【BEENOS 直井CEOに聞く「2022年の越境EC展望」】物流懸念継続もチャンスは依然拡大

国内最大級の購入代行サービス「Buyee(バイイー)」などを展開するBEENOS(ビーノス)の直井聖太CEOに、越境EC市場の2021年の振り返りと、2022年以降の展望を聞いた。

2021年の越境EC市場は、2020年に引き続き非常に伸びた。中国以外の国への取引が急拡大したことを考えると、”新しい越境EC”が始まった年でもあった。

一方、2021年後半には再び物流面の混乱も生じた。国際スピード郵便(EMS)がエリアによって再開したので、物流が復活してきているかのように思う人もいるだろうが、航空便の数が減り、輸送できる荷物の量は減ったままだ。

逆にEMSが戻った分、他のサービスで送れるキャパシティーは減っている。配送コストも高まっている。物流面の課題は2022年に解消していく可能性はあるものの、依然懸念材料であることは変わらない。

コロナの予測はできないが、2022年以降も世界のEC市場が拡大していくのは間違いない。越境EC市場も中国向けやコロナ禍に広がった欧米圏だけでなく、他のエリア向けにも広がっていくだろう。多面的にマーケティングを広げていきつつ、特化する国があればしっかりとマーケティングを行うことが得策だ。

マーケティングでは”検索”に対応するのが定石だが、その状況も変わりつつある。SNSやインフルエンサーの影響力が高まり、情報発信も消費者主導に変わってきている。メディアが多様化して難しくなっていると思う人もいるかもしれないが、私は逆に考えている。大資本ではなくても、やり方次第でチャンスが広がっている。

マーケットの状況は複雑かもしれないし、コロナで既成概念も変わっていっているが、”難しく考えすぎない”というのが2022年のポイントだと思う。コロナで変化は加速しているが、なるべくして流れる方向に進むスピードが速まっていると考えれば、物事はシンプルになる。以前は”絶対こうなるはずなのになかなか変わらない”ということに難しさがあった。

よりシンプルに考えていけば、やるべきことが見えてくると感じている。国は異なってもインターネットは変わらない。文化は違うので理解することは必要だが、相手を理解することは、本来、日本が得意なことだといえる。