Square(スクエア)POSレジは便利そうだけど「本当に初期費用がかからないの?」「どうやって導入すればいいの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
Square POSレジは、無料で利用できるにもかかわらず、有料アプリ並みの機能を使える優れたツールです。アカウント登録からレジ設定までその日のうちに完了するため、すぐに運用を開始できます。

シンプルで直感的な操作画面が特徴で、初めてPOSレジを使う方でも簡単に扱える設計になっているため、スムーズに導入が可能です。
この記事では、Square POSレジの基本情報や特徴、初めて導入する際の具体的な手順について解説します。
ぜひ、Square POSレジを導入して、店舗運営を効率的に進めてください。
Square(スクエア)POSレジとは?
Square POSレジは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置く「Square株式会社」が提供する、タブレットやスマホを活用したPOSシステムです。


























Squareは、キャッシュレス決済や店舗運営を支援する多彩なサービスを展開しており、その中でも「POSレジ」は小売店や飲食店で幅広く活用されています。
Square POSレジは、決済サービス「Square」に付随したシステムで、Squareアカウントを作成すれば、そのアカウント内でPOSレジ機能が一緒に利用できる仕組みです。
初期費用がかからず最短で翌営業日に入金されるなど導入のハードルが低い点が魅力で、キャッシュレス決済や在庫管理、売上分析など、店舗運営に必要な機能が豊富に揃っています。
操作も直感的で簡単なため、POSレジを初めて導入する方でもスムーズに使いこなすことができ、これから開業する店舗にもおすすめです。
Square POSレジの基本情報・対応機能


























Square POSレジの基本情報と対応機能は、以下のとおりです。
初期費用 | 無料 |
---|---|
料金(税込) | 無料 |
対応機種 | iOS(iPad・iPhone・iPod touch) Android |
入金サイクル | 翌営業日入金 (三井住友銀行・みずほ銀行の場合/その他の銀行は週1回) |
IT補助金 | 対象 |
主な機能 |
|
運営会社 | Square株式会社 |
公式HP | https://squareup.com/jp/ja/ |
Squareは、困った時に対応できるカスタマーサポートを提供しています。問い合わせ方法は以下の2種類です。
- 電話:10:00 〜 18:00(年末年始や臨時休業日を除く)
- メール:24時間受け付け
その他にも、他の加盟店とのコミュニティ「Square 加盟店コミュニティ」も活用できます。ここでは、他の加盟店やSquareのサポートスタッフが質問に答えており、検索バーにキーワードを入力して過去の質問や回答の確認も可能です。
詳しくは、Squareの公式HPを確認してください。
Square POSレジの料金・決済端末費用
Square POSレジは導入費用・月額料金が無料です。
スマホでタッチ決済なら決済端末が不要

「できるだけ、専用端末の費用を抑えたい」
そんな方には、Spuareのスマホでタッチ決済がおすすめです。


























スマホでタッチ決済なら、手持ちのスマートフォン上でSpuare POSレジアプリを起動し、金額を確定するだけで、タッチ決済の受け付けができてしまいます。
ただし、対応しているのは「タッチ決済式クレジットカード」「Apple Payなどのスマホ決済対応スマホ」のみ。それ以外のキャッシュレス決済に対応したい場合は、下記の専用端末を購入してください。
PayPayなど幅広いキャッシュレス決済に対応する場合は専用端末が必要
PayPayや楽天ペイといった幅広いキャッシュレス決済を行うためには、専用の決済端末を別途購入する必要があります。専用端末は、Square公式HPにて購入可能です。
出典元:Square公式HP
商品名 | 購入価格と概要 |
---|---|
Square ターミナル (レシートプリンター内蔵) |
39,980円(税込)
POSレジシステムとレシートプリンター内蔵 |
Square レジスター | 84,980円(税込)
販売情報が一目でわかる大きなタッチスクリーン |
Square スタンド | 29,980円(税込)
対応するiPadをはめ込んで使うタイプ |
Square リーダー (Bluetooth接続) |
4,980円(税込)
スマホやタブレット端末にBluetooth接続するだけ |
これらの端末は、Squareのキャッシュレス決済を利用するために必要なものです。店舗にあったタイプを選んでください。


























手持ちのタブレット端末やスマホ端末を利用したい場合は「Spuareスタンド」「Spuareリーダー」。
専用機器でキャッシュレス決済とPOSレジ機能を管理したい場合は「Spuareターミナル」「Spuareレジスター」を選ぶと良いでしょう。
Squareの主なPOSレジシステム3種類
Square POSレジには、主に以下の3種類があります。
- Square POSレジ
- Square リテールPOSレジ
- Square レストランPOSレジ
それぞれの違いを簡単に紹介します。
Square POSレジ
一般的なPOSレジシステムで、小売店や飲食店を含む幅広い業態に対応しています。
タブレットやスマホを使って簡単に会計や売上管理ができ、基本的な店舗運営の機能が揃っています。
Square リテールPOSレジ
小売業向けに特化したPOSレジシステムで、より詳細な在庫管理や商品管理、商品のバーコードスキャンなど小売業特有のニーズに応える機能が備わっています。
Square レストランPOSレジ
飲食店向けのPOSシステムで、テーブル管理やオーダーの追跡、キッチンディスプレイシステム(KDS)など、飲食店の業務効率化に役立つ機能が充実しています。
Square POSレジの特徴6つ
Square POSレジの特徴には、次の6つがあります。
- 初期費用・月額費用が無料
- 最短申込当日から使用可能
- キャッシュレス決済の入金は最短翌営業日
- シンプルで使いやすい操作性
- レポート機能で売上分析が可能
- 幅広い業種に対応


























それぞれの特徴をもう少し詳しく解説します。
初期費用・月額費用が無料
Square POSレジは、導入時の初期費用や毎月の利用料金が無料で、POSシステム自体の利用には費用がかかりません。
ただし、キャッシュレス決済の利用時には手数料が発生します。例えば、クレジットカード決済を利用した場合、決済手数料は2.5%〜3.25%です。
業種や販売する商品によって手数料が変わることはありませんが、年間キャッシュレス決済額が3,000万円以下であればVisa・Mastercardの決済手数料が2.5%になるため、小規模な事業を展開している事業者にもおすすめ。


























※1 決済手数料2.5%になるための条件は次の通りです。
・日本政府による「中小企業」の定義に当てはまること
・上場企業や企業グループに属していないこと
・年間キャッシュレス決済の総額が3,000万円未満であること
・Visaを新規で受け付けること
最短申込当日から使用可能
Square POSレジは、最短で申し込み当日から利用できます。
オンラインでアカウントを作成し、手持ちのスマートフォンやタブレットにPOSレジアプリをインストールすれば、すぐにPOSレジとして利用可能です。


























導入までのハードルが低いため、多くの店舗に選ばれています。
キャッシュレス決済の入金は最短翌営業日
Square POSレジの大きな特徴の1つは、最短で翌営業日にキャッシュレス決済の売上金が入金される点です。
通常、キャッシュレス決済の売上は入金までに日数がかかりますが、Squareでは、三井住友銀行またはみずほ銀行の口座なら翌営業日に、それ以外の口座では週に一度入金されます。


























現金とほとんど変わらない感覚でキャッシュレス決済を受け付けることができます。
安定したキャッシュフローを維持できるので、小規模店舗や新規ビジネスを運営する方にとって大きなメリットとなるでしょう。
シンプルで使いやすい操作性
Square POSレジは、直感的に操作できるよう画面設計されており、商品やメニューの登録、会計処理などがタッチ操作で行えます。
初めて使う方や、複雑な操作が苦手な方でも、すぐに使いこなせるでしょう。


























この使いやすさが、業務の効率化やミスの削減にもつながり、店舗運営をスムーズにサポートしてくれます。
レポート機能で売上分析が可能
Square POSレジのレポート機能は、日別や週別、月別の売上データを簡単に確認できるため、店舗の売上状況を把握するのに便利です。
さらに、どの商品が人気があるか、どの時間帯にお客様が多いかなど、詳細なデータを把握できるため、効果的なマーケティングや経営戦略を立てるのに役立ちます。


























Webからのログインと売上データ確認専用のアプリ「Squareデータ」では、多少機能が異なりますが、この機能を使えば改善点や成功ポイントを視覚的に捉え、より効率的な店舗運営に役立てることが可能です。
幅広い業種に対応
Square POSレジは、様々なビジネスのニーズに応じて柔軟に対応できる点が強みです。
予約管理機能もあるため、飲食店や小売店、サロン、イベント会場など、業種を問わず多くの店舗で利用されています。


























幅広いビジネスシーンで効果的に活用できるPOSレジシステムとして、高い評価を得ています。
Square POSレジを導入する際に必要なもの5つ
Square POSレジを導入するには、以下の機器や環境が必要です。
- iOSまたはAndroidのモバイル端末(iPad、iPhoneなど)
- Square POSレジアプリ
- インターネット環境
- 決済端末
- 周辺機器(レシートプリンター、キャッシュドロアなど)


























それぞれの内容を確認していきましょう。
iOSまたはAndroidのモバイル端末(iPad、iPhoneなど)
Square POSレジを導入するには、iPadやiPhoneなどのiOS端末、またはAndroidのモバイル端末が必要です。
これらの端末にSquareの専用アプリをインストールすれば、会計や売上管理ができるようになり、POSレジとして機能します。


























ただし、iOS・Androidのモバイル端末であっても全ての端末が対応しているわけではないため、事前に公式HPで対応機種を確認しておくことが大切です。
端末を持っていない場合でも、Square ターミナルやSquare レジスターなどを購入すれば、POSレジ機能とキャッシュレス決済を同時に導入可能です。
Square POSレジアプリ
iPadやiPhone、Android端末にSquare POSレジアプリをインストールすることで、Square POSレジシステムが利用できます。
アプリは無料で提供されており、Squareのアカウントを作成してログインすれば利用可能です。
このアプリには、商品登録や売上確認など、店舗運営に必要な機能が1つにまとめられており、タッチ操作で簡単に操作できます。


























初めてPOSレジを使う方でも、直感的に操作できるデザインになっています。
インターネット環境
Square POSレジを使用するにはインターネット接続が必要です。Wi-Fiを設置するか、端末のネット回線、もしくはポケットWi-Fiなどを利用して接続しましょう。
また、Square POSレジはオフラインモードにも対応しており、インターネット接続が一時的に不安定でもクレジット決済を受け付けることが可能です。


























ただし、オフラインでの決済は72時間以内にインターネットに接続しないと無効になってしまうため、基本的にはネット環境が安定した状態で使ってください。
決済端末
キャッシュレス決済を利用する場合は、専用の決済端末が必要となります。
Squareが提供しているのは、以下の4種類の端末です。
商品名 | 購入価格と概要 |
---|---|
Square ターミナル (レシートプリンター内蔵) |
39,980円(税込)
POSレジシステムとレシートプリンター内蔵 |
Square レジスター | 84,980円(税込)
販売情報が一目でわかる大きなタッチスクリーン |
Square スタンド | 29,980円(税込)
対応するiPadをはめ込んで使うタイプ |
Square リーダー (Bluetooth接続) |
4,980円(税込)
スマホやタブレット端末にBluetooth接続するだけ |
これらの端末を使うことで、クレジットカードや電子マネー、QRコードなど、幅広いキャッシュレス決済に対応できるようになります。
- 「Spuareスタンド」「Spuareリーダー」:手持ちのタブレット端末やスマホ端末を利用したい場合
- 「Spuareターミナル」「Spuareレジスター」:専用機器でキャッシュレス決済とPOSレジ機能を管理したい場合


























各端末は、Square公式HPで購入できます。予算や店舗のニーズに合わせて選んでください。
周辺機器(レシートプリンター、キャッシュドロアなど)
Square POSレジを導入する際には、会計の処理をより便利にするために、以下のような周辺機器が必要になる場合があります。
アイテム名 | 役割 | 相場 |
---|---|---|
キャッシュドロア | お金を安全に保管する引き出し | 15,000円〜50,000円 |
レシートプリンタ | レシートの印刷 | 40,000円〜50,000円(ロール紙は別売り) |
バーコードリーダー | 商品のバーコードを読み取る | 3,000円〜60,000円 |
これらを導入することで店舗のオペレーションが効率化できれば、お客様へのサービス向がきたいできるでしょう。


























周辺機器はSquare公式HPでも購入できます。導入前に必要なものを確認して準備しましょう。
Square POSレジの導入手順・使い方を解説
ここからは、Square POSレジの導入手順・使い方を解説します。主な流れは以下の通りです。
- Squareの無料アカウントを作成する
- Square POSレジアプリをインストールする
- 店舗情報や商品情報を登録する
- 実際の運用開始
1.Squareの無料アカウントを作成する
まず、Square POSレジを使うためには、Squareの無料アカウントを作成する必要があります。
Square公式HPにアクセスし、「POSレジを使い始める」ボタンをクリックしてください。
すると、以下の3点を入力する画面が表示されます。
- メールアドレス
- パスワード
- 使用する国(言語)
入力できたら「続行」をクリックします。
その後、登録したメールアドレス宛にSquareから確認メールが送られてきます。このメールに記載された内容に従い、以下の情報を入力しましょう。
- 事業内容
- 口座情報
- 個人事業主か法人かといった詳細
これが完了すると、Square側で審査が開始され、最短で当日に審査結果がメールで通知されます。


























審査結果OKのメールが届いたら、SquarePosレジが使えるようになります。
個人事業主と法人・団体の詳細
Squareにアカウントを登録する際、個人事業主と法人や団体では求められる情報が異なります。
個人事業主の場合
- 基本的な個人情報(氏名、メールアドレスなど)
- 事業内容(どの業種で事業を行っているか)
- 口座情報(取引の入金先口座情報)
- 個人確認書類(身分証明書など)
法人・団体の場合
- 法人情報(法人名、登記上の住所)
- 法人代表者の個人情報(氏名、住所、電話番号など)
- 口座情報(法人名義の銀行口座)
- 法人確認書類(登記簿謄本など法人を証明する書類)
これらの情報を基にSquareはアカウント審査を行い、最短で当日中に結果が通知されます。
2.Square POSレジアプリをインストールする
審査結果がメールで届いたら、次に「Square POSレジアプリ」をインストールし、設定を進めます。iOS端末(iPadやiPhone)またはAndroid端末のアプリストアから、無料でダウンロードが可能です。
アプリをインストールした後は、登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインします。


























これで、POSレジの設定や商品の登録を始められるようになります。
3.店舗情報や商品情報を登録する
アプリにログインしたら、次に店舗情報や商品情報を登録します。


























何も登録しなくてもお会計はできますが、情報を登録することで業務の効率化や売上の詳細な分析に役立ちます。
まず、アプリ内の設定画面に進み、店舗の基本情報(店舗名、住所、連絡先など)を入力してください。これにより、レシートなどに正確な店舗情報が反映されます。
具体的には「アカウントと設定」→「店舗情報」から登録内容を更新し、「保存」を選択します。
次に、商品情報を登録します。商品名や価格、在庫数を入力し、カテゴリ分けも可能です。これにより、商品管理が簡単になり、会計処理もスムーズに進みます。
4.実際の運用開始
ここまでの設定が完了したら、店舗での会計や商品管理をすぐに始められます。
Square Readerなどの決済端末を利用する場合は、端末が届いたら実際に決済が正しく行えるかテスト決済を行いましょう。
テスト決済の際は、端末をスマホやタブレットに接続し、クレジットカードやQRコード決済などの方法で少額(1円など)で試してみてください。これにより、ネットワーク接続や決済処理が正常に動作しているかを確認できます。


























キャッシュレス決済のテストを行った場合のキャンセル手続きにお金はかかりませんので、安心してください。
Square POSレジを導入する際の注意点
Square POSレジを導入する際には、以下の点に注意してください。
- 使い方を試せる事前テスト環境がない
- 使用する端末によって一部の機能が異なる
- 自動釣銭機との連携ができない
使い方を試せる事前テスト環境がない
Square POSレジには、事前に操作を試せるテスト環境がありません。
他のPOSシステムでは「トレーニングモード」や「テストモード」が用意されており、スタッフが事前に練習できる環境が整っています。しかし、Squareではこれがないため、事前に操作方法を学んでおく必要があります。


























いきなり本番環境で使用するのは、初めてPOSレジを導入する方にとって不安を感じるポイントかもしれません。
そのため、店舗での運用をスムーズに進めるために、導入前にマニュアルをよく読み、アプリの操作に慣れておくことが重要です。
もし不安な点がある場合は、Squareのサポートページやヘルプセンターなどを活用し、分からない点を解決しておきましょう。
使用する端末によって一部の機能が異なる
Square POSレジは、iOSおよびAndroidのモバイル端末で利用できますが、端末によっては使用できない機能があるため注意が必要です。


























例えば、iOS端末(iPadやiPhone)とAndroid端末では、レシートプリンターやその他の周辺機器との互換性に差が出ることがあります。
また、Squareの決済端末も全てのモバイル端末に完全に対応しているわけではなく、NFC(非接触決済)機能が一部使用できないことがあります。
そのため、使用する端末が決まっている場合、使いたい機能や周辺機器が手持ちの端末に対応しているかどうか、公式HPで確認しておきましょう。
自動釣銭機との連携ができない
Square POSレジは、自動釣銭機との連携ができません(2024年6月時点)。
自動釣銭機は、現金取引の際に釣銭を自動で計算してくれる便利な機械ですが、Square に対応しているキャッシュドロワーには、自動釣銭機の機能がないのです。そのため、現金取引を行う際には、スタッフが手動で釣銭を数えて渡す必要があります。


























現金取引が多い店舗では、この部分の作業に時間がかかる可能性があるため、事前に検討しておくと良いでしょう。
まとめ
Square POSレジは、初期費用・月額費用が無料で、誰でも手軽に導入できるPOSシステムです。
キャッシュレス決済サービス「Square」に付随して提供されており、キャッシュレス決済をはじめ、在庫管理や売上分析など、店舗運営を効率化するための様々な機能が利用できます。
申し込みをすれば、最短でその日から利用を開始でき、幅広いビジネスに対応するツールです。ぜひ導入を検討してください。