【農林水産省】秋の味覚『サンマ』 2022年の漁獲枠は過去最低水準で据え置き

水産庁は2022年のサンマ漁獲枠を過去最低だった21年と同じ15万5335トンとする方針を公表。水産政策審議会(農林水産相の諮問機関)の資源管理分科会を経て、正式決定する。今年の漁獲量は昨年に比べて回復傾向にあるものの、依然として低水準。秋の味覚はますます高嶺の花となりそうだ。

 日本や中国、台湾などが8カ国・地域が参加し、サンマの資源管理を話し合う「北太平洋漁業委員会(NPFC)」の年次会合が来年3月に開かれる予定で、協議結果によっては枠を引き下げる可能性がある。

 今年2月のNPFC年次会合では21年の太平洋全体の漁獲上限を前年比4割減の33万3750トンに削減することで合意した。22年の上限も同数とすることを確認。水産庁は国際合意や過去の漁獲実績などを踏まえ、漁獲枠を算出した。

 地球温暖化の進行に加え、中台が公海で日本に来遊する前にサンマを大量に取っていること、サンマと同じ餌を食べるマイワシが日本近海で増えていることが不漁の要因とみられる。

 サンマの漁獲量は1958年の約58万トンをピークに減少傾向が続いている。全国さんま棒受網漁業協同組合(東京)によると、20年の漁獲量は前年比27%減の2万9566トンと2年連続で過去最低を更新した。

 各国・地域はサンマの資源保護を徹底しているが、漁獲量が回復する兆しは見えない。資源評価の結果にもよるが、日本が来年3月末のNPFC年次会合で漁獲上限のさらなる抑制を提案する可能性が高い。ただ、漁獲量が若干改善していることを理由に中台などが反対し、協議が難航する恐れがある。

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