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【答え】新三菱重工業水島製作所「みずしま号」(TM3C型)
終戦後間もない1946年、当時の新三菱重工業水島製作所で初めて製造したオート三輪ピックアップトラックが「みずしま号」(TM3C型)でした。旧財閥だった三菱が、軍需産業から平和産業への転換に踏み出すために製作した代表的なモデルです。先行する日本内燃機の「くろがね」とともに、オート三輪の一時代を築きました。
ボディサイズは全長3,100mm、全幅1,300mm、全高1,780mmで、最大積載量は400kg。サイドのフレームに赤文字で「みずしま」のプレート、フロントフェンダーには「MEW」(MIZUSHIMA ENGINEERING WORKS)のバッジが貼り付けられていました。
バー式のハンドルを持つ運転台には、他社の三輪車にはなかったフロントガラスとキャンバストップを最初から装備していました。15PSを発生する744cc空冷4ストローク単気筒エンジンの主要部品には軽量なアルミニウム合金を使用。荷台はジュラルミン製です。これらは、保管していた航空機用の残材を贅沢に使用できた三菱ならではの特徴です。
当時の英語版カタログをみると、荷台を300mm延長したロングボディ版(TM3F)や金属ボディを持つライトバン(TM3E)、それにシートと窓を備えたパッセンジャーセダン(TM3D)やそのオープンワゴン版(TM3G)など、さまざまなバリエーションを展開していたようです。
「三菱オートギャラリー」に展示されていたこの個体は、1996年に群馬県の農家の納屋で発見されたもの。工具ボックスの中には当時の「自動車登録証」などがそのまま入っており、岡崎に持ち帰って点検整備をしたところ、エンジンは無事始動して走行することもできたそうです。
それでは、次回をお楽しみに!









