車が安全に走行する為に国が定めた、2年に一度必ず行わなくてはいけないのが車検です。
実施される目的には納得出来るものの、手間はかかるし決して安くない費用も必要となるので、正直なところ憂鬱なものだったりします。
そこへ来て不合格になってしまえば、さらに時間も費用もかかってしまいます。
ですが、正しい知識を得て、しっかりと対策することでそのリスクはかなり軽減されます!
その為に本記事では、車検に関わる「スリップサイン」について徹底的に解説していきます!
スリップサインを確認!タイヤ溝の車検合否ライン!
車検の検査項目にタイヤ溝の検査があります。
新品のタイヤでは溝が約8mmあるのですが、日々の走行ですり減り、1.6mmを切ってしまっている状態では車検に通りません!
スリップサインとはまさにその合否ラインを視覚的に示してくれるものになります。
お使いのタイヤを見てみるとタイヤ溝の奥に盛り上がった箇所があります。
出典:https://tyre.dunlop.co.jp/tyre/products/dictionary/slipsign.html
ここが表面に出ていなければ1.6mm以上の溝が確保出来ていると言うことになります。
逆に言えばスリップサインがタイヤのツライチになっていたり出てきてしまっている場合は、1.6mmを下回っていると言うことなので、そのまま車検を行えば当然不合格になってしまいます!
つまり、スリップサイン注意していれば、この検査で引っかかってしまうことはないので、事前に確認をしておくことをおすすめします!
トラック運転手は要注意!タイヤ使用限度の違いについて
一般的な乗用車、軽トラックに関しては基本的にどの場面でもタイヤ溝1.6mmを確保出来ていれば特に問題はありません。
しかし、例外があります。トラック(小型・大型)とバスの場合です!
タイヤには車両によって、それぞれ使用限度と言うものがあります。そしてその使用限度は一般道路と高速道路の場合でも異なってきます!
それぞれの使用限度をまとめてみると、
一般道路での使用限度
乗用車・軽トラック:1.6mm
小型トラック:1.6mm
大型トラック・バス:1.6mm
高速道路での使用制限
乗用車・軽トラック:1.6mm
小型トラック:2.4mm
大型トラック・バス:3.6mm
このように小型トラック、または大型トラックやバスで高速道路を使用する場合は、タイヤの使用限度が違ってきます。安全面に関わるポイントなのでしっかりと確認しておくべきです。
溝1.6mm以下はそもそも道路交通法違反
ここまでの解説で、車検時のタイヤ溝の基準は1.6mm、その合否ラインを視覚的に教えてくれるのがスリップサインと言うことはお分かりになったかと思います。
では、車検に関係ない場面では1.6mm以下のままでも大丈夫なのでしょうか。答えはノーです!
そもそもタイヤ溝が1.6mmを下回ってる場合は道路交通法違反にあたり、2点の違反点数加算があります。さらに普通車は9,000円、大型車は12,000円の罰金が課されてしまいます。(※先述した高速道路での小型トラック2.4mm以下、大型トラック・バスの3.6mm以下も同様)
車検時、そしてこのような違反による減点や罰金を課せられないためにもそうですが、それ以前に安全面を考えて、日頃から定期的に確認をすることをおすすめします!
タイヤはどのようにすり減ってしまうのか
タイヤは消耗品なので、日常的な使い方でも時期が経てば擦り減ってしまいますし、使用頻度が高ければそのスピードも早くなります。
それとは別に空気圧不足が原因で摩耗してしまうこともありますし、タイヤ周りのバランスが原因で摩耗してしまうこともあります。
「思ったより減っている」「以前より摩耗するスピードが早くなった」などの異変を感じたら、そういったところが原因になっている場合もあります!
スタッドレスタイヤの場合は?
最後にスタッドレスタイヤについてです。
雪国地域にお住まいの方や時期によってはノーマルタイヤではなく、スタッドレスタイヤで車検を受けることも考えられます!
ですがスタッドレスタイヤにはスリップサインのほかにプラットホームというものがあります。
こちらに関してはこちらで詳しく解説しているので是非ご確認ください!
結論
スリップサインが出てしまっている場合、そのまま車検を受けると検査に引っかかる可能性が高いです!
実際に車検で検査されるのはスリップサインが出ている、出ていないではなく、タイヤ溝が1.6mm以上確保出来ているかという点です!
スリップサインが出ていなければ1.6mmは確保されている状態で、逆に出ている場合は1.6mmを下回ってしまっているので交換が必要になります!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
本記事では、「スリップサイン」ついて解説させていただきました。
車検に向けての準備はもちろん、安全で快適なカーライフを送るために参考にして頂けたらと思います!
そして実際に車検を受ける際は自分にあった最適な業者選びが最も大切です!
「楽天Car車検」や「EPARK車検」等を活用し、予算、希望にあったピッタリの車検業者を見つけることをお勧めします!
本当に!?車検をやめて「車を高く売る」ほうが得なの?
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