タワーレコードと子会社のナップスタージャパンは3月1日、定額制音楽配信サービス「ナップスタージャパン」などの全サービスを終了すると発表した。ライセンス元である米Napsterの動きにともなう判断としている。5月31日までに閉鎖する予定。
ナップスタージャパンは、2006年10月より定額制の音楽配信サービスとしてスタート。900万曲以上の楽曲データを提供していた。サービス終了の判断については、ライセンス元の米NapsterがDRMフリーでの配信モデルに移行を進めていることから、日本で同様の配信モデルを構築するにはコスト面も含めて困難と判断した。日本でのユーザー数や売上については公表していない。同社広報によると、携帯電話向けサービスの会員数がPC向けを大きく上回っているという。
サービスは順次終了し、5月31日をもってすべてのサービスが閉鎖される。対象サービスは次のとおり。定額制サービス「Napster Basic」「Napster To Go」(5月31日終了)、着うたサービス「ナップスター♪タワレコ公式」「ナップスター♪タワレコ公式フル」(4月30日終了)、「ナップスター♪タワレコチャネル」「ナップスター♪洋楽!」(4月30日終了)。
ナップスタージャパン株式会社については「サービス終了後、清算する方向で動くことになる」(同社広報)。