【利用者急増 〈最新ダイエットアプリ〉】21年注目のダイエットアプリ4選、お手軽・ポイントがトレンド

コロナ以降、スマホのダイエットアプリのニーズが高まっている。運動不足を解消したいという層が増えたことが要因だ。「あすけん」では、2020年5月からの9カ月間で新規利用者が100万人増加したという。ユーザーが、体重や食生活のデータをいかに気軽でモチベーションをもって記録できるかが、アプリの継続率を決める大きな要因となる。新規ユーザーが急増する中、各アプリでは、こうした点に趣向を凝らしている。「FiNC(フィンク)」では、アプリに結果を自動記録できる体組成計が人気だ。「dヘルスケア」では、利用に応じて貯まるdポイントをインセンティブに、ユーザーの定着を図っている。

  <AI食事管理アプリ「あすけん」>  

有料会員は1.5倍の減量効果、AI栄養士がアドバイス累計会員530万突破

asken(あすけん)が開発・運営を行う国内最大級のAI食事管理アプリ「あすけん」は、全世界の累計会員数が530万人を突破している。2013年のアプリリリース以来、右肩上がりで成長を続けてきた。食事内容を記録すると、「AI栄養士未来(みき)さん」というキャラクターが、食生活に対するアドバイスをくれる。有料会員になった場合、無料会員に比べて平均で1.5倍の減量効果が出ているという。

同アプリでは、10万以上のメニューから食べた物を選択するだけで、摂取したカロリーや栄養素を、自動で算出・記録できる。

食事記録を元にAIが最適なアドバイスを表示する。アドバイスは、約2000人の管理栄養士・栄養士が考案しているという。アドバイスの組み合わせは20万パターン以上あるとしている。ユーザーからは「『未来さん』に褒められるとダイエットへのモチベーションが上がる」と好評だ。

AI栄養士が食事を採点

ユーザーの約7割が女性。女性ユーザーの内6割が30代以下で、男性は40代以上が5割だという。口コミがきっかけでユーザーになる人が多いとしている。

おうち時間の増加や、健康意識の高まりを受け、会員数の伸びが加速している。20年5月からの約9カ月だけで新規会員が100万人増えたという。

「ユーザーにとって有益な情報を提供することを大切にしている」(栄養士/広報・PR担当多田綾子氏)と言う。

食事記録やアドバイスの機能だけならば無料で使用できる。有料会員は、「減量したい」「筋力アップしたい」などの目標にフォーカスしたアドバイスをもらえるコースを選択できる。画像解析による食事記録機能も使えるため、より手軽に記録でき、継続率も向上するのだという。他社とコラボして期間限定で提供するコースも人気だとしている。

全身写真を撮影すると、3Dアバターや各サイズの推移を確認できる機能もリリース

2021年2月には、スマホのカメラで全身写真を撮ると、胸囲、ウエスト、ヒップ、二の腕、太ももの5カ所のサイズの測定を行えるサービスのβ版を、有料会員向けにリリースした。今後も体づくりに役立つサービスを拡充していくという。

  <フィットネスアプリ「FiNC」>  

総DL数1000万件超、体重・BMIを自動記録する機能も

FiNC Technologies(フィンクテクノロジーズ)が提供するフィットネスアプリ「FiNC(フィンク)」は、2021年1月末時点で、ダウンロード件数が1000万件を超えている。「FiNC」は、体重などのログデータを基に、AIが生活習慣の提案をしてくれるのが特徴。ブルートゥースでアプリと連動する体組成計も提供しており、体重やBMIを自動で記録してくれる。こうした機能も、アプリの人気の理由の一つだという。

「FiNC」は、食事や運動に関するログデータを記録すると、AIが適切なヘルスケアの提案を行ってくれるスマホアプリ。同社は、ユーザーが記録したログデータをビッグデータとして管理・分析している。これまでに累計100億件以上のログデータを蓄積しているという。

体組成計から自動でデータを記録できる

「FiNC」に搭載したAIはログデータを基に、例えば「何を食べたらどれくらい体重が減ったか」「睡眠時間が多い人は何を食べているのか」などといった分析を行っている。AIは、こうしたデータと、専門家の知見を基に、ユーザーに適切なアドバイスを行うという。

同社が展開している体組成計「FiNC スマートスケール」は、アプリとブルートゥースで連動する。体組成計を使うと、体重や体脂肪率、筋肉量などの11項目のデータが自動で記録され、ヘルスケアの提案に使用される。

体組成計は、2018年4月の発売以来、「FiNC」アプリ内のEC機能「フィンクモール」や、アマゾンで販売を行ってきた。1月29日時点で、9万台の販売実績があるとしている。

コロナ以降のダイエット需要の増加に伴い、同アプリ関連の検索ボリュームは、前年同月比で1.5倍に伸びているという。同社ではコンテンツの充実を図っており、1月には、トレーナーがフィットネスを行う映像の配信をスタートさせた。

企業向けアプリも開発しており、企業の従業員が福利厚生の一環として同アプリを利用できるようにしている。アプリを使ってヘルスケアを実践してもらうことができるという。

  <ヘルスケアアプリ「dヘルスケア」>  

dポイントが貯まる、ダウンロード700万件超え

NTTドコモが提供するヘルスケアアプリ「dヘルスケア」は、ドコモのdポイントが貯まる、唯一のヘルスケアアプリだ。dポイントは、NTTドコモの運営するECモール「dショッピング」で使うことができる。ドコモのスマホユーザーを中心に、30~60代まで幅広い世代が利用している。

「dヘルスケア」は、ドコモユーザーでなくとも、dアカウントがあれば誰でも使えるスマホアプリだ。毎日の歩数や体重などを記録することにより、ユーザーの健康意識を高めることを目的としている。

「dヘルスケア」のユーザーの一番のボリューム層は40代。利用者の男女比率は半々だという。シニア向けのスマホ「ドコモのらくらくスマートフォン」にも、デフォルトでインストールされている。

アプリは「今日は3300歩歩こう」などと、日々の健康ミッションを提案してくれる。ミッションをクリアすると、抽選でdポイントがゲットできる。

ドコモのdポイントが貯まる、唯一のヘルスケアアプリ

ミッションの一つに健康クイズがある。ユーザーは、アプリを使い始める際に、「メタボ」「ダイエット」「肩こり」「腰痛」など、12種類の健康に関する悩みの中から三つを選択して設定することができる。アプリは、ユーザーが設定した悩みにちなんだクイズをときどき出題する。ユーザーは、自分の健康不安に関する知識を、自然と学習できるのだという。

「dヘルスケア」は、1週間に2回、編集部が選んだ健康に関するコラムを発信している。コラムのテーマは、「空腹感を紛らわすテクニック」など。あえてターゲットは絞らず、幅広い世代に読んでもらえる健康情報を発信するようにしているという。

NTTドコモのビジネスクリエーション部ヘルスケアビジネス推進室の伊藤慎介氏は、「健康診断で何かが気になったが、結局何も改善に向けた取り組みができていないという人が利用するケースが多い。dポイントを、健康意識を持つきっかけにしてほしい」と話している。

  <ウォーキングアプリ「aruku&」>  

健食などECの支援も ゲーム性あるウォーキングアプリ

地図検索サイト「Mapion(マピオン)」の運営などを行うONE COMPATH(ワンコンパス)は、歩数管理ができるウォーキングアプリ「aruku&(アルクト)」を提供している。同アプリでは、ゲーム要素に、プレゼントキャンペーンを連動させることにより、EC企業などの支援につなげている。

aruku&では、一定の歩行時間や歩数を達成した際に、商品の応募ができる仕組みを採用している。アプリから出される、「1000歩歩く」「3時間以内に3000歩歩く」といった課題を達成するとキャンペーンに応募できる。メインのプレゼントは地方の特産品。3月は、九州の特産品がメインのプレゼントとなっている。

アプリが開かれる回数が多いことが同アプリの特徴だという。「通常のウォーキングアプリの場合、1日2~3回開かれるものが多いと思う。当アプリには、ゲーム要素を加えているため、1日平均13回開かれる」(アプリ担当者)と話す。

「aruku&」の画面

ECを始めとした企業とのタイアップキャンペーンも随時行っている。過去には、製薬会社とタイアップしてサプリメントのプレゼントを行ったり、靴のメーカーとタイアップしてウォーキングシューズをプレゼントしたりしたという。商品応募ページの月間閲覧数は、700万PV以上となっているとしている。

「商品の選定に当たっては、ユーザーにアンケートを取っている。人気商品を選定しているため、必然的にアクセスも増えている」(同)と話す。

同アプリでは、利用者がグループを作成できるサービスも人気となっている。歩数などについて、グループ内のランキングを表示することが可能。グループのメンバーに向けて通知を出すこともできる。「当初は顧客企業の従業員にグループを作ってもらうことを想定し、法人向けサービスとしてスタートしたが、顧客である会員をグループ化する目的で導入する企業も出てきている」(同)と言う。

グループを、社員と会員顧客とのコミュニケーションの場として使用するケースもある。グループ内の歩数ランキングの上位者に、顧客企業が独自にプレゼントを行うケースもあるという。

同社では「コロナ禍で運動不足が気になっても、本格的な運動は簡単にはできない。まずは、楽しみを見つけながら歩くことを始めてほしい」(同)と話している。