GitHubは21日(米国時間)、共同設立者のChris Wanstrath氏がCEOに就任したことを発表した。共同設立者でこれまでCEOを務めていたTom Preston-Werner氏はプレジデントとして、今後はR&Dを率いる。

Preston-Werner氏によると、CEO交代は役割分担に従った肩書きの変更だという。2人が共にGitHubのビジョン作りや成長戦略の遂行に関わっていくことに変わりはないが、Wanstrath氏が運営の牽引役を担い、Preston-Werner氏はR&Dに軸足を置く。2人はすでに数カ月前から新しい役割分担をスタートさせており、スムースに機能していることから正式に肩書きとして発表することにした。組織の顔となるスポークスパーソンは引き続きPreston-Werner氏が務める。

GitHubに対してはプラットフォームの成長に加えて、株式公開(IPO)の期待も高まっており、CEO交代は目標に向けて組織をシンプルに機能させるものになると評価する声が多い。Preston-Werner氏は「GitHubにおいて我々は肩書きをそれほど使わずにいるが、内部そして対外的にも、新しい肩書きはそれぞれが責任を持つ分野でのコミュニケーションに役立つと考えている」と述べている。

前CEO(現プレジデント)のTom Preston-Werner氏と、新CEOのChris Wanstrath氏