やっぱり、夏はダイバーズウォッチを付けたいですよね。ちょっとした海水浴でも突然の夕立でも、ダイバーズなら安心です。今回は豊富なラインアップの中から、チューダーとゼニスをチョイス。最新モデルは早くも入手困難になっているようです。
チューダーの最新モデルで南国気分を満喫
「チューダー」(TUDOR)はロレックスを普及させるための廉価ブランドとして1926年に誕生しました。ロレックスと同じような品質でありながら、低価格帯のモデルを多くラインアップしています。日本での正規販売は2018年に始まりました。コストパフォーマンスの高さから、今や世界中で支持されるブランドへと成長しています。
そんなチューダーが2025年6月に発表したのが、人気ダイバーズウォッチシリーズ「ブラックベイ 54」にラグーンブルーのダイヤルカラーを採用した最新モデル「ブラックベイ 54 ラグーンブルー」(M79000-0001)です。
表面は砂のようなザラつきのあるサンドテクスチャーのダイヤルにポリッシュ仕上げのベゼル(腕時計の外周)、5列リンクで腕にフィットするブレスレットを採用していることなどが特徴です。
搭載するムーブメントはスイスクロノメーター認定(C.O.S.C)のマニュファクチュールキャリバー「MT5400」で、約70時間のパワーリザーブを実現しています。信頼性と実用性を兼ね備えた1本です。
腕時計の中には、工具がなければ装着時のサイズが調整できないモデルも多くありますが、本モデルはセルフサイズ調整ができる「T-fitクイックアジャストクラスプ」を採用。工具なしで最大8mm、5段階の調整が可能です。
正規販売店のスタッフに話を聞いたところ、「販売直後のモデルですので、すぐの購入は難しい場合があります」とのこと。姉妹ブランドであるロレックスでも、ラグーンブルーのような淡いブルーのモデルは非常に人気が高く、2次流通市場では定価を上回る価格で取引されることもしばしばです。
「ブラックベイ 54 ラグーンブルー」は「店頭でもすぐには買えない」「予約しても入荷時期は未定」との話を聞きます。現時点で、すぐに入手するのは難かしいかもしれません。ただ、限定モデルではないため、待てば入手できるはずです。価格は59万5,100円。
ゼニスの本格ダイバーズは名機を搭載
「ゼニス」(ZENITH)は1865年にスイスで創業した老舗時計メーカー。自動巻きクロノグラフムーブメント「エル・プリメロ」を世界で初めて発表(1969年1月発表、同年9月発売)した、クロノグラフの名門中の名門です。
そんなゼニスが2025年6月に発表したのが、水中での過酷な冒険のために作り上げたダイバーズウォッチ「デファイ エクストリーム ダイバー シャドウ」です。深淵に挑むための1本です。
外装にはチタンを採用。12角形のベースにブラックセラミックの逆回転防止ベゼルを組み合わせています。ブラックとイエローが強いインパクトを与える意欲作です。
防水性能は600mを確保。飽和潜水を想定し、ヘリウムエスケープバルブ、ねじ込み式リューズを採用しています。本格的なダイビングも可能なハイスペックモデルです。
ケースバックからは、星型の回転ローターが印象的なエル・プリメロ 3620自動巻きムーブメントを鑑賞することができます。耐磁性を確保するため、主要部品にはシリコンを採用。パワーリザーブは約60時間で、日常使いには十分なスペックとなっています。
このモデルで嬉しいのは、エル・プリメロという名機を本格ダイバーズで仕立てたハイスペックさもさることながら、マイクロブラスト仕上げのチタン製3連ブレスレットとラバーストラップ、ファブリックストラップが付属すること。腕時計はストラップを変えることで、まるで別の時計を買ったかのようなイメージチェンジができます。ストラップを別売りで買うと1本数万円はします。シーンや気分に応じて選べるストラップが2本も付属しているのはありがたいところです。価格は168万3,000円です。
一口にダイバーズウォッチといっても、ブランドによってデザインや機能はさまざまです。ぜひお気に入りの1本を見つけて、この夏を乗り切っていきましょう。