BeeCruise、海外の越境ECユーザーのアンケート結果公開 93%超が「アフターコロナ以降も越境EC利用したい」

BEENOSの連結子会社で、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出をサポートするBeeCruiseは1月12日、海外向け購入サポートサービス「Buyee(バイイー)」で越境ECを利用する海外の顧客に行った、「越境ECの利用意向」に関するアンケートの結果を公開した。多くのエリアで越境ECを利用する回数が増加し、9割を超える人がアフターコロナ以降も越境ECを利用したいと考えていることなどがわかった。

新型コロナウィルスによる影響で、2021年も訪日が制限されインバウンド消費が打撃を受ける一方で、越境ECは伸長しており、同じくBEENOS連結子会社であるtensoが運営する海外向け購入サポートサービス「Buyee」の2021年第4四半期の流通総額は、前年同期比51.2%増と過去最高を更新し、アメリカ、台湾からの流通も増加した。「越境ECの利用意向」アンケートは、「Buyee」の利用者789名(アメリカ、中国、マレーシア、イギリス)に対し、2021年9月に実施したもので、コロナ禍で注目される越境ECについて、海外の消費者はなぜ越境ECを利用するのか、アフターコロナ以降の利用意向はどう変化するのかなどに迫った。

「コロナ以降(2020年1月~)、越境ECを利用する回数は増えましたか?」という質問に対しては、すべての国で半数以上がコロナ以降に越境EC利用が増加したと回答した。特にアメリカ(69.72%)、マレーシア(77.45%)、イギリス(76.74%)は約7割の人が増えたと回答しており、コロナ以前より越境ECの利用が浸透している中国だけでなく、アメリカとイギリス、マレーシアといったエリアにも越境ECの利用が広がったことがわかる結果となった。

「越境ECを通してでも、日本の商品を購入したい理由を教えてください」(複数回答)という質問に対しては、「自国で購入できないから」との回答が最多で、アメリカ、マレーシアの87.35%を筆頭に、いずれも約8割の回答を得た。訪日が制限されていることから、日本でしか購入できない、日本のECでしか流通していない商品がオンラインで購入されていることがわかった。その他、品質の高さも海外で評価を受けており、日本製品に対する信頼度の高さがうかがえる結果となった。

【Q.越境ECを通してでも、日本の商品を購入したい理由を教えてください】

「日本の製品を購入する際に、参考にしている情報があれば教えてください」(複数回答)という質問に対しては、アメリカは「twitter」(45.60%)、中国は「WeChat」(27.59%)、「マレーシア」は「facebook」(52.30%)、イギリスは「YouTube」(32.00%)がそれぞれ最多回答となり、各国で特色ある結果となった。一方で、アメリカ、マレーシア、イギリスでは、3割以上のユーザーが「YouTube」を挙げており、共通して利用されていることがわかった。自国のニュースなどを参考にしている人は少なく、「twitter」「facebook」「YouTube」といった世界共通のプラットフォームから日本の情報を得ていることがわかる結果となった。

【Q.日本の製品を購入する際に、参考にしている情報があれば教えてください】

「コロナが明けて訪日できるようになっても、越境ECを利用したいですか?」という質問に対しては、アメリカが96.05%、中国が96.12%、マレーシアが93.14%、イギリスが98.45%と、すべての国で93%以上が「アフターコロナ以降も越境ECを利用したい」と回答した。コロナ禍をきっかけに越境ECを利用した人々の多くは、自宅に居ながらにして日本の商品を手にできるオンライン利用の利便性の高さに魅力を感じ、継続の意思が高いことがわかる結果となったとしている。

【Q.コロナが明けて訪日できるようになっても、越境ECを利用したいですか?】

「アフターコロナで、日本の越境ECで何を購入したいですか?」(複数回答)という質問に対しては、アメリカは「本・CD・DVD・エンタメ」(70.16%)、マレーシア(52.30%)とイギリス(60.94%)は「おもちゃ・ゲーム・アニメグッズ」といったエンタメ関連がトップになりました。一方、中国はリユース品(55.70%)がトップで、サステナブルに対する意識の高さが見て取れるとしている。「Buyee」ではエンタメジャンルや、今回のアンケートでも人気が高いファッションジャンルの流通額が大きく、越境ECにおける2大ジャンルとなっている。オークションサイトやフリマアプリとも連携しており、一般流通では入手しづらいリユース品も海外のユーザーから人気の高い商材となっている。

【Q.アフターコロナで、日本の越境ECで何を購入したいですか?】

「訪日した後、越境ECで気に入った商品などをリピート買いしたいと思いますか?」という質問に対しては、アメリカが96.03%、中国が84.48%、マレーシアが93.14%、イギリスに至っては100%が「訪日後のリピート買いに越境ECを活用したい」と回答した。DXが進み、従来はインバウンドで購入していた商品の多くがオンラインで購入でき、自宅で受け取ることが可能になった。コロナ禍の巣ごもり需要は越境ECの利用を後押ししたが、この時に体験した越境ECの利便性の高さから、その後もリピート買いをしたいと考える方が増加する結果になったとしている。

【Q.訪日した後、越境ECで気に入った商品などをリピート買いしたいと思いますか?】

アンケート結果における「訪日後の越境ECでのリピート購入の意向高さ」や「アフターコロナ以降の越境ECの利用意向の高さ」から、今後も越境ECでの流通伸長を期待することができる。経済産業省の「令和2年度 産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)」で紹介されているFacts & Factors.の発表データでも、越境EC市場は将来的にも拡大が見込まれており、世界の越境EC市場規模は2026年には2019年の6倍以上である4兆8200億USドルにも達すると見込まれている。

越境ECで流通を伸長させるためには、ECサイトの越境化だけでなく、プロモーションが必須となる。アンケート結果でも日本の商品の情報源は各国で異なっており、越境ECを展開する際もターゲット国によってプロモーションをかけるプラットフォームを変えていく必要があり、そのプラットフォームに合わせた施策としてKOL活用やライブコマースなどを組み合わせて展開していくことが求められるとの見解を示した。

また、越境ECでの購買意向が高かったエンタメジャンルの変化として、アニメやドラマなどが配信サイトで世界同時配信されるなど各国のトレンドと世界のトレンドが相互作用するようになったことを挙げた。共通プラットフォームによる世界同時配信やリアルタイムの多言語での翻訳化、ボーダーレスなファンコミュニティによって、ヒットの時差は縮まり、各国のトレンドと世界のトレンドが相互に影響を与えるようになったとし、国内だけでなく世界で同時に販売できる「EC=グローバル」がさらに重要になったとしている。

BeeCruiseは、アンケート結果を公開することで、日本企業が「海外に挑戦」するための一助となることを目指すとしており、同調査の完全版をWebサイトで提供している。