三菱自動車工業がかつて販売したスペシャリティカーは、海外販売の際に車名を「サッポロ」と名乗りました。1972年の「札幌オリンピック」にちなんでのことです。さて、そのクルマとは?

  • 三菱自動車「ギャランΛ(ラムダ)」

    三菱自動車のスペシャリティクーペ、名前は?

ギリシャ語が入る?

車名には英語の「L」を表すギリシャ語が含まれます。

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【答え】三菱自動車「ギャランΛ(ラムダ)」

答えは三菱自動車の「ギャランΛ(ラムダ)」です。

  • 三菱自動車「ギャランΛ(ラムダ)」

ギャラン・ラムダは三菱自動車工業のスペシャリティカーで、1976年に発売された2ドアクーペです。「ラムダ」という車名の由来は、英語の「ラグジュアリー」(豪華さ)の頭文字である「L」をギリシャ語の「Λ」で表記したとのことです。

ラムダ誕生の半年ほど前、1976年の5月に、4ドアセダンの「ギャランΣ(シグマ)」が登場します。それを基に誕生したのがギャラン・ラムダです。したがって、クルマの基本諸元のひとつである前後タイヤ間の距離(ホイールベース)がシグマと共通です。

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三菱の4ドアセダンの系譜を遡ると、「コルト1000」に辿り着きます。その後継を「コルト・ギャラン」といいました。コルト・ギャランはより精悍な姿で、ジョルジェット・ジウジアーロによるデザイン案の要素を取り入れながら、社内で造形が作り込まれました。その3世代目にあたるのがギャラン・シグマです。車体幅は5ナンバー枠一杯近くまで拡幅され、上級車種の趣となりました。上級指向の延長として、実用セダンからスペシャリティカーへという意図が、ギャラン・ラムダにはあるといえるでしょう。

全体的な輪郭の美しさはもちろんのこと、前後の窓の支柱を省いたピラーレスによるガラス面の伸びやかさ、そして側面へ回り込んだリアウィンドウの大胆な姿など、どこから見ても、他に類のない美しさと、洗練された個人のためのクルマという商品性がよく表れています。

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室内も独創性に満ちています。ハンドルは1本のスポークで支えられていますが、それは日本車ではかつてない手法でした。欧州ではフランスのシトロエンが1本スポークのハンドルを用い、独創を重んじるシトロエンらしさを象徴しましたが、ギャラン・ラムダも、運転席に座り、その1本スポークのハンドルを前にしたとき、唯一無二の価値を実感させたのです。

1本スポーク採用の目的な独創性だけではありません。メーター視認性の向上ためでもありました。

座席は前席がヘッドレストを内蔵した一体構造の背もたれで、特別な部屋といった印象を強く与えました。ゆったりくつろげそうな座席の見栄えであるとともに、体全体を支えてくれそうな形状が、個人のための特別な1台という思いを高めます。

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上級かつ個人のための車種であるという趣は、「サイレントシャフト」と呼ぶ振動を抑える技術を備えたガソリンエンジンからも感じられます。一般に、振動の少ない上級エンジンは直列6気筒やV型12気筒とされ、大柄な3ナンバー車に用いられてきましたが、ギャラン・ラムダは排気量2.0リッターの直列4気筒にサイレントシャフトを装備することを通じ、不快な振動を抑え、上質さを実現したのです。

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欧州や南米の市場でも販売されたギャラン・ラムダですが、海外での販売に際しては、1972年に札幌で開催された冬季オリンピックにちなんで「三菱サッポロ」の車名を名乗りました。北米では、提携関係にあったクライスラー社の一ブランドである「プリムス・サッポロ」として販売されました。

それでは、次回をお楽しみに!