一般的にマットレスはベッドフレームの上にのせて使いますが、最近は様々なタイプのマットレスが流通していることもあり、床に直接置いて使うことや畳の上に置いて使うことも可能です。
それでもマットレスはもともとベッドフレームの上に置いて使うことを目的として作られているため、和室でマットレスを使用していると不具合が生じる場合があります。今回はマットレスを和室で使う場合の選び方と使い方の工夫をご紹介します。
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マットレスと和室(畳)の相性
日本の和室には伝統的な床材である畳が使用されています。畳は編み込んだイグサを板材に巻き付けたものに、帯状の布で縁を縫い付けたものが一般的です。
イグサを使った畳は適度な弾力性や空気浄化作用があり、通気性が非常によく、調湿効果があるため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。こういった昔ながらの畳とマットレスの相性を考えてみると、畳は通気性がいいため問題ないように思いますが、マットレスの種類によっては畳の通気性を悪化させてしまうことがあります。
また伝統的なイグサを使った畳ではなく、最近増えている安価なポリスチレンの板材を使った畳やイグサの代わりにナイロンを使った畳では、伝統的な畳に比べ弾力性がなく、通気性が劣るため、注意してマットレスを選ばなければなりません。
さらに畳が傷むことを考えると、マットレスの重さも選ぶ時の重要なポイントになってきます。こういった観点からマットレスと畳の相性を見ていくと以下のような表が出来上がります。
ポケットコイル | ボンネルコイル | 高反発ウレタン | 低反発ウレタン | ラテックス | ファイバー | |
通気性 | △ | ○ | △ | × | △ | ○ |
重さ | × | × | ○ | △ | △ | △ |
総合的相性 | × | △ | △ | × | △ | △ |
これはあくまでも一般的なマットレスの代表と畳の相性を考えた表になるので、必ずしもこの結果だとは限りません。それでも、ほとんどのマットレスで畳との相性はすごくいいというものではなく、使い方次第で相性もいいといったところだということが分かります。
日本の文化の中では、寝床は都度用意し、用途に合わせて使用するというのが大前提です。欧米の常に用意されている寝床(ベッド)とはやはり異なるため、和室との相性がいいものを探すというのは少し難しいかもしれません。
そういった意味でいえば、古くから欧米で親しまれてきたマットレスよりも新しく開発されたタイプのマットレスの方が日本の和室との相性はいいといえます。
和室(畳)に適したマットレスの選び方
和室で使用しても問題のないマットレスを選ぶ際のポイントをまとめると以下のようになります。
- 通気性の良いもの
- 重くないもの
- 折りたためる(収納)できるもの
- 布団と相性のいいもの
通気性の良いものに関しては、畳とマットレスの相性を考えた時に不可欠なポイントです。通気性の良し悪しは畳の痛みにダイレクトにかかわってくるようになり、また睡眠時の快適さにも直結してきます。心地よく寝るためにはまず、通気性の良いものを選ぶことが大切です。
次に重さに関しても、和室の部屋だからこそ気を付けておく必要があります。マットレスが重すぎると畳が沈んでしまい、傷んでしまう恐れがあります。さらに、和室での利用時にはマットレスを布団同様に頻繁に移動させることが考えられるため、重すぎるマットレスでは用途にかないません。
そう言った点からも3つ目の折りたためるマットレスというのは重要なポイントになってきます。洋室においてあるベッドのマットレスであれば、寝る部屋専用の寝室として常にマットレスを広げた状態で問題ありません。
しかし、和室を寝るためだけの部屋として利用している人は少なく、ほとんどの人が布団を出したりしまったりしているのではないでしょうか。そうした部屋では、布団と同じように折りたためるマットレスというのを選ぶ必要があります。
そして4つ目のポイントが布団と相性のいいものかどうかということです。和室でベッド用の大きいマットレスを敷きっぱなしで使うという人は気にしなくてもいいかもしれないですが、和室でマットレスを利用する場合、マットレスの上に敷布団を敷くということが目的だと思います。
その際のマットレスと布団の相性のいいものを選ぶということも、和室でマットレスを快適に使う上では重要なポイントになってきます。この4つのポイントは和室に適したマットレスを選ぶ重要なポイントになります。
和室でマットレスを使う時の工夫
和室でマットレスを使用する際には和室に適したマットレスを選ぶことはもちろん、どのようにマットレスを使用するのかということも重要になってきます。マットレスの使用方法や工夫の仕方によっては和室であってもマットレスを快適に使用することができ、マットレスと畳、両方にとっていい使い方をすることができます。
ポイントとなるのはやはり通気性です。
ここでは手軽に入手し、使用することができるすのこや除湿マットを使った方法とマットレスのお手入れについてご紹介します。
すのこや除湿マットを使う
通気性の悪いマットレスを直接畳の上に置いてしまうと、どうしても湿気がこもりやすくなってしまい、カビやダニの温床になってしまいます。特に同じ畳の上でも万年床の場合は、カビやダニの発生確率が急激に上がってしまいます。
とはいえ、畳の上にベッドを置いてしまうと、それこそ畳が凹んでしまい、傷んでしまう原因になります。どうしても畳の上にしか寝床を確保できない状況では、マットレスを畳に敷くことも致し方ありません。
そういったケースでおすすめなのがマットレスの下にすのこを置く方法です。すのこは薄い木の板が適度な間隔で何枚も打ち付けられた敷材です。昔から滑りを防止するためにお風呂場の床に敷いて使われることや押し入れの中に敷いて湿気がこもらないように使用されることがよくあります。
最近では布団の下に敷いて使う「すのこベッド」といわれるものも登場し、様々なところで利用されています。すのこベッドはマットレスの代わりにすのこを使い、布団を敷くものですが、通気性をアップさせてマットレスを和室で使う場合にも非常に有効です。
もちろんすのこベッドでなくても、通常のすのこをマットレスの下に敷き詰め利用しても問題はありません。
すのこは非常に安価で、様々なサイズのもの、様々な間隔で板が打たれたものがあるので、非常に重宝します。
除湿マットを活用する方法もおすすめ
除湿マットは布団の下に敷いて使用したり、マットレスと布団の間に敷いて使用したりするものです。吸湿性の高いシートや備長炭などが練りこまれた布で作られているものが多く、湿気の多い日本ならではのアイテムです。
この除湿マットを畳の上に敷いて、その上にマットレスを敷くことで通気性をアップさせることが可能です。除湿マットは布団と同じように容易に折りたたんだり、丸めたりすることができるため、邪魔になりません。
また、物によっては丸洗いできるものもあるので衛生的です。こういったすのこや除湿マットを使うことで、通気性が改善され、和室であってもマットレスを使用し快適に眠ることができます。メーカーによっては除湿マットとすのことを掛け合わせたアイテムもあるので、もっと通気性の向上を図りたい場合にはおすすめです。
週に1度はマットレスを干す
和室でマットレスを使用する場合の使用方法で、忘れてはならないのがマットレスを干すということです。マットレスを干すことで、殺菌、抗菌効果が高まり、こもった湿気も取り除くことができます。もちろん、マットレスの種類や素材によっては干せないものもあるため、和室で使用するマットレスを選ぶ際には干せるものを選ぶことも必要になってきます。
折りたためないタイプのマットレスを選んでしまった場合には、十分ではありませんが部屋の中でも日当たりのいい場所にマットレスをすのこなどの上に敷いて干すことが可能です。
マットレスの種類や素材にあった天日干し、陰干しなどを週に1回行うことで、通気性が悪いマットレスでもカビなどの発生を抑制することができます。また通気性の良いマットレスであっても、中にこもった湿気を放出し、購入時と変わらぬ通気性の良さを維持することができます。
雨上がり直後や夜間など湿度が高いタイミングでマットレスを干すと、返ってマットレスに湿気がこもってしまうことになるので、湿度や天候、干し時間に注意して干すことが必要です。これらの工夫をしっかりと行うと、マットレスと相性の良くない和室であっても快適にマットレスを利用することができ、快眠を手にすることができます。