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貸金業務取扱主任者におすすめの通信講座5選と失敗しない選び方

貸金業務取扱主任者|通信講座 通信講座
  • 貸金業務取扱主任者を通信講座で取得したい
  • どこの通信講座がおすすめなのか判断するのが難しい
  • できるだけ安く受講したいけど値段で選んで大丈夫?

貸金業務取扱主任者は、消費者金融などの貸金業登録をしている企業には必ず配置する必要のある人材です。

貸金業務取扱主任者試験に合格するには、関連する法律や業務について幅広く理解する必要があります。

各通信講座でサポート内容や学習範囲が異なるため、それぞれの違いを押さえたうえで自分に合った講座を選びましょう。

ここでは貸金業務取扱主任者の取得におすすめな通信講座5社と、失敗しない選び方を解説します。

さらに、貸金業務取扱主任者の業務や試験概要なども記事の後半に記載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

また当サイトでは、貸金業務取扱主任者資格の難易度に関してまとめた記事も掲載しています。

貸金業務取扱主任者 難易度はこちら

◆本記事の公開は2021年8月16日です。最終更新日は2023年9月16日です。記事公開後も情報の更新に努めていますが、最新の情報とは異なる場合があります。(更新日は記事上部に表示しています)◆本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。◆特定商品・サービスの広告を行う場合には、商品・サービス情報に「PR」表記を記載します。

おすすめの貸金業務取扱主任者通信講座ランキング

貸金業務取扱主任者の通信講座におすすめなのは下記の5つです。

通信講座 料金(税込) 講義時間 特徴
スタディング
  • 貸金業務取扱主任者合格コース[2023年度試験対応]/18,480円
約12時間
  • 隙間時間の学習に特化
アガルートアカデミー
  • 貸金業務取扱主任者試験 総合講義/43,780円
    ※キャンペーン価格:35,024円(11月12日まで)
  • 貸金業務取扱主任者試験 合格カリキュラム/87,780円
    ※キャンペーン価格:70,224円(11月12日まで)
約25時間
  • 超効率的学習
TAC 【貸金業務取扱主任者 2023年合格目標 総合本科生】
  • Web通信/96,000円
  • DVD通信/118,000円

※別途入会金10,000円が必要

約40時間
  • 手厚いサポート体制
エルエー
  • 貸金業務取扱主任者 合格完成コース【基本クラス】/44,000円
  • +3,300円/印刷レジュメ追加
  • +5,500円/講義DVD追加
  • +8,800円/印刷レジュメ・講義DVD追加
約22時間
  • トータルバランスの取れた講座
きんざい
  • 貸金業務取扱主任者資格試験対策講座/14,038円
  • 添削指導

貸金業務取扱主任者は取り扱っている通信講座が少ない分、それぞれの講座の特色が色濃く出ています。

以下では、各講座のおすすめポイントを解説します。

スタディングの通信講座特徴・評判

スタディング 貸金

通信講座名/料金
  • 貸金業務取扱主任者合格コース[2023年度試験対応]/18,480円
カリキュラム
  • 貸金業法と民法が中心
  • そのほかの科目は重要なものを厳選
教材/テキスト
  • 短期合格セミナー:1回
  • 基本講座(ビデオ・音声):25講座
  • WEBテキスト
  • スマート問題集:25回
  • セレクト過去問集:9回
eラーニング
  • 全てスマホ・タブレット・PCで閲覧可能
無料体験
  • あり
サポート体制
  • 質問:なし
  • 添削:なし

スタディングの貸金業務取扱主任者通信講座は、重要なポイントに絞ったコンパクトな講義内容と、隙間時間を活用しやすい学習が特徴です。

例年、貸金業務取扱主任者の試験は「貸金業法と民法」のウエイトが大きい傾向にあるため、これら二つに重点を置いたカリキュラムが組まれています。

それ以外の科目については、押さえておきたいポイントのみに絞っているため、効率的な学習が可能です。

テキストや問題集などすべての教材が、スマートフォン・タブレット・PCから確認できます

紙のテキストはないため、紙面での学習スタイルを好む方は注意しましょう。

その反面、教材にはスタディングならではのweb上でも学びやすい工夫が施されていることから、隙間時間を活用した学習に特化しています。

公式サイトでは無料の体験受講が可能なため、不安な方は実際に体験してみましょう。

また、質問や添削はコースに含まれていないため、サポート体制を重視する場合は注意する必要があります。

さらに受講可能期限が決まっているため、来年度の取得を考えている方は申し込み時期に注意しましょう。

メリット
  • 隙間時間を活用した学習が可能
  • 要点に絞ったメリハリのあるカリキュラム
  • 無料体験が可能
  • 比較的安価
デメリット
  • 紙で勉強したい場合は不向き
  • 質問や添削がないため、
    自分でモチベーションを保つ必要がある

アガルートアカデミーの通信講座特徴・評判

アガルート 貸金

通信講座名/料金
  • 貸金業務取扱主任者試験 総合講義/43,780円
    ※キャンペーン価格:35,024円(11月12日まで)
  • 貸金業務取扱主任者試験 合格カリキュラム/87,780円
    ※キャンペーン価格:70,224円(11月12日まで)
カリキュラム
  • 講義動画:約25時間
  • インプットテキスト
  • 10年分の過去問(※過去問解説講座)
教材/テキスト
  • 総合講義:1冊(A5サイズ)
  • 過去問解説講座:(平成24-28年度)1冊・(平成29-令和3年度)1冊(各A5サイズ)
eラーニング
  • 講義視聴(スマホ・タブレット・PC対応)
無料体験
  • あり
サポート体制
  • Facebook質問対応(無料・回数無制限)
  • 毎月1回のホームルーム

最短ルートで合格を目指せるアガルートは、オンラインで完結する講義と充実したサポートが特徴です。

アガルートの貸金業務取扱主任者合格カリキュラムは、過去問を中心とした知識のインプットを徹底することで、学習範囲が広くならないよう努めています。

フルカラーテキストによるインプットと、10年分の過去問によるアウトプットで、効果的で無駄のない学習が可能です。

講義動画は音声ダウンロード・進捗率等の便利機能が付いているほか、8段階の倍速再生もできます。

1チャプターの時間も短いため、隙間時間を使って効率よく学習を進められるでしょう。

さらにアガルートでは、受講生のアンケートをベースに毎月1回ホームルーム動画を配信しています。

深く解説してほしい分野をリクエストしたり、勉強方法やペース配分を相談したりすることで、やる気を落とさず学習を継続できるでしょう。

メリット
  • スキマ時間を有効活用できる
  • フルカラーテキスト
  • サンプル講義が受けられる
  • 合格特典あり
  • 再受験割引あり
デメリット
  • 添削指導なし
  • 内容の充実度のために、比較的高価

TAC通信講座特徴・評判

TAC 貸金

通信講座名/料金 【貸金業務取扱主任者 2023年合格目標 総合本科生】
  • Web通信/96,000円
  • DVD通信/118,000円

※別途入会金10,000円が必要

カリキュラム
  • 基本講義:16回
  • 公開模試:1回
  • 直前演習講義:4回
教材/テキスト
  • 基本テキスト1冊
  • 過去問題集(TAC出版)
  • 分野別過去問題集1冊
  • ミニテスト:第1回~5回
  • 公開模試:1回
  • 直前演習テキスト:1冊
eラーニング
  • Webコースはスマホ・タブレット・PCで受講可能
無料体験
  • 公開セミナーあり
サポート体制
  • 質問:無制限(メール)
  • 自習室利用可能

TACの貸金業務取扱主任者講座は学習スタイルが4パターン(通学・ビデオ(通学)・DVD・Web)あるほか、さらに短期集中型や直前パックなど、コースも7種類に分かれているため自分に合った講座を選べます。

「合格すること」を目標に、これまで蓄積した合格メソッドを詰め込んだカリキュラムが特徴的です。

総合本科では16回の基本講座があり、公開模試を受けたのち、4回の直前演習講義で総仕上げをします。

出題のウエイトが大きい科目に講義時間の多くを割いており、効率の良い学習が可能です。

テキストはTACオリジナル教材で毎年改定しており、法改正を反映するのはもちろん、受講生へのアンケート結果も取り込んだ初心者でも学びやすい設計になっています。

講義動画は実際の講義を収録しており、教室と同じ臨場感を味わえるのが魅力です。

また映像が最新のため、DVDやwebで一気に内容を確認できる訳ではなく、2講義分ずつ視聴できるようになります。

サポート体制も充実しており、無制限で質問が可能なほか、通信講座の受講生も自習室を利用できるため、試験前などしっかり集中して勉強したい時に利用できるのはうれしいポイントです。

メリット
  • サポート体制が充実
  • ノウハウの詰まったオリジナル教材・カリキュラム
  • 豊富な学習スタイル・コース展開
デメリット
  • 内容の充実度のために、比較的高価
  • 一気に講義動画を視聴できない

エルエー通信講座特徴・評判

エルエー_貸金

通信講座名/料金
  • 貸金業務取扱主任者 合格完成コース【基本クラス】/44,000円
  • +3,300円/印刷レジュメ追加
  • +5,500円/講義DVD追加
  • +8,800円/印刷レジュメ・講義DVD追加
カリキュラム
  • 合格講義:貸金主任者の全体内容を学ぶ
  • 直前講義:総まとめ・実力確認
教材/テキスト
  • 基本テキスト:1冊
  • 問題集:1冊
  • 講義DVD:11枚(有料)
  • その他補助レジュメ等(有料)
eラーニング
  • オンライン受講
無料体験
  • 講座説明会と初回講義が試聴可能
サポート体制
  • 質問:無制限
  • 合格祝賀返金制度:最大で20%を返金

エルエーの貸金業務取扱主任者講座は、価格や内容、難易度や学習スタイルなど、すべての要素をバランスよく組み立てたトータルバランスの良い講座です。

「合格講義」で基礎となる知識を構築し、「直前講義」で総まとめを行うことで、スムーズに試験本番に臨めます。

初学者でも学びやすいよう、解度に応じてゼロから段階的に知識を取得できるカリキュラムです。

テキストは市販の参考書や問題集を使用しており、テキストの作成費用を省くことで、安価にわかりやすさを提供しています。

各種演習問題は講師・専任スタッフが作成しており、講義の内容に合わせた構成です。

オリジナルテキストではない点に不安を感じる方もいますが、エルエーでは「内容の偏りや見やすさ」にこだわった結果、市販の万人受けするテキストを採用しています。

講義の内容や補助レジュメを活用し、十分に学習できるよう工夫されているため、安心して学習可能です。

合格祝賀返金制度も用意されているため、資格取得以外のモチベーションも上げてくれます。

また、プラス料金を払うとレジュメの印刷や講義DVDを追加できるため、こちらも利用を検討してみましょう。

メリット
  • トータルバランスの良い講座
  • ゼロからでも安心のカリキュラム
  • 合格祝賀返金制度
デメリット
  • 市販のテキストに抵抗がある方には不向き

きんざい通信講座特徴・評判

きんざい 貸金

通信講座名/料金
  • 貸金業務取扱主任者資格試験対策講座/14,038円
カリキュラム
  • 貸金業法および関係法令
  • 貸付けおよび貸付けに付随する取引に関する法令および実務
  • 資金需要者等の保護と財務および会計
教材/テキスト
  • テキスト3冊
  • 貸金業務取扱主任者資格試験法令集
eラーニング  なし
無料体験
  • 内容見本あり
サポート体制
  • 添削:3回

きんざいは金融系の人材支援に注力している企業で、提供している「貸金業務取扱主任者講座」は、動画講義や質問サポートがない分安価に受講できます。

3回の添削指導があり、1回の添削で60点以上取ることで修了するカリキュラムです。

項目ごとに確認問題があり、一つ一つ確認しながら学習を進められます。

テキストは最新の出題範囲を網羅した構造で、年々難しくなる試験問題に対応しているほか、図表・図解も豊富に取り入れており、テーマごとにわかりやすい解説がついているのが魅力です

また、別冊の「貸金業務取扱主任者資格試験法令集」では重要な法令を抜粋しており、条文を参照しながら学習を進められます。

通常の通信講座では、効率重視のためにカットされる部分もしっかりと解説されているため、サブ教材としても活用可能です。

安価な分、サポートやテキストのボリュームに物足りなさを覚える方もいる一方、自分のペースで学習を進めたい方におすすめできます。

メリット
  • 安価で始めやすい
  • 自分のペースで学習が進められる
デメリット
  • サポート体制が少ない
  • e-learning環境がない

失敗しない貸金業務取扱主任者の通信講座の選び方

失敗しない貸金業務取扱主任者の通信講座の選び方を3つご紹介します。

自分に合わない通信講座を選んでしまうと、スムーズに勉強を進められなくなるため、しっかり確認しておきましょう。

  • 試験日程までの学習スケジュールを逆算する
  • サポート体制を確認する
  • 生活スタイルに合わせる

試験日程までの学習スケジュールを逆算する

貸金業務取扱主任者は、貸金業を行う企業に必ず配置する必要があるため、業務上の都合で資格を取得する方も多いでしょう。

貸金業務取扱主任者の試験は例年11月1回きりのため、資格が必要となるタイミングに合わせて勉強を開始する必要があります

各通信講座では、11月の試験に合わせて約半年前から講座を開講していますが、勉強開始が8月や9月になってしまっても対応している通信講座はあるため、資格が必要になったタイミングで、しっかり学習計画を立てましょう。

例えば、TACには9月開講の「速修本科生コース」があり、合格に直結する知識だけに絞った講義を詰め込んでいることでスピーディーな学習が可能です。

ただし、短期学習ではカバーしきれない知識もあるため、次年度への延期も視野に入れながら通信講座を選びましょう。

サポート体制を確認する

初めて民法や貸金業法についてぶ方は特にサポート体制に注意しましょう。

法律独特の言い回しや解釈は難解で、自力で理解しようとすると挫けてしまうかもしれないため、質問や添削で解決可能な講座を選んでください。

質問ができる相手の有無は、モチベーションに直結します。

通信講座を含めた自宅学習は、近くに頑張っているライバルがいる訳でも、誰かが注意してくれる訳でもないため、試験合格に向けたモチベーションの維持は非常に重要です。

ある程度知識がある場合、サポート体制の優先度は少し下げて考えても良いでしょう。

その場合、このあと解説するライフスタイルに照準を合わせて選ぶと、通信講座選びに失敗しづらくなります。

また、校舎を構えている通信講座の場合は自習室を利用できる場合があるため、お子様がいる家庭や、家では勉強に集中できない方は、自習室などのオプションもよく確認しましょう。

ライフスタイルに合わせる

選んだ通信講座の学習方法が生活に合っていないとモチベーションに直結するため、自分の生活スタイルに合うか否かは非常に重要です。

たとえば通勤・通学の時間が長く、平日の学習時間の確保が難しい場合は、スタディングのようにe-learning環境が整っているとスキマ時間を無駄にせず活用できます。

また、休日にまとまった時間を確保して勉強する場合は、TACのような講義がしっかり組まれた講座で腰を据えて学ぶのもおすすめです。

資格取得にどれだけの時間を割けるか、本当に無理のないスケジュールなのか、しっかり確認しましょう

各講座の公式サイトでは無料で学習環境を確認できるため、実際の内容を確認して、確保できそうな時間、日々の生活スタイルなどと照らし合わせて考え、現実的な合格プランで学習を始めてください。

安い貸金業務取扱主任者のおすすめ通信講座とキャンペーン

貸金業務取扱主任者資格取得におすすめの安い通信講座とキャンペーンを3つ紹介します。

通信講座 講座名/料金 特徴 キャンペーン
スタディング
  • 貸金業務取扱主任者合格コース[2023年度試験対応]/18,480円
隙間時間学習に特化
エルエー
  • 貸金業務取扱主任者 合格完成コース【基本クラス】/44,000円
  • +3,300円/印刷レジュメ追加
  • +5,500円/講義DVD追加
  • +8,800円/印刷レジュメ・講義DVD追加
トータルバランスの取れた講座 なし
きんざい
  • 貸金業務取扱主任者資格試験対策講座/14,038円
添削指導 なし

価格だけで比較すると、きんざいの講座が最も安価ですが、教材の内容やサポート体制などを加味し、3つに厳選しました。

価格・教材・学びやすさという点で、スタディングがおすすめです。

全てデジタル教材のため隙間時間の活用に特化しており、仕事が忙しい方でも始めやすい仕様になっています。

もちろん、価格が低いからと言って講義の質が低い訳ではありません。

全てweb上で完結させ、教材の印刷費用やサポート体制、校舎などのコストを大幅カットすることで、低価格高品質を実現しています。

また、スタディングの貸金業務取扱主任者サイトでは、「ある日の学習スケジュール」として、モデルパターンがいくつか公開中です。

モデルパターンを確認したうえで無料のお試し講座を受けてみると、より一層イメージがしやすいでしょう。

安くて分かりやすい貸金業務取扱主任者講座を探している方は、一度無料体験登録をしてみるのがおすすめです。

貸金業務取扱主任者は独学でも合格できる?

貸金業務取扱主任者の合格率はおよそ30%前後と、ほかの国家資格と比べると合格率が高い傾向です。

そのため、ある程度業務で法律などに触れていれば独学でも合格可能と言えますが、まとまった学習時間を確保できない方や、初学者にはあまりおすすめしません。

貸金業務取扱主任者の試験は2時間で50問の設問に答える必要があるだけでなく、過去問を見ると問題文は長く、言い回しも独特です。

そのため、出題範囲をしっかり理解した上で、過去問をたくさん解いて慣れる必要があります

問題を解くためのコツや、間違えた問題の解釈など、一人でやりきるには多くの時間が必要です。

通信講座であれば、コツや納得の行かない部分を講師から教えてもらえるため、効率的に学習を進められます。

自分が独学に向いているか判断に困った場合は、書店で下記の点に注目しながらテキストや過去問を確認してみましょう。

  • テキスト数ページを読んで、疑問点が生まれなかったか
  • 過去問に対して、解説は丁寧に書かれているか
  • 過去問は3年分以上掲載されているか

独学で学ぶ際は必ず自分に合ったテキスト・過去問を選ぶのが重要で、過去問に関しては解説の丁寧さや対応年数にも注意が必要です。

貸金業務取扱主任者では例年50問中30問前後の正答率が合格ラインであるため、稀に古い問題も出ますが、頻出問題は確実に正解できるようにしましょう。

通信講座では過去問を分析することで、解き方や重要ポイント、頻出問題を明確にしながら勉強が可能です。

効率的に学びたい方は通信講座も視野に入れて検討しましょう。

独学でおすすめのテキスト

今回通信講座でもご紹介しているTACでは、「貸金業務取扱主任者独学道場」と称した独学用のテキストを販売しています。

通信講座に比べ、安価でDVDもついているため、「TACのテキストが気に入ったけど、通信講座は手が出ない…」と悩んでいる方におすすめです。

ただし、サポート体制がないため、初めて法律関係の勉強をする方は注意しましょう。

貸金業務取扱主任者は短期間でも合格できる?

結論から言って不可能ではありません

貸金業務取扱主任者の通信講座は、基本的に6月前後から開講され、11月の試験に向けて講義が始まります。

通常講座に対して、短期型の講座は9月から開講される傾向です。

多くの講座が10月頃に募集を終了することから、10月に入ってからでは満足のいく内容が提供できないと予測されるため、最低でも2ヶ月は余裕を見て学習を始めましょう

不安が残る場合は、この記事で気になった通信講座へ短期学習について問い合わせてみるのがおすすめです。

その際、「1日どれくらいの時間学習可能か」を事前に確認し、伝えてください。

短期学習は効率が最優先なため、業務経験が長い方以外は独学での受験はおすすめしません。

貸金業務取扱主任者の試験内容や合格率と受験資格

ここで、貸金業務取扱主任者の試験内容や合格率など、基本的な事項を見ていきましょう。

試験日
  • 例年11月(2023年:11月19日)
合格ライン
  • 50問中28問正解
合格率
  • 26.6%
試験内容 4肢択一:50問(2時間)
  • 法及び関係法令に関すること
  • 貸付及び貸し付けに付随すつ取引に関する法令及び実務に関すること
  • 資金需要者などの保護に関すること
  • 財務及び会計に関すること
試験受付期間
  • 例年7月~9月初旬

※合格ライン・合格率は令和4年11月20日実施分の結果

合格ラインは毎年異なりますが、およそ30問前後を推移しています。

2019年実施の試験の場合、50問中29問で合格でしたが、2020年は33問となっているため、35問は正解しておきたいところです。

※35問以上で合格となる可能性もあります。

2022年 2021年 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年 2015年 2014年
合格ライン 28問 31問 33問 29問 32問 34問 30問 31問 30問

※すべて50問中の正解数
※日本貸金業協会HPより

受験費用は8,500円と、決して安くない金額です。

個人で申し込む場合は、所属する企業で資格取得応援の福利厚生がないか、確認しておきましょう。

また、直前から勉強を始める場合は試験の申込期間にも注意してください。

例年、9月上旬には受験申込が締め切られるため、勉強を開始してから申込期間が過ぎてた、ということがないよう事前に確認しましょう。

また当サイトでは、貸金業務取扱主任者の難易度について触れた記事も掲載しているため、受験を検討している方はぜひこちらもご覧ください。

貸金業務取扱主任者取得後の流れ

貸金業務取扱主任者として働く場合、はじめに資格登録をする必要があり、登録をしないと貸金業務取扱主任者としての業務ができません。

また、登録申請から登録完了まで約2ヶ月かかるため、業務のスケジュールは3ヶ月程余裕を持ちましょう

さらに登録には下記の書類・料金が必要なため、あらかじめ用意してスムーズに申請を行いましょう。

  • 貸金業務取扱主任者登録申請書(※)
  • 履歴書(※)
  • 誓約書(※)
  • 身分証明書
  • 住民票の抄本(マイナンバーが記載されていないもの)
    交付手数料:200~500円ほど
  • 払込受付証明書
    登録手数料:3,150円(非課税)
  • 登録申請書類チェックシート(※)
  • 必要な書類を確認するためのシート
  • 登録講習の修了証明書の写し
    (資格試験合格日から10ヶ月以内の申請であれば不要)

(※)合格通知に同封されて届きます。

上記書類一式を郵送すると審査が入り、登録完了通知が手元に戻ってきます。

手続きには約2ヶ月必要となるため、合格通知が届き次第、早めに手続きを行うようにしましょう。

資格試験に合格後、10ヶ月間資格登録を行わなかった場合、合格自体は取り消されませんが、登録講習を受ける必要があります

登録講習は資格試験合格後10ヶ月間資格登録を行わなかった場合のほか、登録更新時に受講する講習です。

登録完了から3年で更新となり、更新しなかった場合も合格取り消しにはなりません。

受講方法はe-learningか会場受講の2つから選べるため、仕事や生活スタイルに合わせた講習を選びましょう。

貸金業務取扱主任者の業務内容

貸金業務取扱主任者は、2003年に改正され2004年1月に施行された貸金業法で創設後、2009年から国家資格として試験が開始された、比較的新しい国家資格です。

主に貸金業者の従業員が違法な取り立てを行わないよう、助言・指導する目的で事業所ごとに必ず配置しなくてはいけません。

たとえば消費者金融でお金を借りた顧客が支払いを滞納し金利が上がってしまう場合に、適正な金利を保つように指導します。

また、所得額に見合わないほどの高額な貸し付けを制限するなどの管理や適正化も貸金業務取扱主任者の大切な業務です。

これは2000年頃から社会問題となっていた、高金利やグレーゾーン金利への施策であり、クレジットカード会社や消費者金融などで適応されています。

貸金業務取扱主任者の需要や必要性

貸金業務取扱主任者試験は国家資格ですが、受験資格の制限がありません。

毎年受験者の年齢層も公開されていますが、ここ数年は20代以下・30代・40代が20~30%ずつで全体の約80%です。

2009年実施の第1回試験は20代以下が9.3%だった点に着目すると、年々貸金業務取扱主任者の需要が高まり、入社間もないうちから資格を取得していることが伺えます。

法令遵守が重要となる貸金業では、従業員50人に対して1人の貸金業務取扱主任者を配置する必要があるため、たとえば3,000人規模のカード会社であれば、必要な貸金業務取扱主任者は60人です。

2009年には50代の受験率が高かったのですが、当時資格を取得した社員が現在では退職している可能性が高いため、若手社員のうちから資格を取得させる貸金業社が多いと考えられます。

また、コロナ禍における貸し付けの増加により、コンプライアンスを自ら遵守できる社員を増やすため、需要は更に増加するでしょう。

グレーゾーン金利についても、変わらず過払い金問題を抱えています。

コロナ禍で返済に対する悩みが増える中、貸金業務取扱主任者の設置義務がなくなるということは考えづらいため、就職・転職で貸金業務に携わりたいと考えている方は、早めに勉強を始めておきましょう。

貸金業務取扱主任者と似ている・関連する資格

貸金業務取扱主任者と似ている資格として、次の5つの資格を紹介します。

それぞれ受験資格と合格率を比べてみましょう。

資格 受験資格 合格率
FP技能士
(3級)
FP業務に従事している者または従事しようとしている者
(実質受験資格制限なし)
学科試験:83.37%
実技試験:90.33%
(2022年5月実施)
宅地建物取引士 受験資格制限なし 17.0%
(2022年実施)
行政書士 受験資格制限なし 12.13%
(2022年実施)
司法書士 受験資格制限なし 5.18%
(2022年実施)
税理士
  • 大学、短大又は高等専門学校を卒業した者で、法律学又は経済学を1科目以上履修した者 括弧 証明書類
  • 大学3年次以上で、法律学又は経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者
  • 一定の専修学校の専門課程(※2)を修了した者で、法律学又は経済学(※1)を1科目以上履修した者
  • 司法試験合格者
  • 公認会計士試験の短答式試験に合格した者
    (日商簿記検定1級または全経簿記検定上級合格者)

国税庁HPより抜粋

19.5%
(2022年実施)

FP技能士は3級~1級まであり、一般的に貸金業務取扱主任者との相性が良いと言われる民間の資格です。

FP(ファイナンシャルプランナー)は住宅ローンなどの金融商品を取り扱う機会が多く、設置義務がは発生するためです。

また、対外的にも「法令遵守のFP」として箔がつくため、個人の顧客に対するアピールにもなります。

当サイトでは、FPでおすすめの通信講座をまとめた記事を掲載しているため、ご検討の際にはぜひこちらもご覧下さい。

FP 通信講座はこちら
宅地建物取引士は貸金業務取扱主任者と同じく配置義務がある資格です。

性質は異なり、宅地建物取引士の場合は顧客への説明責任があるため、従業員5人に対して1人必要となります。

法的に配置が必要な資格を取得したい方は宅地建物取引士もおすすめです。

まとめ

おすすめの貸金業務取扱主任者通信講座は次の5つです。

通信講座 料金(税込) 講義時間 特徴
スタディング
  • 貸金業務取扱主任者合格コース[2023年度試験対応]/18,480円
約12時間
  • 隙間時間の学習に特化
アガルートアカデミー
  • 貸金業務取扱主任者試験 総合講義/43,780円
    ※キャンペーン価格:35,024円(11月12日まで)
  • 貸金業務取扱主任者試験 合格カリキュラム/87,780円
    ※キャンペーン価格:70,224円(11月12日まで)
約25時間
  • 超効率的学習
TAC 【貸金業務取扱主任者 2023年合格目標 総合本科生】
  • Web通信/96,000円
  • DVD通信/118,000円

※別途入会金10,000円が必要

約40時間
  • 手厚いサポート体制
エルエー
  • 貸金業務取扱主任者 合格完成コース【基本クラス】/44,000円
  • +3,300円/印刷レジュメ追加
  • +5,500円/講義DVD追加
  • +8,800円/印刷レジュメ・講義DVD追加
約22時間
  • トータルバランスの取れた講座
きんざい
  • 貸金業務取扱主任者資格試験対策講座/14,038円
  • 添削指導
  • 隙間時間学習:スタディング
  • サポート重視:TAC

貸金業務取扱主任者通信講座では、それぞれ試験出題範囲に対する講義のまとめ方や、テキストの造りに大きな違いがあります。

それぞれの通信講座では、HP上での無料体験や校舎での説明会を行っているため、興味を持った通信講座はぜひ一度無料体験に申し込みましょう。

実際の講義やテキストを確認することで、教材が届いてからのイメージのずれを防げます。

働きながらでも、通信講座を活用することで効率よく学習を進められるため、あなたに合った通信講座を選び、貸金業務取扱主任者の試験合格を目指しましょう。

また当サイトでは、貸金業務取扱主任者資格の難易度に関してまとめた記事も掲載しています。

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徳永浩光

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コメント

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