日本時間の15日正午から16日正午にかけて、Mozillaが主催する24時間連続イベント「Mozilla 24」が開催される。Mozilla 24は、インターネットをよりエキサイティングなものにすることを目的としたイベント。有識者/研究者による未来のインターネットに関する討議や実験、インターネット初級者でも楽しめるコンテストや体験型プログラムなどが用意されている。ここでは、同イベントの概要と見所を簡単に紹介しよう。

リアルとオンライン、2つの世界でプログラムを展開

Mozilla 24 実行委員長の瀧田佐登子氏

Mozilla 24 実行委員長の瀧田佐登子氏は、Mozilla 24について「インターネットの可能性の広さを認識してもらえるイベントにしたい」と話す。初級者に対しては、インターネットの素晴らしさやオープンソースソフトウェア開発の概要/面白さを、技術者に対しては、作る楽しみや新たなオープンスタンダード技術の発見を促せればとのことだ。

そのような趣旨の下に開催されるMozilla 24では、"リアル"と"オンライン"の2つの世界で計25のプログラムが展開される。

リアルのプログラムは、慶応三田キャンパス東館、ベルサール九段、SHIBUYA BOXX/SHIBUYA @ FUTUREの3会場において同時平行で実施。その一部はインターネットイニシアティブ、Jストリーム、ウタゴエらの協力でストリーミング配信されるため、ネット上で視聴することも可能だ。また、京都大学学術情報メディアセンターに関西サテライト会場が用意されており、慶応三田キャンパス/ベルサール九段で催されるプログラムのいくつかについてはそちらで参加することもできる。

一方、オンラインのプログラムはMozilla 24のWebサイトで展開される。こちらは事前受付型のプログラムとして募集が始まっているものもあり、一部では早くも盛り上がりをみせている。

以下、各会場のプログラムについて簡単に紹介しよう。

慶応三田キャンパス - 有識者/研究者によるマジメな討論

慶応三田キャンパス東館のプログラムに関しては「インターネットの未来をマジメに考える!」というコンセプトが打ち出されており、有識者/研究者らによる発表や討論が行われる予定だ。

Mozilla 24のオープニングを飾るのは、「IT先駆者 vs 学生 イケてる?! オープンソース」と題したパネルディスカッション。デジタル環境で育った世代の学生達の目線を意識しながら、オープンソースとビジネスにおける将来性や活用法、関わり方などを話し合うという。

それに続く3つのプレゼンテーションでは、スタンフォード大学やパリ、タイ、ハワイ、ムンバイ(インド)などと中継し、世界をまたにかけたディスカッションが行われる。会場の参加者が発言する機会も与えられるようなので、他国のインターネット事情や研究動向について知りたい方、もしくはインターネットの将来について一家言ある方はぜひこちらの会場に足を運んでほしい。

開催期間 プログラム名
15日(土) 12:00 ~ 13:50 オープニングセレモニー & パネルディスカッション
「IT先駆者 vs 学生 イケてる?! オープンソース」
15日(土) 14:00 ~ 17:00 プレゼンテーション
「SOI A+zilla Add on Competition
~develop open source, develop people~」
15日(土) 17:15 ~ 20:00 プレゼンテーション
「Open Source and Localization
~Europe and Asia joint workshop~」
15日(土) 20:30 ~ 22:00 プレゼンテーション
「Webブラウザのアクセシビリティを考える
~インド・アメリカより、視力障害者からの実用例~」
16日(日) 10:00 ~ 12:00 パネルディスカッション
「地球コンピュータ」