メールセキュリティツールおすすめ16選比較!選び方も解説【2021年最新】

メールセキュリティ

今やメールは、ビジネスに欠かせないツールとなっていますが、情報漏えいや悪意のあるソフトウェアの実行など、セキュリティーリスクが存在します。そのようなセキュリティーリスクを避けるためには、メールセキュリティー対策ツールが欠かせません。

本記事では、メールセキュリティー対策について詳細に解説するとともに、有効なツールを16選紹介します。ツールを選ぶ際に見るべきポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

メールセキュリティーとは

    メールセキュリティ

メールセキュリティーとは、外部から受信するメールの中に混入するセキュリティー脅威から防御する仕組みのことです。外部から受信するもの以外に、内部から送信するメールのセキュリティーリスクに対しても防御できます。

セキュリティーリスクにより個人情報や企業の機密情報が漏えいすると、社会的信用の失墜につながります。そのため、セキュリティー脅威からメールを防御することは、企業にとって大変重要です。

独立行政法人 情報処理推進機構が発表した「情報セキュリティ10大脅威」では、組織におけるセキュリティー脅威として「標的型攻撃による機密情報の窃取」が1位となっており、重要性の高さが現れています。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構「情報セキュリティ10大脅威 2021」

メールによるセキュリティーインシデント

1、メール誤送信

メール誤送信は「メールの送信先を間違って入力して誤送信」「送信すべきでない情報を誤って送信してしまう」の2通りあります。

具体的になメール誤送信の例として、以下のようなケースがあります。

  • 本来送信先を公開したくない際に使用するBCCで送るべきところを、CCで送信した
  • 添付するファイルを間違って別のファイルを添付して送信

メール誤送信は、外部からの攻撃を受けて起こるものではなく、送信者の不注意や操作ミスによって発生するリスクです。通常メールは送信すると取り消すことができないため、メール送信前に宛先や添付ファイルなど内容を十分確認することが大切です。

2、スパムメール

スパムメールは迷惑メールのことで、バルクメール、ジャンクメールとも呼ばれます。通常スパムメールは受信者の意思とは関係なく大量に一斉送信されるメールで、宣伝目的もあるものの、中には悪質なメールも潜んでいます。

たとえば、詐欺を実行するもの、添付ファイルを仕込むもの、メール詐欺によって悪用される迷惑メールなどがあります。また、ユーザーにIDやパスワードといった認証情報や、クレジットカード番号などの個人情報を入力させ、情報を盗もうとするフィッシングメールの形態のものもあります。

3、個人情報の漏えい

個人情報の漏えいは、第三者に名前や連絡先など、個人を特定できる情報が知られるリスクです。個人情報の漏えいはさまざまな要因があります。

  • 誤送信したメールの本文に個人情報が含まれていた
  • フィッシングサイトへ誘導され、個人情報を入力させられる
  • 第三者によるメールの盗聴
  • メールサーバーの不正アクセスにより個人情報が抜き取られる

個人情報が含まれたメールを送信する場合はメールを暗号化するなど、対策を十分に行う必要があります。

4、標的型攻撃

標的型攻撃は、特定のターゲットを狙って、個人情報などの重要なデータを盗もうとする攻撃を指します。フィッシング詐欺は不特定多数のユーザーをターゲットとするのに対し、標的型攻撃は、ターゲットを事前に調査し、気づかれにくい件名や文面でメールを送信することにより、受信者をだますことを目的としています。

標的型攻撃は、ターゲットの企業やユーザーが保有する情報を盗むことを目的とする攻撃者がいる点が特徴です。ごく自然なメールでも、そのまま添付ファイルを開いたり、記載されているURLをクリックしたりしないよう普段から注意しておく必要があります。

5、マルウェア付きメール

マルウェアとは悪意のあるソフトウェアのことで、コンピュータウイルスやスパイウェア、キーロガーなどはすべてマルウェアの一種です。マルウェアはメールの添付ファイルから感染する場合もあります。

マルウェアを含んだ添付ファイルは、実行ファイル(拡張子.exe)やMicrosoft Officeのファイルでマクロが含まれるものなどがあります。特に標的型攻撃メールの場合、ごく自然なメールのため、気づかずにそのまま添付ファイルを開いてしまうケースが多くなっています。

使用しているPCがマルウェアに感染すると、ユーザーが知らない間に別の宛先にマルウェアを添付してメールを送信し、大規模に拡散してしまうものもあります。

メールセキュリティー対策ツール導入のメリット

メールからのセキュリティリスクに対して、インシデント防止に役立つのがセキュリティー対策ツールです。導入することで、以下のようなメリットが得られます。

1、標的型メール攻撃から守れる

標的型攻撃メールは非常に巧妙であり、添付されているファイルを開いてウイルスに感染するケースや、メール本文に記載されているURLをクリックし攻撃を受けるケースがよくあります。しかし、セキュリティー対策ツールを導入すれば、自分の手元に標的型攻撃メールが来る前に検出・排除し、被害を未然に防ぐことができます。

標的型攻撃メールが排除された、安全なメールのみ受信できるので、使用者は安心してメールを使用することができます。

2、情報漏えいのリスクを減らせる

セキュリティー対策ツールを導入により、情報漏えいのリスクを減らすことにつながります。

通常メールは一度送信すると取り消すことはできませんが、メール誤送信対策機能により、送信ボタン後も一定時間送信を保留にし、保留された時間内であれば取り消しできるものもあります。他にも、宛先や内容、添付ファイルなどをきちんと確認しないとメールが送信できないように制限する機能もあります。

また、メールの暗号化機能により、不正アクセスや盗み見をされてもメールの内容が解読されず、情報漏えいを防げます。

3、ウイルス・マルウェアの感染を防げる

セキュリティー対策ツールを導入することで、ウイルスやマルウェアの感染を防ぐことができます。

たとえば、ウイルスやマルウェアが添付されたメールを受信した際、添付ファイルを分析し有害なファイルと判断されれば隔離する、メールに記載されたURLからマルウェアの疑いがあるサイトにアクセスした場合ブロックするなど、さまざまな機能でウイルス・マルウェアの感染から防御されます。

メールセキュリティーツール導入のデメリット

1、利便性が落ちる

セキュリティーを強化すると、利便性が落ちる場合があります。たとえば、取引先とのメールに添付ファイルを送るときは必ずメールを暗号化し、パスワードを設定するとします。その場合、取引先に対してもそのルールの徹底とパスワードの設定について認識を合わせておくことが大切です。

毎回メールにファイルを添付するたびに設定が必要となり、リスクを避けるために作業が増え、その結果利便性が落ちることにつながります。

2、セキュリティー意識の低下

メールセキュリティーシステムは、ユーザーが意識することなくセキュリティーリスクから守ってくれます。たとえば、自動でメールや添付ファイルが暗号化を行いますし、標的型攻撃メールは受信する前にブロックするものもあります。

そのため、ユーザー自身の情報セキュリティーに対する意識が低下します。

メール誤送信のようにユーザーの操作ミスによるセキュリティーリスクもあるため、セキュリティーツールを導入しても、セキュリティー意識は常に持つことが大切です。

3、システム連携による追加コストの発生

セキュリティー対策ツールは、ほとんどがメールサーバーと連携して機能します。そのため、セキュリティー対策ツールがメールサーバーと合わないと、セキュリティー対策ツールが十分に機能しない可能性があります。

うまく機能しないがゆえに、設定変更や追加のオプション機能を追加することにより、新たなコストが発生する場合があるため、注意が必要です。

メールセキュリティー対策ツール16選

「メールディーラー」
株式会社ラクス

POINT
  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:初期費用50,000円~、月額費用20,000円~

「メールディーラー」は、送受信したメールを一元管理し、担当者間で情報共有するためのクラウドシステムです。特に問い合わせ窓口のメールをまとめて管理し、複数の担当者で共有・確認することで 問い合わせ業務の効率化を実現できます。

セキュリティー対策の機能も充実しています。ユーザーごとにアクセス権を設定し、顧客情報の流出リスクを低減。さらに オプションでウイルス・迷惑メール対策や多言語対応、情報漏えい対策もつけられます。

無料で専任スタッフより導入から運用までサポートが得られるため、安心して利用できます。 製品の使い勝手は無料トライアルで確認することもできる ので、利用を検討したい方は、トライアルから始めてみるとよいでしょう。


「Symantec Email Security.cloud」
Broadcom

POINT
  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:別途お問い合わせ

「Symantec Email Security.cloud」は、最新のメール攻撃にも対応したクラウド型のメールセキュリティーサービスです。メールの送信・受信経路を変更するだけで、 オンプレミスでもクラウドでも最新のセキュリティー対策を利用できます。

クラウドサービスであるため、 インストール作業やソフトウェアアップデートなどのメンテナンス作業は一切不要。 常に最新のセキュリティー対策の提供を受けられます。

ランサムウェア・マルウェアやスパムメールなど、あらゆるセキュリティー脅威に対応。人工知能や機械学習エンジンにより、 未知の脅威への対策も可能です。


「シンプルメール」
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:初期費用0円、月額10,230円~

「シンプルメール」は、メールに添付されたファイルを自動でパスワード付きZip圧縮・暗号化を行い、パスワード通知も実施するメールセキュリティーサービスです。手動で実施する場合と比べ、 作業の手間を削減できます

送信したメールは、ログ管理機能により確認することができ、 誤送信した場合にも、送信後に添付ファイルの削除が可能。内部からの誤送信による情報漏えいを防げます。

料金は月額定額 のため、アカウント数で費用は変わりません。 15日間の無料お試し もありますので、導入を検討したい場合は実際に操作を試してみるとよいでしょう。


「InterScan Messaging Security」
トレンドマイクロ株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:オンプレミス / クラウド / SaaS
  • 価格:別途お問い合わせ

「InterScan Messaging Security」は、スパムメールと標的型攻撃メールに対するメールセキュリティーツールです。

InterScan Messaging Securityに搭載される複数の対策技術によって、 標的型攻撃と不正プログラムを検出しブロック します。またスピアフィッシングメールやビジネスメール詐欺に対する保護も実現。メール内に記載されているURLに対しても分析し、不正な場合はブロックする機能を搭載しています。


情報漏えい対策として、 カスタマイズ可能な情報漏えい対策テンプレートが備わっており 、コンテンツフィルタルールの設定も迅速に行えます。


「m-FILTER」
デジタルアーツ株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:パッケージソフト
  • 価格:別途お問い合わせ

「m-FILTER」は、安全な送信元の情報を格納したDBを元に、安全なメールだけを受信するメールセキュリティーソフトです。

外部からの攻撃対策は、送信元およびメール本文の偽装判定を行い、攻撃メールをブロックします 。また、 マルウェアの疑いがある添付ファイルは削除またはテキスト化により、無効化した上で受信します。

内部からのリスク対策として、 メール誤送信の対策も万全 です。添付ファイルの自動暗号化や送信ディレイによるメール滞留、上長承認機能により、メール誤送信があっても情報漏えいの防止や送信取り消しが可能です。


「IIJセキュアMXサービス」
株式会社インターネットイニシアティブ

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:別途お問い合わせ

「IIJセキュアMXサービス」は、オンプレミス、フルアウトソース、クラウドメール環境など、環境に合わせて導入できるクラウド型メールセキュリティーサービスです。 脅威メール対策、メール誤送信対策により、セキュリティー脅威から保護します。

迷惑メールフィルタ、マクロ除去フィルタなど 多層によるフィルタリングにより、危険なメールの侵入を阻止します 。さらにメール誤送信対策として送信メール一時保留の他、送信メール側にもフィルタによりサイズの大きなファイルや特定宛先にはメールを送信しないといった制御が可能です。

1ヶ月の無償トライアルも利用できる ので、性能や使い勝手を確認したい方は、こちらを利用するとよいでしょう。


「FortiMailセキュアメールゲートウェイ」
Fortinet

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:ハードウェア
  • 価格:別途お問い合わせ

「FortiMailセキュアメールゲートウェイ」は、小規模から大規模まであらゆるユーザーに対応したメールセキュリティープラットフォームです。ユーザー数関係なく、ウイルス対策、スパイウェア、フィッシングなどの攻撃に対して 多層セキュリティーによって保護します。

複数のアンチスパムフィルタを用いることで、強固なセキュリティーを誇ります。またリアルタイムに動作するアンチウイルス・アンチスパイウェアにより、外部からのセキュリティー脅威から守ります。

毎時140万件以上のメッセージを1台のアプライアンスで検査可能 。セキュリティーアップデートをリアルタイムに受信し、 常に最新のセキュリティーで高速にメッセージを検査できます。


「Clearswift SECURE Email Gateway」
株式会社クリアスウィフト

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:パッケージソフト
  • 価格:別途お問い合わせ

「Clearswift SECURE Email Gateway」は、多層アンチウイルス保護やマルウェア検出・スパム検出によりリアルタイム保護を備えるゲートウェイ型のメールセキュリティー製品です。

ウイルス対策ソフトウェアエンジンは15分ごとに更新 され、ランサムウェア、スパイウェア、フィッシングメールに対して強力に保護します。さらにデュアルスパム対策エンジンによる多層スパム防御技術は、 99.9%という高い検出率を誇ります。

また、 セキュリティーポリシーをきめ細かく制御 できます。自社にあったセキュリティーポリシーで業務にもセキュリティー面にも満足いく設定が可能です。


「OneOfficeメールソリューション」
株式会社TOKAIコミュニケーションズ

POINT

  • 対象従業員規模:100名以上
  • 提供形態:クラウド / SaaS / ASP / サービス
  • 価格:別途お問い合わせ

「OneOfficeメールソリューション」は、多様化するメールセキュリティーリスクに対応する法人向けワンストップメールサービスです。 社内外両方のセキュリティー対策以外にも、メールデータのセキュリティー強化にも対応しています。

外部からの攻撃、つまり標的型攻撃、ランサムウェアおよびスパムメール対策として、多層セキュリティー機能を搭載。AIによる検知、パターン検索、サンドボックス機能によって 不正なプログラムを確認し、さまざまな攻撃を防ぎます

内部からのリスクに対しては、 フィルタリング機能によるメール誤送信対策 を実現。また、自動による添付ファイルのZip圧縮およびパスワード化により、情報漏えいを防止します。


「Vade for M365」
Vade Secure株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:SaaS
  • 価格:別途お問い合わせ

「Vade for M365」は、Microsoft 365 に対応したメールセキュリティーソリューションです。

自己学習型AIテクノロジーにより、URL、添付ファイルを含むメールのリアルタイム挙動分析および多層的な行動分析を実施。 悪意のある行動を調べ、脅威を検知し攻撃を阻止します。

導入はMicrosoftの標準APIを利用するため、 10分以内に導入可能。Exachange Onlineとシームレスに接続できるため、管理も容易です。

無料トライアルも利用でき 、トライアルから契約へ簡単に切り替えられます。


「S/MIME用証明書」
GMOグローバルサイン株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:サービス
  • 価格:別途お問い合わせ

「S/MIME用証明書」とは、S/MIME(Secure / Multipurpose Internet Mail Extensions)という暗号化方式を用いた電子証明書です。S/MIME用証明書を用いて、メールの暗号化および電子署名を行うことにより、フィッシング詐欺や情報漏えいを防止できます。

暗号化したメールは、メールが盗聴されても第三者には解読できないため、 情報の漏えい・改ざんを防げます 。また、電子署名を行えば、受信者は送信者が本物か偽物かの判別をつけられるようになり、 なりすましを防止できます

メールの改ざんを検知するとメールソフトで警告が表示され、ユーザーに注意喚起を促す メール改ざん検知も可能です。


「使えるメールバスター」
使えるねっと株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 価格:【受信フィルタ】1か月契約:2,200円/1ドメイン~

「使えるメールバスター」は、個々のPCへのインストールが不要でスパムメール等のセキュリティー脅威から対策ができるクラウド型のメールセキュリティーサービスです。

独自の学習型AI技術によるフィルタリングにより、 ウイルス撃退率・スパム撃退率は99.98% 。ランサムウェアやマルウェア、フィッシングなどのセキュリティー脅威がメールサーバーに届く前にブロックします。

また、学習型AI技術は常にデータ収集と分析により改善を行い、新しいスパムやマルウェアを検出。 運用していくほど判別制度が向上します。

完全クラウドなので初期投資が不要、 低コストで始められる 点も魅力です。


「Microsoft 365 with IIJ」
株式会社インターネットイニシアティブ

POINT

  • 対象従業員規模:250名未満
  • 提供形態:クラウド
  • 価格:435円~

「Microsoft 365 with IIJ」は、 Microsoft 365を料金そのままでメールセキュリティー強化機能を追加できるサービスです。

セキュリティー脅威のメールに対して、 5層にも及ぶフィルタリング機能で対応 。なりすましメール、迷惑メール、ランサムウェアなどの脅威を極小化します。

メール誤送信の対策として、メールの送信を一定時間保留し、宛先情報の再確認を促す メール取り消し機能を搭載 。保留時間、保留させたくないメールアドレスやドメインの設定など、細かな設定も行えます。

添付ファイルについては 自動暗号化機能およびパスワードの送信取り消し機能 もあるため、万が一のメール誤送信による情報漏えいも防げます。


「SecurityGateway」
ウェアポータル株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:オンプレミス / パッケージソフト
  • 価格:1ユーザーごと、年額350~4,500円

「SecurityGateway」は、ウイルス対策やスパム対策、なりすまし防御など、あらゆるセキュリティー脅威に対応する総合メールセキュリティーパッケージです。

8種類のスパム対策機能により、 検出率は99%以上 を誇ります。また、スパム判定を行った結果を自動で学習する機能が備わっており、運用するほど検出精度が向上します。

ウイルス対策も 3種類のアンチウイルスエンジンが搭載 されており、さまざまな種類の脅威に対してメールシステムを保護します。

情報漏えい対策では、ドメイン認証を用いたなりすまし対策、第三者中継などの不正利用対策により、 外部からだけでなく内部からの脅威に対しても対策できます


「ビジネススイートプレミアム」
エフセキュア株式会社

POINT

  • 対象従業員規模:全規模対応
  • 提供形態:オンプレミス / パッケージソフト
  • 価格:別途お問い合わせ

「ビジネススイート」は、メールサーバーおよびファイルサーバーからエンドポイントまでの厳しいセキュリティー要件を満たす、総合的な保護パッケージです。

リアルタイムサンドボックスにより、 未知のマルウェアを検知するだけでなく、 振る舞い検知によりゼロディ攻撃もブロック。ランサムウェアに対しても追加の保護で データ破壊や改ざんを防止します。

保護対象も幅広く対応している点も魅力の1つ。オンプレミスから仮想環境などのクラウドまで、 オールインワンで対応可能 です。

無料評価版もダウンロードできる ため、利用を検討している方は評価版を利用して使い勝手を確認してみるとよいでしょう。


「IRONSCALES」
IRONSCALES

POINT

  • 対象従業員規模:100名以上
  • 提供形態:クラウド / SaaS
  • 価格:別途お問い合わせ

「IRONSCALES」は、 AIによるマシンラーニングを用いてフィッシングメールを利用した標的型攻撃を自動検出する メールセキュリティーツールです。

マシンラーニングのアルゴリズムにより個人のメールボックスの振る舞いを分析。これにより メール内のURLや添付ファイルのスキャンだけでなく、メール利用傾向に応じて高度なフィッシングメールおよびなりすましを検出 します。

利用者に対しては、フィッシングのシミュレーションツールにより、テストの実施が可能。 従業員に対するセキュリティー意識の向上に役立ちます

メールセキュリティー対策ツールを選ぶ時のポイント4つ

1、防ぎたい脅威から選択

まず、自社にとって防ぎたい脅威を決めておく必要があります。なぜなら、メールセキュリティー対策ツールによって、防げる脅威が異なるからです。どのような脅威に対してどの機能で対抗するのか、脅威に対応したセキュリティー対策ツールを選択しましょう。

コンピュータウイルスやスパイウェア、キーロガーなど、悪意のあるソフトウェア(マルウェア)に対する対策は、必須といえます。現在のアンチウイルス機能は、コンピュータウイルスだけでなくさまざまな脅威に対して対応する機能が追加され、マルウェア全般に利用できるものとなっています。

迷惑メール起因に対しては、スパムメール対策機能が有効です。スパムメールを検知、自動的に隔離および削除し、迷惑メールに含まれているフィッシング詐欺やマルウェアなどの脅威を回避できます。

外部からの攻撃以外に、操作ミスによるメール誤送信も情報漏えいにつながるセキュリティーリスクです。メール誤送信の防止には、誤送信対策用の機能を備えたツールの利用を検討しましょう。 送信後に宛先や添付ファイルを確認できる機能や、一定時間メールを留め置くもの、上長承認が得られるまで送信されないものなど、さまざまな機能があります。

改ざんやなりすまし対策には、送信するメールに対して「暗号化」や「電子署名」が有効です。あらかじめ設定しておけば自動的に暗号化を行え、メール本文だけでなく添付ファイルの暗号化できます。

暗号化を行っておくと万が一情報漏えいした場合でも、第三者に解読されるリスクが軽減できるため、情報漏えい対策としても有効です。

内部からの意図的な情報漏えい抑止には、メールアーカイブ機能も有効です。メールアーカイブは、送受信した全てのメールを保存し、人的ミスや障害でメールが消失してしまった場合も、対応できます。

また、メールアーカイブの情報から意図的な情報漏えいの痕跡を辿ることで犯人を追跡できるため、情報漏えいの抑止力にもなります。

2、製品の種類で選ぶ

メールセキュリティー対策ツールは、「クラウド型」「ゲートウェイ型」「エンドポイント型」の3つの種類があります。それぞれのタイプでメリット・デメリットが異なるため、よく理解した上で目的に合わせて選択する必要があります。

クラウド型は、インターネット経由でクラウド上からメールを管理します。社内にサーバーを置く必要がなく、メンテナンスも不要であることから、低コストで導入できます。デメリットとしては、サービス提供者側の仕様変更や不具合の影響が受けやすいという点です。

ゲートウェイ型は、自社内のメールサーバーの周辺に専用機器を設置し、社内外でやりとりするメールを一括管理・処理します。メールを利用する端末台数関係なくセキュリティーを強化できるため、大企業に向いているといえます。ただし、連携のためメールサーバー周辺のネットワークやサーバーに対する設定変更や改修が必要です。

エンドポイント型は、ユーザーが利用する端末に直接セキュリティー対策ツールをインストールして運用する方法です。この場合、1端末あたりのコストを安く済ませることができますが、端末台数によってコストが変わります。中小企業向けといえるでしょう。

メールセキュリティー対策ツールは複数の種類がありますが、それぞれ機能も異なるため、場合によっては組み合わせて導入するというのも1つの方法です。

3、ツールの制限を確認する

メールセキュリティー対策ツールはさまざまな種類がありますが、それぞれのツールにおける制限も異なるため、チェックしておく必要があります。

たとえば、既存システムと連携が可能か確認しておきましょう。また、外部クラウドサービスやその他のセキュリティーツールとも連携や並行動作が可能かという点もポイントです。

他にも、セキュリティーツールの利用単位がドメイン単位か、利用ユーザー数かによっても変わってきます。利用ユーザー数の場合は、ユーザー数に制限を伴うため、自社に合っているか確認しておくことが必要です。

4、業務に支障をきたさないか

メールセキュリティー対策ツールによっては、実際の運用にも支障をきたさないことの確認が必要です。添付ファイルを暗号化するにも作業の手間がかかるようでは、作業効率に影響します。

たとえば、ツールは送受信するメールひとつひとつに分析や検査といった処理が実行されるため、性能が十分でないと動作が重くなる可能性があります。その結果、作業効率が下がってしまい、本来の業務に支障をきたしてしまいます。

ツールの動作負荷は実際に動かしてみないと分からない部分もあるため、無料トライアルを利用して確かめてみるとよいでしょう。

脅威に備えて、適切なツールを選択しましょう

今回はメールセキュリティー対策ツールについてご紹介しました。さまざまなセキュリティーのリスクに対するツールがあり、それぞれに対応したものを選択することが大切です。

たとえば、マルウェア対策や標的型攻撃メールであれば、受信前に検知・無効化できるサンドボックス機能を備えたツールがよいでしょう。メール誤送信に対しては、メール誤送信対策機能を備えたツールが有効です。導入する場合は、自社の環境に合ったツールを選択しましょう。

メールセキュリティー対策ツールについてもっと知りたい場合は、各製品の資料請求をしてみてはいかがでしょうか。

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