新たなOS「Windows 10 S」を搭載

教育市場で求められる安価なWindows PCはすでに多数存在している。そこでマイクロソフトがChromebook対抗として打ち出したもう1つの新機軸が、新OS「Windows 10 S」だ。

Windows 10 Sは、通常のWindows 10とは異なり教育用途における安全性を重視した制限が加わっている。具体的にはアプリの入手先が「Windowsストア」に限定され、Webブラウザーは「Edge」、Web検索は「Bing」にそれぞれ固定されている。管理機能などは「Windows 10 Pro」を受け継ぎながら、一部機能を制限した派生バージョンといえる。

教育市場向けに安全性を重視した「Windows 10 S」

言い換えればWindows 10 Sは通常のWindowsよりも自由度が低い。だが安全で管理コストが低いという点ではChromebookに十分対抗できる存在だ。さらにChromebookの優位性でもあった本体価格の安さについても、マイクロソフトは富士通や東芝を含む世界のPCメーカーと連携し、最安で189ドルの安価なモデルも提供していくとしている。

だが、ここまで制限が多いとビジネス利用は難しいと感じる人も多いだろう。そこでWindows 10 Sには「Windows 10 Proへのアップグレード」オプションが49ドルで用意されており、年内は無料となっている。

Surface Laptopの日本での展開はまだ発表されていないものの、フル機能のWindows 10をスタイリッシュなPCで使いたいと考えるビジネスユーザーにとっても、注目の新機種になりそうだ。