたら迅速に対応することができます。

小竹:不正利用被害は年々増加傾向にあります。今まで狙われていなかったECサイトが、急に狙われるということがあります。

ECサイトが狙われる背景には、カード情報の漏洩があります。漏洩したカード情報を基に、悪意ある第三者が、あらゆるECサイトに大量の不正トランザクションを仕掛けるといった事案が多いです。高額な家電製品などが狙われやすいですが、そのほかの商材でも、被害が発生しています。

▲SBペイメントサービス 営業本部 営業1部2課 小竹一義氏

まずは、「AI不正検知」を無料で導入してもらい、不正利用被害に対する意識を高めてもらうのがいいでしょう。自社の状況を見て、不正利用被害のリスクが高かった場合には、有料プラン「アドバンストプラン」も用意しています。同プランでは、独自のルールを設定して不正な取引を自動でブロックすることができます。

まずは、自社の不正注文の状況を確認することが先決です。