Mozilla Japan 代表理事の瀧田佐登子氏

Mozilla Japanは6月29日、「Mozilla Firefox 3.5」の説明会を実施した。

説明会では、日本時間の7月1日深夜にリリースが予定されているFirefox 3.5(開発コード名: SHIRETOKO)の強化ポイントをまとめて紹介。これまでのリリースも振り返りながら、新版開発の方向性などを解説した。

本稿では、同説明会の内容を基に、Firefox 3.5の新機能を改めてひろっていこう。

Firefox 3.5の5つの特長

Mozilla Japan テクニカルマーケティング 浅井智也氏

Firefox 3.5の新機能について解説したMozilla Japan テクニカルマーケティングの浅井智也氏は、最初に新版の特長を説明。大きなテーマとして、次の5つを挙げた。

  • 多彩なサービスを楽しむWebプレイヤー - 操作性は自由から
  • 高速化を続けるプラットフォーム - Webだから…なんて言わせない
  • 安心してブラウズできる最高のツール - コントロール可能なプライバシー
  • 細部まで配慮された快適な操作性 - 堅実なブラウザ
  • 最新のWebテクノロジーの結晶 - デザイナーに自由を

これらについて、以下、順に触れていこう。

HTML 5など、次期Web標準対応機能を先行搭載

Firefox 3.5の最大の特長としては、やはり現在仕様策定中のHTML 5の一部を実装した点が挙げられる。

具体的には、同仕様に取り込まれる予定のVideoタグ、Audioタグをサポート。動画や音声をアプリケーションの中に自由に埋め込められるほか、JavaScriptを用いて細かな操作を行うこともできるようになった。

Videoタグを使ったアプリケーションのデモ。画面右側には、画像やビデオ、Canvasで描いた単純なアニメーションが表示されている。それらをクリックすると、画面左側の人の手と手の間に表示されている画像部分に当てはめられ、手の動きに合わせて、回転したり拡大されたりする

また、「Open Video形式」と呼ばれる動画/オーディオのコーデック形式「Ogg Theora/Vorbis」にネイティブで対応。「H.264+AACと同等の画質を確保しながら、ライセンス面で一切心配のない環境を作り上げた」(浅井氏)という。

Ogg Theora/Vorbisの採用理由

加えて、位置情報を通知する機能もサポートしている。デフォルトでGoogle Location Serviceに対応。Wi-Fiネットワーク、IPアドレスなどから現地情報を推定する機能を搭載し、Webサービスへの通知を許可しさえすれば、その場所の地図が表示される。もちろん、同機能はWeb標準に対応するかたちで実現されており、W3Cで仕様策定作業が進められている「W3C Geolocation」に準拠している。

位置情報を通知機能の概要とデモの様子