ドワンゴ、「ゆっくり茶番劇」への見解を発表 「問題ない」動画タイトル例を紹介

ドワンゴは5月20日、「ゆっくり茶番劇」という文字商標が登録されたことに対する見解を発表した。5月23日に記者会見で対策の詳細を説明するが、それに先立ち、法律事務者との相談に基づき、商標権の効力が及ぶ範囲について紹介している。

ドワンゴは法律事務所に確認し、「【ゆっくり茶番劇】」や「【ゆっくり劇場】」のような動画をニコニコ動画に投稿することは、「ゆっくり茶番劇」の商標権を侵害することはなく、問題はないという見解を発表した。

同社が問題ないと考える例はこちら。

・「【ゆっくり茶番劇】私のモーニングルーティーン」という動画タイトル

・「【ゆっくり劇場】俺のオススメ商品TOP5」という動画タイトル

・タグや説明文中、セリフでの「ゆっくり茶番劇」という文字列の利用

・ゆっくりキャラクター等が登場する、各種の合成音声ソフトウェアを使った動画

・東方Projectに関する動画

「ゆっくり茶番劇」の商標権者から商標権侵害と主張される可能性があると考える例はこちら。

・「ゆっくり茶番劇 Part1」「ゆっくり茶番劇 Part2」や、「ゆっくり茶番劇 (1)」「ゆっくり茶番劇 (2)」等、

 「ゆっくり茶番劇」というタイトルの下に定期的に異なる内容の動画が投稿されている場合

・「ゆっくり茶番劇」という文字列を、投稿者名やチャンネル名など動画の投稿元や提供元の表示として使用する場合

ドワンゴはインターネット上で商標を取得したと主張する柚葉氏(Twitter ID: @Yuzuha_YouTube)と商標権者が同一人物であるかについて、確認は取れていないという。ただ、この商標が特許庁に登録されている商標(商標登録第6518338号)であることは確認している。

「ゆっくり劇場」という文字列をタイトルに含む動画について、「ゆっくり茶番劇」にかかる商標権を侵害するのではないかと心配している方がインターネット上に多く見受けられる。ドワンゴとしては「ゆっくり劇場」という文字列は「ゆっくり茶番劇」とは類似しない文字列であり、商標権の効力が及ばないものだと考えている。

ドワンゴでは、「ゆっくり劇場」をはじめとした365種の文字列について検討を行い、「ゆっくり茶番」、「ゆっくり茶番?」及び「ゆっくり茶番劇場」という文字列を除き、いずれも「ゆっくり茶番劇」とは非類似であるとの見解に達した。「ゆっくり茶番」「ゆっくり茶番?」「ゆっくり茶番劇場」という文字列も「ゆっくり茶番劇」とは非類似であると考えているが、商標を構成する多くの文字列が共通することから、類似と主張される可能性は否定できないという。

「ゆっくり茶番劇」をジャンルやカテゴリーの表示として使用する場合は、商標の侵害にならないと考えている。「【ゆっくり茶番劇】」のように、「ゆっくり茶番劇」という文字列を動画のジャンル・カテゴリーの表示として使用し、ニコニコに動画を投稿することは、当該商標権の侵害ではないと考えていると説明した。

同社は「『ゆっくり茶番劇』は動画のジャンルやカテゴリー、動画の内容を示す表示として広く一般に使用されている文字列であるという認識であり、特定の企業や個人が独占すべき文字列ではない」と考えている。

さらに「商標が登録された2022年2月時点においても、『ゆっくり茶番劇』という文字列は、動画のジャンル・カテゴリーの表示として利用されるケースが大半だったと認識している。その状況を鑑みるに、商標として登録され、特定の企業や個人が独占することが不適切な表示である」と見解を述べる。

今回の見解については、ドワンゴが法律事務所と相談を経た上での見解だ。「商標として認められるべきかどうか」「ある使用例が商標を侵害しているかどうか」は、

審査官や裁判官が個別具体的に判断する事柄。将来的に訴訟や審理が行われた際、どのような法的判断が下るかを保証するものではないと補足する。

ドワンゴは今回の件について、今後のアクションに関する記者会見を5月23日の15時から行う。会見の様子はニコニコ生放送でライブ配信する。

「ゆっくり茶番劇」に関する記者会見の視聴URL

https://live.nicovideo.jp/watch/lv336994652