SBI証券は11月16日、データ分析・AI(人工知能)ソリューションを提供するALBERTと新たなマーケティング・データ基盤の構築および金融サービス高度化に向けたAIモデルの開発についての提携を発表した。

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SBI証券の親会社であるSBIホールディングスは2021年6月にALBERTと資本業務提携し、先進技術領域においてビッグデータおよびAIを利活用する取り組みの強化を図ると共に、既存ビジネスの高度化および新規事業の創出を通じた両社の持続的な成長に取り組んできたという。今回のSBI証券とALBERTの提携は、これらの取組みの具体化の一環になるとのこと。

両社の提携によるAIモデル開発の概要は、新たなマーケティング・データ基盤の構築と金融サービス高度化に向けたAIモデルの開発の2点。

既存データベースの拡張によりデータ集約・処理を高速化し、マーケティング業務の自動化・精度向上、自社データと外部データを統合した活用などを可能にする。顧客の動向や外部環境変化に柔軟に対応できるデータ・ドリブンな経営を目指していくとしている。

金融サービス高度化に向けたAIモデルの開発に関連して、昨今の状況について同社は、貯蓄から資産形成への関心が高まりを見せる中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴う世界的な金融緩和による市況の影響もあり、直近1年間の同社の新規口座開設者は100万人を超え、うち20代・30代が約6割、株式投資未経験者が約8割を占めるなど、若年層や投資初心者を中心に個人投資家の裾野が広がっているという。

個人投資家の中長期的な資産形成を支援するべく、新たに開発するAIモデルを組み込んだ高度なデジタル・マーケティングにより、顧客個々の投資意向に合わせて魅力ある投資機会(商品)の提供に努めていくとのことだ。