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【答え】三菱重工業「ふそうPX33型」
答えは現在の三菱自動車工業、1935年(昭和10年)当時の三菱重工業が陸軍自動車学校から内示を受け、「野戦指揮官用全輪起動乗用車」として神戸造船所で製作した軍用フルタイム4WDの「ふそうPX33型」です。試作モデルが完成したのは翌1936年でした。
サイズは全長4,630mm、全幅1,900mm、全高1,850mm、ホイールベース3,300mmとかなりの大型で、フェンダータイプの4ドアボディに幌のトップを備えていました。長いボンネットに搭載したディーゼルエンジンは70PSを発生したそうです。野戦指揮官用というだけあって、軍の高級幹部が大演習などの視察に向かう際に使用されたといいます。テーブルつきの内装はウッドやレザーを使用した豪華なもので、左フェンダーにスペアタイヤ、後部にはトランクを装備しています。
クルマとしての出来はなかなかよかったようですが、時の政府が三菱に対し、トラックやバスなど商用車の製造に力を入れるよう指導したため、PX33は量産モデルにはならず、結局4台が製造されただけとなりました。しかし、50~60年後の「ギャランVR-4」や「ランエボ」など、世界のラリーシーンで活躍した三菱製4WD車のルーツがここにあるのは間違いありません。
愛知県岡崎市の「三菱オートギャラリー」に展示されているこの個体は、1988年に当時の「パジェロ」をベースとし、フランスのソノート社が製作したレプリカモデルです。
それでは、次回をお楽しみに!











