【22年注目の法人向けギフトサービス】<インタビュー>ギフトパッド 園田社長「販促ツールや福利厚生など使い方は多岐に」

ギフトパッドでは、メールやSNSでデジタルギフトを贈れる法人向けサービスの引き合いが伸びている。導入前に比べ、受注数が5倍に伸長した企業もあるようだ。販促ツールやマーケティングとしての使い方にとどまらず、社員向けの福利厚生など、導入企業による使い方は多岐にわたる。法人向けサービスの特徴や導入事例を園田幸央社長に聞いた。

――「3Xs ticket(サンクスチケット)」の特徴は。

メールやSNSでデジタルカタログギフトを贈ることができる法人向けのサービスだ。デジタルカタログギフトは小型のカードにして手渡ししたり、郵送したりすることも可能だ。当社のデータベースに登録された10万点を超える商品群から、利用シーンに合わせて独自のデジタルギフトコースが作成可能だ。価格帯は、配布しやすい数百円から、10万円クラスまで多岐にわたる。

メールやSNSを通じて手軽にデジタルカタログギフトを贈ることができる

さらに、「渡して終わり」ではないことも特徴の一つ。回答者を対象にギフトを贈る「アンケート機能」、決められた予算内で運用しやすい「抽選機能」など、さまざまな機能を用意している。販促やマーケティングツールとして役立ててもらえることもある。この他、社内表彰、周年記念、福利厚生など、社内向けに「サンクスチケット」を利用する例も多い。

――費用は?

ギフトの実費に、従量課金制のシステム利用料が加わる。相談に応じて、良心的な価格対応を自負している。「低コストで運用したい」という相談にも対応する。

販促やマーケティングツールとしても役立つ

――メーカーやD2C企業によるデジタルカタログギフトへの商品出品も募集している。

出品の相談は随時受け付けている。消費者にとって、ギフトはその商品とのファーストコンタクトの機会になる。新たな顧客接点として活用してほしい。

紙ではなくウェブ上なので、時期を問わずカタログに新商品を追加できる。在庫確保の心配はいらない。生鮮食品など、「今年は収穫量が十分でなかった」「すでに在庫が終了してしまった」という相談を受けたときは、ウェブ上の商品ラインアップから、その商品を非表示にしている。

社内コスト削減に寄与

――コロナ禍で引き合いが伸びている。

エンドユーザー向けのノベルティーをはじめとした従来の使い方だけにとどまらず、コロナ禍では社内向けのニーズが増えている。「飲み会など、リアルで集まる機会が減った」「社員旅行の実施を自粛する」といった事情が背景にあるようだ。リモートで勤務している社員に「サンクスチケット」を贈るといった福利厚生としての使われ方が増えている。社員コードにひも付けて、社員一人一人に適した「サンクスチケット」を贈ることもできる。導入企業からは「社内での管理が楽になった」「人的コストが減った」という声が寄せられている。

――導入事例を教えてほしい。

ニッポンハムグループ商品の販売を手掛ける日本ハムマーケティング(本社東京都)は17年に当社と取引を開始し、ウェブを活用した販路開拓に乗り出した。これにより、日本ハムマーケティングの18年1月から19年3月までの、「サンクスチケット」を介した受注数は、前年の約5倍に伸長したと聞いた。

ニッポンハムが製造している粗びきウインナーソーセージ「シャウエッセン」はもともと、ギフト向きの商品ではなかった。ギフトというよりは、「日常使いするもの」と認識されていることが多いからだ。しかし、「食べ慣れないボンレスハムよりも、普段食べているものがギフトのラインアップにあったらうれしい」という潜在的な需要はある。そこに目を付けデジタルカタログに掲載したところ、手応えを得られた。「シャウエッセン」をギフト市場に持ってくることができたと思う。日本ハムマーケティングも、小売店で販売するときと比べて、ギフトとして販売すると値引きする必要がないため、上代価格を維持できる。これを皮切りに「シャウエッセン」のファンになり、スーパーでも「シャウエッセン」を買うようになった人もいるとみている。

今後はますます、ギフトと自家需要のボーダーレス化は進むのではないかと思う。化粧品、美容、健康の三つの商品ジャンルは特に伸長が期待できる。コロナ禍で健康を意識する人が増え、自分に投資する人が増えてきた。

健康食品や美容商材は継続的な購入が見込めるため、企業の収益化にもつながりやすい。

――システムの提供も行っている。

「サンクスチケット」システムを導入することで、導入企業は、自社が展開しているカタログギフトをウェブ化できる。設定次第では、「導入企業のブランドページからでないと、そのブランドのデジタルギフト販売ページに遷移できない」ようにすることもできる。このため、ブランドイメージを損なうことはない。

――2021年10月からは新たなデジタルギフトサービス「Ticket Button(チケットボタン)」の提供を開始した。

「チケットボタン」は、導入企業が自社でクーポンを発行できるシステムだ。キャッシュレスポイントや商品と交換できるチケット(=QRコード)の発券ができる。

「チケットボタン」は在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善にも役立つ

消費者は商品券やギフトカードなど、複数のキャッシュレスポイントから選択・交換できる。導入企業は、消費者が選択したポイントのQRコードを即時に発行し、消費者に渡せる仕組みだ。「サンクスチケット」をより手軽に使えるようにした。費用もコンパクトなので、中小企業も活用しやすいと思う。

QRコードは必要なときに必要な分だけ発行して精算できるため、在庫リスクの低減やキャッシュフローの改善につながる。キャンペーンごとに上限金額を設定することもできる。

「チケットボタン」はJTBと共同開発した。現在は宿泊施設による利用が多いが、EC・通販事業者をはじめとした幅広い業態の企業に利用いただける。関心がある方は気軽に問い合わせてほしい。

■「3Xs ticket(サンクスチケット)」

https://giftpad.co.jp/3xs

■「Ticket Button(チケットボタン)」

https://ticket-button.com/?_fsi=v8udW3is