経済財政諮問会議の民間議員にBNPパリバ証券の中空麻奈氏

経済財政諮問会議の新たな民間議員にBNPパリバ証券グローバルマーケット統括本部副会長の中空麻奈氏が起用され、2001年の会議設置後初の女性登用と話題を集めている。

 中空氏は91年慶應大経済学部を卒業後、野村総合研究所や郵政省郵政研究所、野村アセットマネジメントなどを経て複数の外資系証券に務め、金融やソブリン(国債)を中心に著名アナリストとしての地歩を築いた。

 今回、中空氏の就任を強力に後押ししたのは、諮問会議の運営を事実上、仕切る財務省と見られている。中空氏は財務省の財政制度等審議会委員や政府の税制調査会委員を歴任。16年には財政審の提言書をまとめる起草委員に、女性として13年ぶりに選ばれた経緯もあるほど、財務省が頼りにしてきた有識者だからだ。

 アナリストとして海外を飛び回る一方、2人の子供を育ててきた母親でもある中空氏。近年は財政審の分科会委員を務める竹中ナミ氏(社会福祉法人プロップ・ステーション理事長)らとともに、女性向けに財政再建の重要性を説くイベントなどにも登壇している。

 先の衆院選を巡っても「財源のめどがないなら、せめて使った予算がワイズスペンディング(賢い支出)かどうかという効果の検証が要る」などと、ばら撒き公約を並べた与野党にクギを刺していた。

 第二次安倍政権以降、成長重視派委員が存在感を高める中、財政再建論議をどこまで活発化させられるか、中空氏の辛口提言が注目される。