私は司法書士として多くの企業の経営を見てきましたし、自身も実業家としてビジネスを動かしています。その経験から言えるのは、不動産投資は他の金融商品と比較して「圧倒的にコントロールしやすい資産」であるということです。
第3回では、多くの人が比較検討する「株式投資」との違いについて解説します。
日々の価格変動に一喜一憂しない精神的安定
株式投資の最大のデメリットは、市場が開いている間、常に価格が変動し続けることです。暴落のニュースが流れれば、仕事中もスマホのチャートが気になり、本業に支障をきたす人も少なくありません。
一方で不動産は、基本的には、今日明日で価値が半分になることはまずありません。一度入居者が決まれば、毎月決まった日に家賃が振り込まれます。モニターとにらめっこする必要もなく、いわば「良い意味での放置」が可能なのです。この「時間の自由」が得られる点こそ、多忙な会社員にとって最大のメリットと言えるでしょう。
価値がゼロにならない実物資産の強み
株式投資は、投資先の会社が倒産すれば、その価値は一瞬にしてゼロになります。しかし、不動産には「土地」と「建物」という実体があります。
たとえ建物が古くなっても、土地の価値は残ります。さらに、需要が高いエリアを選定し、適切なリノベーションを施すことで、購入時よりも資産価値を向上させることも可能です。
司法書士として多くの法的リスクを見てきた私から見ても、不動産という物理的な裏付けがある資産は、極めて安全性が高いと言えます。
家賃収入という計算できる未来
株式の配当金は企業の業績次第で増減しますが、家賃は一度契約を結べば急激に下がることはありません。「今月はこれだけの家賃が入る」「経費を差し引いてこれだけ残る」といったように収支の予測が極めて立てやすいため、将来のライフプランを描く上での「計算できる武器」になります。
さて、不動産にはもう一つ、他の投資にはない強力な特徴があります。それは「自分のお金以上のお金を動かせる」という点です。次回は「不動産投資のレバレッジ効果」について詳しくお話しします。

