金色の腕時計については、「派手すぎる」とか「成金みたいに見えるのでは……」といった理由から身に着けるのを躊躇している方がいらっしゃるかもしれません。でも、実は世代を問わず装着できるアイテムですし、思い切ってつけてみると、気分があがったり、コーデを格上げしてくれたりといった効果も期待できます。そろそろ、金時計に挑戦してみませんか? オススメモデル3本を紹介します。
金時計の入門編ならコレ!
金の価格は執筆時点で1gあたり1万9,000円を超えています。当然、金を素材に使った腕時計の価格も上昇中で、かなり高価な買い物になってしまいます。それなら、「ポリッシュゴールド」で金色に塗られた腕時計から始めてみるのはいかがでしょうか?
リップ(LIP)は1867年にフランスで創業した歴史ある時計ブランドです。そのリップから登場した金時計「ジェネラル・ド・ゴール 35」は、金時計を付けてみたいという願望を安価に叶えてくれる1本です。
本モデルは創業者のフレッド・リップが開発に乗り出した世界初の電動腕時計「R27」をオマージュした1本。リップの腕時計はシャルル・ド・ゴールやアイゼンハワー大統領も愛用したことで知られています。
ポリッシュゴールドで仕上げられた35mmサイズのゴールドトーンケースは、ガンメタリックのサンレイダイヤルとブラックのインデックス、稲妻の尾を引く秒針がアクセントになっています。
ムーブメントはスイス製クォーツ「RONDA 715-DATE 3H」を採用。ストラップにはクロコ型押しのブラックカーフが組み合わされています。ポリッシュゴールドの質感は高く、本物の金に近い仕上げが施されています。それでいて価格は3万7,400円とかなり控えめ。初めての金時計にぴったりだと思います。
肌なじみがいい金時計とは?
金にはいくつかの種類がありますが、いわゆる金地金や金貨の色であるイエローゴールド(YG)は、腕時計にはちょっと派手すぎるという声をよく聞きます。そこでおすすめなのがピンクゴールド(PG)です。PGはYGよりもトーンが暗く、肌色に近いことから肌なじみがよいとされ、ジュエリーでも人気のカラーです。
1791年に創業したスイスの時計ブランド「ジラール・ペルゴ」は昨年、PGを採用した金時計「ロレアート ピンクゴールド」を発表しました。
八角形のベゼルに淡い緑色の「セージグリーン」、またはラピスラズリの「ウルトラマリンブルー」の文字盤を採用しています。立体感のあるクルドパリモチーフは、光の加減でさまざまな表情に変化します。
18K PGのブレスレットはケースと一体化。いわゆるラグスポテイストで、ポリッシュとサテンを交互に組み合わせたデザインです。自動巻きムーブメントにはPGローターを採用しており、パワーリザーブは約54時間と実用性も申し分ないスペックとなっています。
特にセージグリーンのモデルは、写真で見るより屋外での輝きが一層鮮やかで魅力的でした。価格はセージグリーン、ウルトラマリンブルーともに730万4,000円(革ベルトは498万3,000円)です。
王道ブランドで選ぶ究極の金時計はコレ!
金時計を身につけるなら、PGではなくYGを採用した王道モデルも外せません。最後に紹介するのは、誰もが知る時計ブランド「ロレックス」です。
ロレックスといえば、ダイバーズウォッチ「サブマリーナー」やクロノグラフ「デイトナ」などのスポーツモデルが人気ですが、クラシックなドレスウォッチもラインナップしています。昨年登場したロレックスの金時計が「オイスターパーペチュアル 1908」です。
ポリッシュ仕上げが施された39mmのYGケースに、6時位置スモールセコンドを配置したホワイトまたはブラックのダイヤルを採用した1908。シンプルなバーインデックスと「3」「9」「12」の数字を置き、極めてシンプルなデザインで視認性を高めています。
ムーブメントは自動巻きキャリバー「7140」を搭載。シリコン製シロキシ・ヘアスプリング、ニッケル・リン合金製クロナジーエスケープメントによって強対磁性を実現しています。
特筆すべきは、7列リンクで構成されるセッティモブレスレット。1908のために作られたこのブレスレットは、非常に滑らかな装着感とYGならではの輝きを放っています。
究極の高級実用時計を目指しているロレックスらしい仕上げ、質感を堪能できる1908は、ブランド&資産価値もさることながら、「未来永劫、受け継いでいく」にふさわしい一級品いえるでしょう。
価格は527万3,400円(革ベルトは371万8,000円)。なお、1908はYGのほかにプラチナ(革ベルトのみ、463万5,400円)、ホワイトゴールド(革ベルトのみ、390万3,900円)もラインアップしています。
金時計は高価なものが多いこともあり身に着けるのを躊躇しがちですが、実際に腕に巻いてみると、思っているほど悪くはありません。むしろ、コーディネート次第では、かなりいいアクセントになってくれます。今年こそ、奮発して金時計に挑戦してみましょう。きっと日々のコーディネートを格上げしてくれるはずです。













