インターソナー、残糸・残布活用のアパレルブランド「RYE TENDER」展開 「循環型社会」の実現目指す

衣料品開発・販売のインターソナーは、アップサイクルプロジェクト「RYE TENDER(ライテンダー)」でアパレル商品各種を販売している。残糸や残布といった余り原料を活用した自社商品を通じ、「循環型社会」の実現に向けた消費や体験の創出を目指していく。

「RYE TENDER」は、澤木雄太郎代表と小池勇太ディレクターが2020年10月に立ち上げたアパレルブランド。

工場で廃棄予定だった素材を独自ルートで仕入れ、それらをもとにデザインした衣類を季節ごとに打ち出している。「デザインありきでなく、仕入れた素材の色や性質を起点に商品企画を行っていることが既存ブランドとは異なる特徴」(小池ディレクター)とブランドのコンセプトを説明する。

余り原料の使用や、流通の過程を一元化することにより生産コストを抑制。市場価格より安価で高品質な商品の提供を目指していく。

生産には工場で余った原料を使用

ブランド開発の背景には、2人がアパレルの生産現場で直面した素材の大量廃棄に対する課題意識が大きくあったという。「『目指すのは頑張りすぎないサステナビリティー』。着用を通じて、ユーザー一人一人がサステナビリティーに関わっていることを気軽な形で意識できる機会を創出していきたい」(澤木代表)と言う。

事業開始後は、ブランドのイメージ定着や情報発信に苦心する1年間でもあったという。「国内での意識の高まりもあり、サステナブルなブランドという側面が独り歩きしてしまった点も多くあった」(同)と振り返る。

こうした課題も踏まえ、ブランドのコンセプトや開発現場などを発信するLP(ランディングページ)の制作も進めている。「発足当初からユーザー数も拡大する中、D2Cブランドとして自分たちの言葉で情報を発信することの大切さを改めて実感した」(同)と言う。

自社サイトを起点に、販路の拡大も進めている。東京・大阪の百貨店などでポップアップストアの展示も定期的に実施、リアルの場での試着や購入の機会を提供している。

10月には、購入型クラウドファンディング(CF)サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で新商品の先行販売も行い、目標額を上回る支援を得た。「現在の集客はSNSや口コミが中心。新たなユーザー層の開拓につながる挑戦は今後も積極的に続けていきたい」(同)と言う。

「RYE TENDER」

https://ryetender.com/