日本ヒューレット・パッカードは3日、B2サイズに対応する初のデジタル印刷機「HP Indigo 10000デジタル印刷機」(以下、Indigo 10000)を販売開始した。

今回発売されたIndigo 10000は、「HP Indigoデジタル印刷機」シリーズ初となるB2サイズ(750mm×530mm)対応の枚葉機。2012年3月27日に発表されたもので、2012年5月にはドイツで開催された国際総合印刷機械展「drupa 2012」にて初展示されていた。世界ではすでに11カ国で導入されているという。

「HP Indigo 10000デジタル印刷機」

本製品はフルカラーで3,450枚/1時間の印刷が可能なほか、印刷速度を最大33%向上する機能「生産強化モード(EPM)」を標準搭載する(同モードでは4,600枚の印刷が可能)。また、最大7色のカラー印刷と両面印刷に対応し、広範囲のメディアにオフセット品質で印刷できるとのこと。

あわせて同社では、HPデジタル印刷機における新しいソリューションを発表。大量の小ロット印刷ジョブを効率的に処理するための生産管理ソフトウェアシステム「HP SmartStream Production Center」を新たに発表したほか、既存の「HP Indigo 7000/7500/7600 デジタル印刷機」向けアプリケーションおよび、「HP Indigo 3550 デジタル印刷機」向けアプリケーションのアップデートし、「インビジブルレッド」インキへの対応(Indigo 7000/7500/7600)やEPMモードへの対応(Indigo 3550)を行った。

さらに、「HP インクジェットデジタル輪転印刷機」向けソリューションとして、大量のバリアブルデータを生成するための「HP SmartStream Composer」、カラー管理用ソリューション「HP SmartStream Web Press Color Studio」のふたつも発表されている。