世界遺産の仁和寺、御朱印帳などをネット販売 コロナ禍に拝観者激減、ECで運営費確保へ

世界遺産に登録されている総本山仁和寺は2020年6月、コロナ禍で拝観者数が激減する中、新たな収益源としてオリジナル商品のECサイトを開設した。寺院で販売している商品をECサイトで取り扱うことで、参拝を控えている人が購入できる環境を提供している。

ECサイト「仁和寺ショップ」では、御朱印帳、お香、ポストカード、念珠など30種類以上の商品を販売している。人気商品は「仁和香」。白壇の優しい香りが特徴の仁和寺オリジナルの線香だ。

ECサイトで人気のお香「仁和香」

商品ページでは、商品の内容や特徴を詳しく伝えている。御朱印帳であれば、染色法や地紋についても説明している。

「寺院では顧客に聞かれたら答えることができる。だがECサイトではそれができない。少しでも多くの情報を記載するよう心掛けている」(仁和寺・倉信隆憬氏)と語る。

仁和寺 倉信隆憬氏

仁和寺は年間の拝観者数が25万人を超える寺院だ。新型コロナウイルスの影響で拝観者数が7割減となった。新たな収益モデルの一つとして、ECサイトを開設したという。

「寺院は皆さんからの拝観料が寺の運営費・維持費になる。拝観料をお堂の修復費に使用したり、仏像の保存費に充てている。コロナで拝観者が減り、運営費・維持費を確保するための新たな方法を模索した。時代の流れを考えた結果、一つの方法として、ECサイトを開設した」(同)と話す。

ECサイト「仁和寺ショップ」のトップページ

ECサイトを運営していく中で大きな悩みもあるようだ。「寺院がECサイトを運営するため、売り上げや利益を追求しづらい。世論を考えてしまい、利益第一にECを運営できないことが悩み」(同)と話す。

セールやキャンペーンの実施、ECサイト限定の商品を多く開発できないことが悩みのようだ。

今後は寺院がECサイトを運営するという意識を持ちながら、仁和寺のカラーをECサイトでも出していきたい考えだ。

「仁和寺ショップ」

https://ninnaji.shop-pro.jp/