チャットコマース提供のZEALS、総額50億円を調達 プロダクト開発・販売体制強化に加え、NLG分野にも投資

チャットコマース「ジールス」を展開するZEALSは5月12日、総額50億円の資金調達を実施した。調達した資金は、プロダクト開発・販売体制の強化に加え、チャットコマースの海外展開や成長が目まぐるしいNLG(自然言語生成)分野に投資。「ジールス」の更なるサービス拡充を目指す。

ZEALSは、チャットコマース市場のパイオニアとして、化粧品・食品・人材・教育・通信・自動車・金融・不動産・アパレル・エンターテイメントなどさまざまな業界のエンタープライズ企業へチャットコマース「ジールス」の導入を推進してきた。特にパンデミック以降、需要が拡大する中で、国内チャットコマース市場における売上最大規模のサービスへと成長を遂げている。

このほど、政府系ファンドのJICベンチャー・グロース・インベストメンツ、Zホールディングス傘下のZ Venture Capital、日本郵政キャピタル、米国セールスフォース投資部門であるSalesforce Ventures(セールスフォース・ベンチャーズ)を引受先として35億円の資金調達を実施した。さらにみずほ銀行、三菱UFJ銀行から15億円の当座貸越枠を確保し、総額50億円の調達を行った。

チャット(=会話)ができるアプリやサービスを利用し、企業がユーザーとの会話を通じて接客体験をオンラインで提供するチャットコマースは、ECに続く販売形式、通称CコマースやCCとしてグローバルで注目を集めている。英国の調査会社Juniper Researchによると、世界のチャットコマース市場は2025年までに2900億米ドル(約35兆円)規模にまで著しく成長し、アジア地域がその90%を占めると予想されている。

ZEALSでは、今回調達した資金をプロダクト開発・販売体制の強化に加え、チャットコマースの海外展開や成長が目まぐるしいNLG(自然言語生成)分野に投資していくとしている。

今後も顧客視点でコミュニケーションを科学するユニークな進化を続けいくとし、チャットコマース「ジールス」の更なるサービス拡充を図り、日本の接客・おもてなし体験をテクノロジーの力で世界へ届ける「おもてなし革命」に挑戦していく考えを示した。

【投資家からのコメント】

・JICベンチャー・グロース・インベストメンツ パートナー 市村駿様氏

ZEALSは、チャットコマースという言葉を作り、業界を牽引してきたリーディングカンパニーです。成果報酬型というユニークな事業モデルでサービスを展開しており、サービスを導入することで”企業と顧客の最適なコミュニケーションの促進”、更には”企業の生産性向上”に寄与します。このようなサービスが日本だけでなく、世界に広がることを期待して投資させていただきました。今後、我々の日々の生活の中でもチャットボットが浸透し、Webだけではなく、リアルな世界にも広がり、新たな広告・コミュニケーション媒体の1つとして更に成長することを期待しています。

・Z Venture Capital アソシエイト 李路成氏

「ジールス」は、チャットコマースを通じて国内の幅広い業種のクライアントに導入が進み、昨年以来商品の取扱数やクライアント数共に、急成長してきました。AIを軸にしたチャットボットテクノロジーの力およびオペレーションの徹底により、変わらずNo.1のポジションを築いております。また、今後、更に上流な取り組みやグローバルへの挑戦など、大胆なチャレンジを絶えず行っていく予定であり、ZVCとしても無限の可能性を感じています。

また、2022年3月には上場延期を発表しましたが、迅速に意思決定を進め、最終的にユーザーとクライアントの価値に本質をフォーカスする姿勢をとった経営陣のレベルの高さに改めて感心いたしました。引き続き全力で支援してまいります。

・日本郵政キャピタル シニア・ディレクター 長谷晋介氏

消費者行動の多様化や新たな行動様式により、企業と消費者の関わり方がますます難しくなる中、ZEALSはチャットボットを中心としたコミュニケーション技術の活用により、クライアントやその先のお客様に対して新しい価値を提供しています。

勢いのある力強い経営陣を始めとしたZEALSの皆様による今後の新たな事業展開、「おもてなし革命」の実現を楽しみにしております。

・セールスフォース・ベンチャーズ プリンシパル 細村拓也氏

EC市場はコロナ禍で急激に拡大しましたが、多くのモノの販売やサービスの提供は未だに特定のプラットフォーム上で行われています。ZEALSは、AIをベースにしたチャットボットテクノロジーとオペレーションで、より多くの企業が自社のチャネルでユーザーとの会話を通じて接客体験を向上させることができるサービスを提供しています。コミュニケーションは、顧客を深く知ることができる手段であり、他のサービスと連携することで、今後はよりパーソナライズされた接客体験も可能になることを期待しています。今回の出資を通じてジールスの更なる事業拡大をご支援できることを嬉しく思います。