問題をおさらい!

  • このクルマの名前は? という問題でした

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【答え】日産「マーチ・コレット」

答えは日産「マーチ・コレット」です。

  • 日産「マーチ・コレット」

日産「マーチ」は1982年に誕生した小型ハッチバック車です。直列4気筒ガソリンエンジンの排気量は1.0リッター。当時、ちょうど1.0リッターのエンジンを車載した小型車を「リッターカー」と総称していました。

国内でのリッターカーの始まりは、1977年に発売されたダイハツ工業「シャレード」の登場からといえます。

もちろん、それ以前にも排気量1.0リッターのエンジンを積んだクルマはありました。例えば日産「サニー」の初代がそうです。その意味でサニーはリッターカーといえますが、車体は3ボックス形式のセダンの姿であり、その当時はまだ、リッターカーという呼び方はありませんでした。

リッターカーという言い方は、単にエンジンの排気量を指すだけでなく、2ボックス形式のハッチバック車であることもひとつの要素でした。厳密な意味での定義というより、欧州で多くの人々に愛されてきた小型ハッチバック車を手本とした、庶民の身近な足となるクルマの意味も含んでいたのです。

  • 日産「マーチ・コレット」

ところで、写真の日産マーチは、どこか欧州車に似たところがあると思いませんか。

そうです。同じ時代のフィアット「ウーノ」、あるいは同じくフィアット「パンダ」、ランチア「デルタ」、さらには、フォルクスワーゲンの初代「ゴルフ」に通じる姿です。

それもそのはず。このマーチをデザインしたのは、イタリアのデザイン会社であるイタルデザインのジョルジェット・ジウジアーロだったのです。同じく彼の作品であるウーノやパンダに似ているのも当然と言えば当然ですね。

  • 日産「マーチ・コレット」

小型ハッチバック車として取り回しがよく、視界のよい明解な外観は、運転技量を選ばず、誰もが安心してハンドルを握れる身近さがあります。

それでいて、簡素な角形の造形でありながら、無機質でなく、親しみを覚える温もりが感じられる外観はまさに、イタリアならではの感性といえます。ジウジアーロのクルマへの愛情を感じられる造形だといえるでしょう。

乗る人が喜ぶ様子が目に浮かぶような小型ハッチバック車として、日産マーチの人気は高まり、ときに月の販売台数が1万台を超えることもありました。

  • 日産「マーチ・コレット」

この開発を指揮したのは、のちに「スカイラインGT-R」(R32型)の復活を果たした技術者です。その人は、元プリンス自動車工業の伊藤修令です。日産と合併する前のプリンス自動車は、技術に優れる企業として名を馳せていました。

写真のマーチは「コレット」と名付けられた上級車種です。コレットは宝石を乗せる指輪の台座を意味します。座席は高級起毛トリコット(編んだ生地が織物のように型崩れしにくい)で、ドア内側のトリムは樹脂むき出しではなくクロス(布地)を用い、日よけのサンバイザーにはバニティミラー(化粧などに使う鏡)を備えました。

  • 日産「マーチ・コレット」

初代マーチには、ターボチャージャーとスーパーチャージャーという2種類の過給機を両方装備した「R」という車種もありました。幅広いタイプを用意して、身近な小型ハッチバック車をいろいろな人が味わい尽くせるようにしたわけです。

それでは、次回をお楽しみに!