【EC売上が80%増】スーツのAOKI、「品ぞろえ」「OMO強化」で今期も増収へ

スーツのAOKIは、自社ECサイト「AOKI公式通販」を運営している。同社のEC事業は好調で、2021年3月期のEC売上高は前期比80%増になったという。2022年3月期も増収で着地予定だとしている。

同社では、成長の要因として、2020年のはじめに、EC事業強化に向け、EC関連の組織の再編成を行ったことを挙げる。ECの集客やデジタルマーケティングの部門を集約。「ECで売れているもの」を分析し、品ぞろえを強化していったそうだ。コロナ禍でのEC利用の増加という背景もあり、順調に事業が拡大したとしている。

EC限定商品「アクティブワークスーツ」が人気

同社のECの強みの一つは、品ぞろえの豊富さにある。バラエティー豊かなサイズ展開を用意。レディース向けの商品数などにも自信があるという。

コロナ禍のニーズに対応する商品の中から、ヒットが続々と生まれている。コロナ禍で生まれた新しい需要を取り込むべく、2020年11月には「パジャマスーツ」を、2021年2月には「アクティブワークスーツ」を発売した。「パジャマスーツ」はECと店舗での累計販売着数が8万着を超えたという。両商品とも、伸縮性が高く、自宅で洗うことができるため、リモートワークなどで活躍しているそうだ。

「パジャマスーツ」の累計販売着数は8万着以上

同サイトでは、スタッフによるコーディネート紹介にも注力している。40~50代を中心に、幅広い年齢層のスタッフのスナップ写真を用意しており、好評だという。顧客から、「着た時のイメージをつかみたい」という声が多く寄せられていたため、まずは2019年に、同社が展開する、「AOKI」ブランドとは別の紳士服ブランド「オリヒカ」のECサイトに導入した。好評だったため、「AOKI」のサイトでもリリースしたという。

2021年11月には、「AOKI公式通販」でチャット接客サービスをスタート。ECの販売拡大にも寄与したとしている。チャット接客によって商品に興味を持つ人が増えたほか、来店へのハードルも下がったという。実店舗への送客効果も高かったとしている。

同社では、「OMOの施策を重視している」(ネット通販事業部デジタルマーケティング責任者・執行役員・林亮介氏)と話す。OMO施策としては、①ECでの購入品を、実店舗で受け取れる ②ECから店舗在庫取り置きを申し込み、店舗で購入するかどうかを決められる ③実店舗に在庫のない商品をECで取り寄せ、自宅で受け取れる ④実店舗で確認した商品の情報を、QRコードで読み取りECで購入できる――という4つのサービスを展開している。

「今後も人気商品のさらなる開発や、OMOの強化に注力していく」(同)と話す。「ECで、『より短い時間で快適にショッピングできること』と同時に、『ショッピングの”楽しさ”を味わえる購買体験』も提供していきたい」としている。

「AOKI公式通販」

https://www.aoki-style.com/