バックアップソフト・サービスおすすめ7選比較!選び方も解説【2021年最新版】

データバックアップ製品

データのバックアップソフトやバックアップサービスは、企業内に蓄積された大切なデータを守るために有効な手段です。本稿では、バックアップの重要性とトレンドにも触れつつ、おすすめのバックアップソフト・サービスを紹介し、その特徴を比較します。自社のデータをより確実に守るためにぜひご一読ください。

バックアップソフトとは

    バックアップソフト

バックアップソフトとは、指定のマシンやストレージなどに保管したデータを自動的にバックアップし、必要な時に復元するためのソフトウェアです。また、バックアップサービスは、クラウドやソリューションメニューとして、バックップサービスを提供します。

バックアップソフト・サービスは、データのバックアップを定期的に実行。トラブルが発生した場合に素早くデータを復旧して、企業が事業を継続できるようサポートします。バックアップの重要性と近年のトレンドについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

バックアップの重要性

多くの企業は、ITシステムを利用して事業を進めている状況で、日々取り扱っているデータが何らかの理由で消失すると、事業がストップしてしまいます。データ消失の原因は、地震や火事等の天災やシステム障害、サイバー攻撃などさまざまです。

データのバックアップ対策は、データ消失のリスクを軽減して事業継続できるようにする「BCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)」の一環として重要です。

バックアップのトレンド

バックアップのトレンドとしては、「クラウド化」と「磁気テープの活用」が挙げられます。クラウド上で提供されるバックアップサービスは、HDDの増設などスケーラビリティの面で自社に運用の負担がかかりません。

大容量のデータを長期にわたって格納し続けたいというニーズを満たす大容量アーカイブストレージもサービスとして提供されています。データセンターに格納するため災害などに強くBCP対策になる点もメリットの1つです。

一方、昔からデータのバックアップに利用されてきた磁気テープは、低コストかつ大容量のデータを格納できる媒体として再び注目されています。あまり更新がなく、長期間大量に保存したいデータは、磁気テープストレージに適しています。

バックアップソフト・サービス7選徹底比較

ここからは、おすすめのバックアップソフト・サービスをご紹介します。各ソフト・サービスの特長を比較して、自社に適したものを探しましょう。

「使えるクラウドバックアップ」
使えるねっと株式会社

    使えるクラウドバックアップ
POINT

  • 参考価格:初期費用0円、月額換算990円~(税抜)
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 無料トライアル:別途問い合わせ

「使えるクラウドバックアップ」は、システムイメージの完全なバックアップと併せて、PCやシステムのセキュリティ対策も一括で行うことができるサービスです。(バックアップのみの利用も可能)

重要なデータはもちろん、アプリケーション、ユーザーアカウント、ユーザー設定など、OSを含むシステム全体をバックアップし、短時間ですべてのデータを復元することが可能。昨今脅威となっているランサムウェアへの対策や、事業継続計画(BCP対策)、ディザスタリカバリ(DR対策)に有効なバックアップソリューションです。ウィルス対策などのセキュリティ対策まで一元管理することで、より簡単、低コスト、効果的な保護が可能になっています。

1日40円/1GBの低コストで、たった5分の設定でOSを含めた全てのデータを守ります。AES-256で暗号化しデータを転送、アクセスも厳重に管理しているので安全に使うことが可能です。


「クラウドバックアップサービス」
株式会社 USEN ICT Solutions

    株式会社 USEN ICT Solutions
POINT

  • 参考価格:初期費用2,900円~、月額換算2,900円~
  • 提供形態:クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 無料トライアル:別途問い合わせ

「クラウドバックアップサービス」は、物理サーバ・仮想サーバ・PC問わず、データの全てをクラウド空間にバックアップを可能にし、クライアントPC上でバックアップエージェントがランサムウエアを検知・遮断してくれます。また万が一ランサムウエアに感染してしまっても、ファイルを感染前の状態に即時復旧してくれます。

導入工程についても最短10分で初回設定完了。高価なアプライアンス機器や回線の構築は不要です。日々の手作業も必要ありません。システムが自動的にバックアップを行います。

これまでのバックアップ管理の面倒さ、データ保護対策強化における課題を解決できるサービスです。


「オンデマンドファイルバンク(R)」
さくら情報システム株式会社

POINT
  • 参考価格:セットアップ:自社・30,000円、依頼・100,000円、50GB・5,000円/月~
  • 提供形態:クラウド
  • バックアップ対象OS:クライアントOS・Windows8以降、サーバーOS・Windows Server2012以降
  • 無料トライアル:あり

米国Commvault社のバックアップ製品「Commvault」を利用したデータバックアップソリューション。クラウドサービスなので 運用をサービス提供者に任せられ、低コストでのバックアップ対応が可能 です。導入時は、バックアップ対象のパソコンやサーバーにエージェントをインストールします。

スケジュールバックアップにより自動で1日1回バックアップを行い、7世代分までバックアップデータを管理 可能。バックアップデータをバックアップ元とは違う場所にリストアしたり、バックアップデータそのものをダウンロードしたりすることもできます。


「FIT-Cloudバックアップサービス」
北電情報システムサービス株式会社

POINT

  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:パッケージソフト、クラウド
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 無料トライアル:別途問い合わせ

災害の少ない富山に位置するデータセンター「FIT-Cloud」提供 のバックアップサービス。バックアップ先のディスク領域としてデータセンター内の環境、さらにバックアップソフトとWeb上からの管理機能もセットで提供します。

バックアップデータのリストアは、フォルダ・ファイル単位でもOSを含む全体復元も可能 です。バックアップ対象端末には、エージェントをインストール。マルチデバイス対応 のバックアップサービスをお探しの場合におすすめです。


「BCPリモートバックアップサービス」
株式会社石川コンピュータ・センター

POINT

  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:クラウド、サービス
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 無料トライアル:あり

すでに自社環境にデータのバックアップ体制を整えている企業が、遠隔地バックアップを導入したい場合に便利なサービス。「Amazon S3 API」と互換性のあるバックアップソフトまたは 「Amazon S3 API」に対応したNASなどのアプライアンス製品 を使って、BCP対策としての遠隔地バックアップを手軽に実現できます。

自社で利用してきたバックアップ体制をそのまま流用 でき、バックアップ先をデータセンターにするだけで利用できる点も魅力です。


「SkeedSync」
株式会社Skeed

POINT

  • 参考価格:別途問い合わせ
  • 提供形態:パッケージソフト
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 無料トライアル:あり

管理サーバー・同期サーバー(同期元・同期先)を用意し、インターネット回線を経由して遠隔レプリケーション を行う、パッケージソフトタイプのバックアップソフト。送信元の稼働サイトには管理サーバー・同期元サーバーを用意し、送信先の待機サイトには同期先サーバーを配置します。

送信データを暗号化 してセキュリティ面での安全性を高め、通信中の誤りやデータ欠落を修正して、データの到達完全性を高めている 点も大きな特徴です。


「使えるクラウドバックアップ+」
使えるねっと株式会社

POINT

  • 参考価格:200GB 2,728円より
  • 提供形態:クラウド、SaaS
  • 従業員規模:全ての規模に対応
  • 無料トライアル:別途問い合わせ

バックアップと多彩なセキュリティ機能を統合 したクラウドサービス。データのバックアップ機能では、ファイル・フォルダ単位のバックアップだけでなく、OSも含めた イメージバックアップに対応しています。スケジュールによる定期的なバックアップ設定も可能です。

バックアップソフトの主な3機能

バックアップソフトの基本的な3つの機能について解説します。

1、システム、データのバックアップ

マシン内に格納されているシステムおよびデータのバックアップを取る機能です。バックアップの種類には、フル・増分・差分の3種類があります。

フルバックアップは、全データをバックアップする機能です。その時点で整合性の取れたデータを保存できるメリットはありますが、バックアップデータのサイズが大きくなり、バックアップに時間もかかるという点がネックです。

増分バックアップは、前回のバックアップデータより変更のあったデータのみバックアップを採取する方式です。

前回との差分だけバックアップするのでバックアップデータサイズを小さく抑えられます。ただ、バックアップデータをリストアする際初回のフルバックアップから現時点までの増分バックアップデータ全てを反映する必要があり、手間がかかります。

差分バックアップは、初回のフルバックアップまたは特定のバックアップ地点から変更が認められたデータのみバックアップします。ある時点のフルバックアップと現時点の最新のバックアップデータをリストアすればいい点はメリットですが、増分バックアップに比べてバックアップデータサイズは大きくなります。

2、バックアップデータのリストア

バックアップデータを必要に応じてリストア(復元)する機能です。バックアップデータを全て復元する「フルリストア」、フォルダやファイルを指定した復元、削除データの復元などは、リストア機能の一部です。

3、バックアップデータの管理

バックアップデータの圧縮や世代管理などを提供する機能です。バックアップファイルはどうしてもディスク容量を圧迫するため、ファイル自体を圧縮したり、バックアップデータ内の重複部分を排除したりして、効率よくバックアップデータを管理します。

また、バックアップ終了通知やバックアップ終了後自動的にマシンをシャットダウンする機能も、バックアップデータの管理機能に分類されます。

バックアップソフトの選び方5つ

バックアップソフトを比較検討する際確認したいポイントは以下の5点です。

1、ソフトが対応しているOSや提供形態

バックアップソフトの対応OSが自社の所有するパソコン・サーバーなどに合致しているかどうかは必ず確認しましょう。OSのバージョンも含めて、社内マシンのOSのバリエーションを事前に確認しておく必要があります。

提供形態は、パッケージソフトまたはクラウドサービス、あるいはリモートバックアップを支援するソリューションサービスなどがあります。提供形態によってバックアップ機能に大きな差はありません。

2、バックアップの保存場所

バックアップファイルの保存場所がどこになるかも確認しておきたいポイントです。外付けのHDDやネットワークドライブ上のHDD(NAS)、クラウド上のデータセンター内など製品によって違いがあります。自社の環境や運用の手間なども考えて選びましょう。

3、ソフトに搭載されている機能

バックアップソフトの便利な機能としては、バックアップのスケジューリング機能やバックップデータの世代管理機能があります。スマートフォンやタブレット内のデータもバックアップできるマルチデバイス対応も、製品によっては可能です。自社に必要な機能をできる限り多く提供している製品を選びましょう。

4、セキュリティ対応の確認

自社のセキュリティポリシーに沿った運用ができる製品かどうかも確認しましょう。機密データをインターネット上に保管しないポリシーだと、クラウド型の製品は除外されます。

5、データ容量と料金体系の確認

クラウドサービスやソリューションサービスの場合、料金は利用人数やバックアップするデータ容量で決まってきます。自社の場合料金は毎月どのくらいになるか、簡単には計算できない場合もあります。料金は、サービスの提供会社に個別見積もりを依頼して比較検討しましょう。

まとめ

バックアップソフトは、サイバー攻撃や災害、システム障害などのトラブルから大切なデータを守るための有効なツールです。バックアップの対象範囲を見極めて、定期的にバックアップを行い万が一に備えましょう。

気になる製品やサービスがあれば、製品の資料を入手して、比較検討するための材料として活用してみてはいかがでしょうか。。

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