Apache Antプロジェクトのサブプロジェトとして活動しているIvyプロジェクトは1月23日、依存性管理ツールの新版「Apache Ivy 2.0.0」をリリースしたと発表した。

Apache Ivyは、柔軟性が特徴の依存性管理ツール。ビルドツール「Apache Ant」との親和性が高く、Antのビルドファイルに組み込んで利用することができる。「Apache Maven」のリポジトリを参照することも可能で、Mavenの機能の一部をより簡単な作法で活用できるツールとして脚光を浴びている。依存関係等をまとめたレポート出力機能なども備える。

新版では、Maven2との互換性、キャッシュ管理、並列処理のサポートなどが強化されているほか、数多くのバグ修正も実施。Ivyプロジェクトではすべてのユーザーに今回の正規リリース版を利用するよう促している。

Ivyは、もともと仏Jayasoftによって開発されていたツールだ。2.0からApache Software Foundationの下で開発が進められ、alpha2のリリースを終えた2007年10月にApache Incubatorプロジェクトを卒業した。alpha-1がリリースされたのは2007年4月、実に2年弱の開発期間を経て正式リリースに至ったことになる。