ユビキタスは9日、無線LANクライアント向けのWPS(Wi-Fi Protected Setup)用ソフトウェア「Ubiquitous AIR WPSクライアント」を開発し、提供を開始したと発表した。

WPSとは、クライアントを無線LANに接続したり、セキュリティを設定するといった作業を簡単に行うための規格である。無線LAN機器の業界団体であるWi-Fi Allianceが規格策定を行った。Wi-Fi Allianceでは今年(2007年)1月より対応する機器の認定を開始しており、すでに日本でも同規格に対応した機器が販売されている。無線LAN設定のための方式としては、クライアントにあらかじめ振られている4桁または8桁の暗証番号を入力するPIN (Personal Identification Number)方式と、設定時にボタンを押すだけのPBC (Push Button Configuration)方式の2つが用意されている。

今回発表になった製品は、このPIN方式とPBC方式の両方に対応している。コードサイズは、使用するプロセッサやコンパイラによって異なるが、20kバイト以下と小さい。同社によると、これは世界最小サイズであるという。なお、この中には暗号化ライブラリも含まれている。