一人暮らしや単身、短期の引っ越しなど、一時的に居住している場合、ベッドを持っていくのは面倒だという人も多いのではないでしょうか。
折りたたみもできて、持ち運びやすい敷布団が便利ですが「布団だけではなかなか寝心地が悪い」という声もよく聞かれます。そういったときに敷布団の下にマットレスをフローリングに直置きして使っていませんか。
百歩譲って畳の上ならまだしも、フローリングにマットレスを直置きして使っていると、マットレスと床の両方にカビが発生してしまい、さまざまなトラブルが起こってしまいます。
今回はマットレスを床(フローリング)で使う時のマットレスの選び方と工夫をご紹介します。
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紹介内容
マットレスと床(フローリング)の相性
最近の建物はほとんどの部屋がフローリングづくりになっていて、マットレスをフローリングに直接置いて使っているという人も多いかもしれません。フローリングの床と一言で言っても、床材に使用されている素材には一般的な木質素材のものもあれば、賃貸物件などに多い塩化ビニールといわれるクッション材を使用しているケースもあります。
木質素材のフローリングには、切断加工した板をそのまま使用して作られているものと合板やコンクリートなどの上に化粧板といわれる薄い板をはって作られているものとあります。塩化ビニールなどのクッション材を用いたフローリングも合板やコンクリートなどの上に張られたフローリングです。
切断加工板をそのまま使用して作られているフローリングは単層フローリングといい、フローリングの中でも比較的通気性があります。一方、合板やコンクリートなどの上に板や塩化ビニールなどを張り付けて作られているフローリングは複合フローリングといい、通気性は比較的悪く、さらに下に用いられている材質によって通気性が大きく変わってきます。
もちろんどういったマットレスを使用するのかによって、フローリングとの通気性は変わってきますが、フローリングの材質とマットレスの相性によっては、すぐに湿気が溜まってしまいカビやダニが発生しやすくなってしまいます。
では、わかりやすくマットレスの種類と一般的な床材の通気性の相性を表にしてみていきましょう。
ポケットコイル | ボンネルコイル | 高反発ウレタン | 低反発ウレタン | ラテックス | ファイバー | |
単層フローリング (切断加工板) |
△ | △ | ○ | × | △ | ○ |
合板+化粧板 | △ | △ | ○ | × | △ | ○ |
コンクリート+化粧板 | × | △ | △ | × | × | △ |
遮音フローリング (ゴム・ウレタンを使用) |
× | × | × | × | × | × |
合板+塩化ビニール | × | △ | △ | × | △ | × |
コンクリート+塩化ビニール | × | × | × | × | × | × |
大前提としてフローリングとマットレスの相性は悪いものというのがあります。その中でも甘い目で見た時の一般的なマットレスの代表とそれぞれの床材の代表の相性を考えた表になるので、必ずしもこの結果だとは限りません。
結果を見ると単層フローリングの床の場合、他のフローリングと比較してマットレスとの相性がいい傾向にあります。
単層フローリングは厚さ15㎜から30㎜の木材を使用して作られています。使用されている木材の種類によっては、通気性に富んだものもあり、木材自体が呼吸をするように調湿の役割を果たしてくれます。
一方で、合板などの素材に化粧板や塩化ビニールを張って作っている床の場合、人工物に調湿の効果がないため、通気性がありません。特に塩化ビニールを使ったクッションフロアは、一見すると耐水性があっていいように見えますが、湿った状態を放置しておくとビニール下のクッション材にカビなどが生えやすくなっています。
またコンクリートを基礎とした床の上に化粧板や塩化ビニールを張っている場合には、コンクリートの気密性ゆえにさらに湿気が溜まりやすくなっています。
遮音フローリングといわれる合板やコンクリートの基礎と合わせてゴムやウレタンを使用して作られている床の場合は、遮音性ゆえに通気性がほとんどなくなっているためもっともカビなどが発生しやすい環境だといえます。
これらの床材に使うマットレス自体の通気性がいいものだとしても、フローリングフロアにマットレスを直置きすると凹凸のないフローリングに接するマットレスは面になってしまうため、空気の逃げ場がなくこもってしまうようになります。
特に低反発ウレタンマットレスのように通気性の少ないマットレスとフローリングの相性は悪く、基本的に使用はおすすめできません。
床置きマットレスを選ぶ時のポイント
それでもどうしても、フローリングにマットレスを置いて使いたいという場合は、以下のような点に注意してマットレスを選ぶ必要があります。
- 低反発ウレタンマットレスでないもの
- 厚みのあるもの(床が固く冷たいため)
- 重すぎないもの
- 干すことができるもの
- 通気性の良いもの
低反発ウレタンマットレスは、どのフローリングフロアとの相性ももっとも悪いマットレスです。「低反発ウレタンマットレスは寝心地がよく、温かくて、大好き!」という人もいるかもしれませんが低反発ウレタンマットレスは湿気をため込みやすく、逃がしにくいためおすすめできません。
フローリングは畳などと比較しても弾力性がなく、固いためマットレスは厚めのものがおすすめです。家の構造上の冷気などもフローリングは伝わりやすくなっているため、薄いマットレスでは冬場冷え込んでしまいます。10㎝を目安に少し厚手のマットレスを選ぶようにしましょう。
重すぎるマットレスも扱いにくいだけでなく、マットレスの重み自体で床と接する面が増えてしまうため、空気が逃げにくくなってしまうのでおすすめできません。通気性の良いマットレスはもちろんのこと、機能的でありながらも定期的にしっかりと干すことのできる扱いやすいマットレスを選ぶことが大切です。
そのまま床に直置きで
マットレスを使うのはNG?
結論から言うと、そのまま床に直置きでマットレスを使うことはおすすめできる行為ではありません。
湿気がこもりやすく、カビやすいことはもちろんですが、様々な観点から考えても衛生的だとは言い難いからです。フローリングフロアとマットレスは接する面が多く、空気が逃げにくいため湿気が溜まりやすくなっています。
さらに直置きすることでフローリングフロアの汚れがマットレスに付着しやすくなり、マットレスに付着したホコリや抜け毛、フケなどをエサにダニやカビがどんどん繁殖してしまいます。
カビの生えたマットレスを使用していると、気管支が異常をきたすようになり、喘息や皮膚病など様々な疾患を引き起こしてしまう可能性があります。海外などでも使用しなくなったマットレスを地下室などに置いて、ゲストが来た時のベッドとして使用することはありますが、マットレスを床に直置きしているわけではなく絨毯や綿などの素材の上にマットレスを置いて使用しています。
また最近では海外でも日本式のすのこが入手できることもあり、すのこを敷いて使用しているケースもあります。マットレス発祥の海外でもフローリングにマットレスを直置きして使用していないので、やはり直置きはおすすめできる行為ではありません。
すのこや除湿マットを活用して
カビ・湿気対策をしよう
フローリングのフロアでマットレスをベッドフレームなしで使用する場合、おすすめなのはすのこや除湿マットを敷いてカビ予防、湿気対策を行うことです。すのこは厚さ3㎜~5㎜程度の板が適度な間隔で打ち付けられたもので、日本では古くから押し入れの通気対策に用いられてきたアイテムです。フローリングとマットレスの間にすのこを使うと、それだけでマットレスとフローリングが直接接しなくなるので通気対策に十分活用することができます。
すのこはホームセンターなどで安く売られていて、サイズも豊富です。部屋の広さや使いやすさに合わせてすのこをマットレスの下に敷き詰めて使うことができます。またすのこベッドといわれるマットレスや布団の下に敷く専用のアイテムもあります。また除湿マットもマットレスとフローリングの間で調湿効果を発揮してくれるのでお勧めです。
定期的なお手入れが
マットレスの寿命を伸ばします
フローリングにマットレスを直置きするのはおすすめできる行為ではありません。フローリングとマットレスはいわば犬猿の仲のようなもので、湿気とは切っても切れない縁です。
もちろんすのこや除湿マットを使用して、カビ対策、湿気対策を行うことは可能ですが、使用したからといって100%カビないというものでもありません。それくらいフローリングとマットレスの相性はよくないものです。
それでもや無負えずフローリングにマットレスを直置きしなくてはいけない場合は、すのこや除湿マットを上手く活用することである程度の対策を講じることが可能です。
さらに定期的にマットレスを干したり、クリーニングに出したりしてしっかりとお手入れをしてあげると、マットレスを長く使用することができます。マットレスは少なくとも1週間に1回は干すようにし、こまめに部屋の掃除を行い、カビの発生源が付着しないように気を付けましょう。