海外向けのファイル転送サービスにはどのようなものがあるのでしょうか。この記事では海外向けのファイル転送サービスを選ぶコツや海外向けのファイル転送サービスを活用する利点などをご紹介します。
ファイル転送サービスとはなに?
ファイル転送サービスとはファイルの送受信を行うことができるサービスです。
オンライン上でファイルデータを安全にやりとりするもので、近年では無料で利用できるものから法人向けのセキュアなファイル転送サービスまでさまざまなものがあります。
また、有料のファイル転送サービスは安全性も高く、アップロードされたデータは一定期間で削除されるため、データ漏えいのリスクも低いといわれています。
海外向けのファイル転送サービスを選ぶコツ5つ
海外へのデータ送信を主な目的としてファイル転送サービスの利用を検討している企業の方も多いでしょう。しかし海外は通信状況が安定していないケースもあります。
それでは、海外向けのファイル転送サービスはどのように選べばよいのでしょうか。ここからは海外向けのファイル転送サービスを選ぶコツ5つをご紹介します。
コツ1:利便性
海外向けのファイル転送サービスにはさまざまな種類があるため、それぞれ利便性も異なります。 複数の国とやりとりが必要な場合は多言語対応しているかどうか、海外拠点や工場などの複数の相手とデータのやりとりが必要な場合は、送受信のしやすさやファイルの開封がしやすいかなど、各企業のニーズにあった利便性のものを選ぶようにしましょう。
コツ2:添付ファイルの容量
ファイル転送サービスは種類によって容量やダウンロード回数などが異なります。そのため、大人数での利用を検討している場合は、全体でどのくらいの容量が必要になるのか事前に計算しておきましょう。
また、その上で最適な容量のサービスを選ぶことで、容量不足や容量を利用しきれず無駄なコストが発生するといったケースを防ぐことができます。
コツ3:送受信履歴管理機能
ファイル転送サービスのなかには送受信履歴管理機能というものがあります。 送受信履歴管理機能とは、誰がどのファイルを送信し、受信したのかという履歴を残せる機能です。送受信履歴管理機能が搭載されているサービスであれば、万が一事故が発生した場合でも、誰がいつどのような操作を行ったのか追跡することができます。
事故原因の解明や再発防止に役立ちますので、なるべく送受信履歴管理機能が搭載されたファイル転送サービスを選ぶとよいでしょう。
コツ4:ダウンロード制限
ファイル転送サービスのなかにはダウンロード制限が可能なものがあります。
ダウンロード制限とは、ファイル送信時にファイルのダウンロード可能な回数を設定することで、ファイルが不必要にオンライン上に残らないようにする機能です。
ダウンロード制限に対応していれば、悪意のある第三者に情報を盗まれるリスクを軽減することができるでしょう。
コツ5:暗号化
有料のファイル転送サービスの場合はほぼ対応されていますが、通信内容が暗号化されているセキュアなファイル転送サービスを選ぶことも重要です。
暗号化されていればたとえ事故が発生した場合でも、内容まで閲覧することは難しいため、情報漏えいのリスクを下げることができます。
海外向けのファイル転送サービスを活用する利点4つ
海外の相手に対してファイルを送信するなら、メールに添付したり無料のファイル転送ツールを利用する方法もあります。それでは、海外向けのファイル転送サービスを利用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは海外向けのファイル転送サービスを活用するメリット4つをご紹介します。
利点1:運用費用の削減ができる
自社内でファイル転送ツールを利用することも可能ですが、オンライン環境は日々変化しており、環境に合わせたバージョンアップや監視などのセキュリティ対策をとることは負担になります。
しかし専用の海外向けファイル転送サービスを利用すれば、ベンダーがメンテナンスを行ってくれるため、運用費用を抑えて利用することが可能です。
利点2:導入にかかる費用を抑えられる
自社内でファイル転送ツールを構築することも可能です。しかし始めから開発するとなると、エンジニアの人件費やオンプレミスに導入するための設備費などのコストがかかり、時間も必要になります。
しかしすでに完成した海外向けファイル転送サービスであれば、導入にかかるさまざまな負担を軽減できます。
利点3:大容量ファイルでも送受信が可能
ファイル転送サービスは、どのサービスでもドラッグ&ドロップなどの簡単な操作で大容量ファイルを送信することができます。そのため、従来であれば転送にかかっていた時間を削減することが可能です。
また、送信できないからといってファイルを分ける必要もありません。
利点4:時間がかからない
速度はそれぞれ異なりますが、基本的にファイル転送サービスであればどのサービスでもファイル送信にかかる時間は非常に短く済みます。
また、送信途中でエラーなどが発生した場合でも、未送信になっている分だけ途中から送ることができるファイル転送サービスもあります。
海外向けのファイル転送サービスの注意点2つ
ここまで海外向けファイル転送サービスのメリットをご紹介してきましたが、一方で注意点も存在します。そのため、利用を検討する場合はメリットだけでなく注意点についても事前に把握しておくようにしましょう。
統一したルールが必要
海外向けのファイル転送サービスを利用する場合、不正アクセスなどを防ぐための統一した管理ルールを設ける必要があります。
ファイル転送サービスは簡単に利用できますが、全社員が自由に使ってしまうと情報の流出などのリスクがあります。そのため、全社的に統一したルールを用意することが重要です。
そのため、運用ルールを検討するために時間がかかる点も押さえておきましょう。
セキュリティレベル
海外向けのファイル転送サービスを利用する場合、セキュリティレベルがコントロールできないという弱点があります。
外部サービスであるファイル転送サービスを利用するということは、自社のセキュリティレベルに合わせることができず、ベンダー側のセキュリティにすべて任せるということになります。
そのため、事前にセキュリティ対策が十分かどうかなどを確認しておくことが重要です。
【英語・中国語対応】おすすめの海外向けファイル転送サービス2選
海外向けファイル転送サービスの利点や弱点などをご紹介してきましたが、実際にどのようなサービスがあるのか知りたいという方も多いでしょう。
最後に、英語や中国語対応のおすすめの海外向けファイル転送サービス2選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
BitSend
BitSendは大容量ファイルの転送が可能なファイル転送サービスです。
日本語、英語、中国語に対応したサービスで、会員登録せずに利用できるため必要なときだけ手軽に利用できます。また、容量無制限、アップロードファイルも無制限です。
日本語で操作方法が書かれているため、日本人でも使いやすいのもポイントです。
Smooth File
Smooth Fileはユーザー数無制限で利用することができるファイル転送サービスです。
日本語、英語、中国語、韓国語に対応したサービスとなっています。ユーザー数を気にする必要がないため、中小企業から大企業までどんな規模の企業でも利用することができます。
海外向けのファイル転送サービスの導入を検討しよう
海外拠点やクライアントへのファイル送信には便利なファイル転送サービスを利用しましょう。
ぜひこの記事でご紹介したサービスを選ぶコツやおすすめ2選などを参考に、自社の用途に適した海外向けファイル転送サービスサービスを見つけてみてはいかがでしょうか。