連載の最後を飾るのは、お金を守るために不可欠な「税」のお話です。
不動産投資は、単に家賃を受け取るだけのビジネスではありません。
税務の仕組みを正しく理解し、活用することで、手元に残る現金を最大化させることができます。
経費が所得税を軽減する
不動産運営には、下記のようにさまざまな費用がかかります。
- 物件の管理委託費
- 共用部の清掃代や電気代
- 突発的な修繕費
- ローンの「利息」部分
- 物件を見に行くための交通費や通信費
これらはすべて「経費」として家賃収入から差し引くことができます。
さらに、これらを差し引いた結果、不動産所得が帳簿上で「赤字」になった場合、会社員の給与所得と「損益通算」をすることで、すでに払った所得税の還付を受けたり、住民税を安くしたりすることが可能です。
魔法の経費 減価償却
不動産投資における最大の節税武器が「減価償却費」です。
建物は時間の経過とともに価値が減少していくという考えに基づき、その価値の減少分を一定期間にわたって経費として計上できる仕組みです。
特筆すべきは、減価償却費は「実際にお金が出ていかない経費」であるという点です。
財布からお金は減っていないのに、税務上の利益を圧縮してくれる。
この「帳簿上の赤字」と「実際の黒字」の差をいかに作るかが、不動産投資の醍醐味です。
最後に 一歩踏み出す勇気を
全5回にわたり、私が過去に68部屋を所有するに至った投資術をお伝えしてきました。
- 表面利回りに騙されず出口を見据える
- 地方の安定需要を狙う
- 実物資産の安定性を享受する
- レバレッジで資産を拡大する
- 税の仕組みで資産を守る
会社員という立場は、実は不動産投資において最強の武器になります。
銀行からの信頼という「カード」を使い、将来の不安を安心に変えるための第一歩を、ぜひ今から踏み出してみてください。
本連載が、皆様の人生をより豊かにする一助となれば幸いです。
5回にわたりお読みいただき、ありがとうございました。
